
漫画家であり、ご自身も不登校を経験された棚園正一さんから、心強い応援メッセージをいただきました。
ぜひ、言葉一つひとつから伝わるまなざしに触れてみてください。
僕は小学校1年生〜中学校3年生まで、義務教育期間の9年間を不登校をしていました。
当時は今ほど不登校が一般的ではないため情報を得る術もなく、家で静かに過ごしながら、よく他の不登校の子どもたちがどのように過ごしているのか、考えていたことを覚えています。
そして、ぶつけようのない不安な気持ちを両親にぶつける毎日でした。
きっと同じように両親も不安だったと思います。
結局、中学校も行けないまま3年間が終わりました。
「このままで、ちゃんとした大人になれるのかな?」
そんなふうに不安に思っていた16歳の時、あるフリースクールへ通いました。
ぼくはそこで初めて、自分以外の「学校へ行っていない子」に出会いました。
そして、その場所で出会った友人たちと旅行やキャンプ、一緒に勉強したり・・・数え上げればキリがありませんが、そこだからこそ出来た経験がたくさんありました。
そんな毎日の中で「こんな生き方もありなんだ!」と、心から自分を肯定できるようになっていきました。
僕は今、大人になって「学校に通っておけば良かったな」と思うことはありません。
それはきっと、学校に行けないからこその出会いや経験がたくさんあったからだと思います。
当時の自分は、支援者の方や両親と相談しながら、「フリースクール」や「大検」(今の高等学校卒業程度認定試験)という言葉を知りましたが、もしあの頃にC.P.P.A.さんが作ろうとしている「なかまリスト」があったら、もっと心強かっただろうなと思います。
不登校で苦しまれてる本人やご家族にとって、「情報」は、かけがえのない道しるべです。
その中で、C.P.P.A.さんの「なかまリスト」は、多くの選択肢に気づくきっかけとなったり、新しい居場所へ自分をつなげていくための大きな力になると信じています。
今回、前号よりも大幅に情報量を増やした「なかまリスト2025」の制作に挑戦されることを、心から応援しています。
「なかまリスト」が必要としている多くの方々に、しっかりと届きますように。
そして、たくさんの子どもたちに、大人になる事を楽しみに思ってもらえますように。
どうか、お力添えをいただけますと幸いです。
棚園正一(たなぞのしょういち)さん
1982年、愛知県生まれ。義務教育期間の小〜中学校の9年間を不登校をして過ごす。
13歳の時に漫画家・鳥山明氏に出会い、漫画家を志す。
大学入学資格(現 高卒認定)を取得し、名古屋芸術大学に進学。
著書に、不登校だった自身の経験を描いた『学校へ行けない僕と9人の先生』。
『学校へ行けなかった僕と9人の友だち』(双葉社)。
不登校経験者16名のエピソードをマンガで描いた『マンガで読む 学校に行きたくない君へ』(ポプラ社)などがある。
最新作は山奥で集団生活するニートの日々を描いた『マンガ「山奥ニート」やってます。』(光文社)
テレビ・ラジオ・新聞をはじめメディア出演多数。
また、自身の経験をもとに、不登校に対する支援のあり方や、当時感じていた想いを語り、不登校当事者やその家族に寄り添った講演会を全国各地で行っている。
愛知県大府市にて長期欠席支援の啓発サポーター「虹の架け橋サポーター」に就任。
その他の著書
『マンガ うんちく名古屋』(KADOKAWA)
『マジスター 見崎先生の病院訪問授業』(小学館)

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