
先日、5月31日から6月1日にかけて開催されたスーパー耐久Rd.3・富士24時間耐久レースを完走しました。
このレースはシリーズの中でも特別な存在で、昼夜を問わずマシンと向き合い続ける“究極の挑戦”です。
<決勝レポート>
雨の中で迎えた決勝は、1時間遅れの16時にセーフティーカー先導でスタート。
私は第1スティントを担当し、冷えた路面でもタイヤを温めながら集中力を切らさず走行。


第2スティントの柴田は、完全ドライ路面に切り替わった中で安定した走りをみせました。

続く第3・第4スティントの大宮は夜間ながら2分6秒台のベストタイムを連発し、ST-5Rクラストップとの差をじわじわと詰めました。
若さ溢れる走りで長いダブルスティントを任され、3時間の激走を完遂した姿にチーム全員が大きな勇気をもらいました。

夜が更けても戦いは続きます。
第5スティントの山本ではリアハブトラブルが発生し、大掛かりな修復作業へ。
この修復の間にも霧が深まり、長いセーフティーカーランが続くなど、厳しい環境と戦いながら全員が心を折らずに耐えました。

<夜明けから最後の猛追まで>
深夜の霧による赤旗中断を経て、朝7:30にレース再開。
柴田と大宮が全力で2位の120号車を追い、1秒ずつ着実に差を詰めていきました。
ついに最終スティントでは、大宮が残り3周差まで迫る圧巻の追い上げ。
“あの瞬間の空気”を今も思い出すだけで、胸が熱くなります。

結果、ST-5Rクラス2位、ST-5クラス全体でも2位という素晴らしい成績で24時間を走り抜きました。
それ以上に誇りなのは、24時間ノーペナルティのクリーンなレース運び。
チームの結束と皆さまの応援があったからこそ掴めた結果です。
<応援の力とこれから>
今回のレースでは改めて、「仲間の存在」がどれほど大きな力になるかを実感しました。
支援してくださる皆さまの想いを感じながら走るから、何度も立ち上がれました。
本当にありがとうございます。

今後は7月のSUGO、オートポリス、10月の岡山とさらに進化していきます。
クラウドファンディングでいただいたご支援は、車両整備や装備更新、遠征交通費に大切に活用させていただきます。
そしてまた、次の挑戦の舞台で皆さまに「一緒に走ってよかった」と思ってもらえる走りをお届けします。

<最後に>
富士24時間は、ただの耐久レースではありませんでした。
これは、**私たちだけでは辿り着けない“仲間との物語”**です。
だからこそ、ここからさらに先へ――。
どうかこれからも、KOSHIDO RACINGの挑戦を共に走ってください。

心からの感謝を込めて。
佐藤元春




