自己紹介
初めまして。そしてお久しぶりです。
島根県の中山間部に位置し、広島との県境にある美郷町で『大和伝統漁業簗保存組合』 の組合長をしています栗原進と申します。クラウドファンディングは今回で4回目の挑戦となります。
私たちの地域は少子高齢化の進む中山間地域ですので、私たちの目標とする簗の保存継承の取り組みもたいへん苦労しています。しかし、これまでの皆様のご支援のおかげで、保存継承のための手段として取り組んでいる「観光ヤナの実現」に一歩づつではありますが、着実に歩みを進めることができたものと思っています。
昨年は、9月から10月かけて計5回の簗漁体験をイベントとして実施することができ、県内外から112名の方に参加いただきましたした。また、ボランティアで参加いただいた方は、国外からの若者も含め29名もの方にご参加・ご協力をいただきました。
これまでいろいろな形でご支援いただいた皆様のおかげで、このように簗の取り組みの認知度もあがり、次第に広がりを見せてきています。
私たちの活動は、地元新聞(山陰中央新報、中國新聞)や、テレビでは、NHK、RCC放送の「広島広域都市圏魅力発信 元就。二百万一心」という番組にも取り上げていただきました。
RCC広島広域都市圏魅力発信 元就。二百万一心 の撮影の様子
秋の簗漁体験には、県内外から多くの方が参加いただいてます。
昨年(令和6年)は、112人の方に体験いただきました。
このプロジェクトで実現したいこと
簗漁体験やふるさと学習、そしてボランティアの受け入れを進めていくためには、トイレや休憩場所、ボランティアの宿泊・休憩等の拠点が必要との問題から、クラウドファンディングや補助事業も活用させていただき、簗の近くにある民家の空き家を、「鮎の館 雨瀬荘」として整備してきています。
そしてまずは、昨年7月の国際ワークキャンプ(国内外からのボランティア活動)の拠点として活用できましたが、そこまでには組合員総出で残置家具等の処分や掃除、組合員のDIYでのリフォームなどを頑張って、なんとか短期滞在ができる程度にはすることができたという状況です。
令和5年の国際ワークキャンプでキャンパーの皆さんが看板を設置してくれました。
こんな感じで看板の取り付け完了
このように、ここまで頑張ってリフォームに取り組みましたが・・・・
・浴槽が未完成のまま(壁のタイルが剥がれ落ちて見るも無惨な姿に・・・)
・家具・寝具類については、ベッドや寝具の不足。
・家電類については、洗濯機、電子レンジがありません。
・一番大きな部屋(研修室)にエアコンがありません。
・屋外では、物干しがありません。
浴槽の壁のタイルが剥がれ落ちて見るも無惨な状態に(T_T)
・また、簗漁体験会場の食事用のテーブル、イス(下の写真)が昨秋の洪水ですべて流されてしまい、
新たに整備しなければならなくなりました。
江の川の増水で流されてしまったテーブルとイス
杉の木1本を使って丸太や製材所で板にしてもらったものでした。
かなりの重さがあり、機械がないと持ち帰ることができず、
残念ながらあっという間に流されてしまいました。
以上のことから、上記のものを整備したいと思っています。
プロジェクト立ち上げの背景
「簗(やな) 」というのは川の瀬に杭を打ち並べて水をせきとめ、一か所だけをあけて簀(す)を張り、川を上り下りする魚をそこに受けて取る仕掛けのことです。
その歴史は古く、日本書紀にもその漁法の記載があります。
ここ美郷町の大和地域では昭和20~30年代の原風景として伝わっており、私の幼少期には数百kgにもなる鮎が捕れるのを目の当たりにしてきました。あれから50年以上が経った現在は下流にダムが出来たり、川周辺の生活環境が変わったりということもあって、それほどの漁獲量は期待できませんが、ダムを境に海への産卵に向かえない子持ちのアユを捕獲し、海に近い下流へと放流することで自然のサイクルを保全することも大きな目的の一つになっております。
この「簗」を後世に残していきたいとの思いをもつ有志が集まり、新しい組合を令和2年9月に立ち上げました。その翌年には、ふるさと学習の取り組みを始め、令和4年から観光体験簗漁と国際ワークキャンプ(ボランティア受け入れ)を開始し、令和5年に拠点整備の構想が浮かび、令和6年に「鮎の館 雨瀬荘(あまぜそう)」が、まだまだ整備不足ではありますが、なんとか利用できる形になっているところです。
簗の上から見る江の川と山々の風景は格別です
現在の準備状況
今年も、7月下旬から8月初旬にかけて国際ワークキャンプを行います。すでに、外国人5人と日本人4人の参加が決まっており、雨瀬荘を活動拠点にして行う予定です。
観光簗漁体験やふるさと学習体験も、昨年よりも実施回数を増やして取り組む計画です。
拠点の整備は、自分たちでできるところから少しずつではありますが整備を続けていきます。
これまでの参加者やこれから参加いただく方に様々な周知方法でこの取り組みを周知し、輪を広げていきたいと思っています。
リターンについて
返礼品は、組合員やその関係者が生産しているものをメインに考えさせていただきました。
江の川の鮎はもちろんのこと、島根県産のお米も用意させていただきました。
また地元の産品を使った加工品や、地元で話題になっている美郷町発のカードゲームなどもあります。
スケジュール
6月中旬 クラウドファンディングスタート
7月下旬 簗(やな)の設置および国際ワークキャンプ招致
7月下旬 クラウドファンディング終了
8月上旬~10月中旬 簗漁体験イベント開催
8月中旬~10月中旬 リターンの発送(返礼品の種類によって発送日が変わります)
最後に
最後までお読みいただいてありがとうございます。
将来目標は「簗」の保存と継承ですが、そこに向かっていく道にあるのが、ふるさと学習、ボランティア受け入れなどの地道な取り組み。そして観光簗の実現だと思って頑張っています。
そのための活動拠点「鮎の館 雨瀬荘」の整備と充実です。
どうぞ皆様の力をお貸しください。
そして、皆様には自然と一体となった簗漁を体験しに島根県美郷町へ一度足を伸ばして頂ければ幸いでございます。
高齢者ばかりの大和伝統漁業簗保存組合ですが、ますます元気に取り組んでいきます!

最新の活動報告
もっと見る簗設置完了 & 国際ワークキャンプ無事終了!
2025/08/08 14:457月25日から8月2日までの9日間、雨瀬荘を拠点として行った国際ワークキャンプが無事終了しました。同時期に本体の設置工事も進んでおり、その本体の上にキャンパーが制作した竹簀を敷き詰め、簗漁の準備が完了しました。このキャンプに間に合うよう、エアコンの設置、浴槽の整備、寝具の調達などなど準備してまいりました。おかげさまで、雨瀬荘については、キャンパーの皆さんには満足いただけたようです。(まだまだ借り物も多いのですが・・)ただ、簗漁体験場所での休憩所整備については、キャンプ期間では完成できませんでしたので、これから組合員の方で整備をしていくことになります。クラウドファンディングも残り10日を切りました。周知拡散の強化にご協力をお願いします。 今年は、鮎のイラストを描いた1枚の大きな看板に色つけをし、キャンパーそれぞれがサインをしてくれました。 飾る場所を考えなくては・・・ もっと見る雨瀬荘整備着々と…
2025/07/21 12:08島根県美郷町では、7月20日(日)は、美郷町議会議員選挙と参議院議員選挙のダブル投開票日でした。一日開けた本日は、7月25日から始まる国際ワークキャンプに備えて、雨瀬荘周辺の草刈りや、布団干し、換気などを行いました。クラウドファンディングで支援をお願いしている、環境整備等については、ご支援はまだまだ届きませんが、ワークキャンプに間に合わせるため先行して行っており、徐々にではありますが整備ができてきました。 1階和室にエアコンを設置しました。脱衣所の洗面台を好感しました。 浴室の壁のタイルを一部はがして塗装をし、イラストを描きました。 もっと見る




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