力強い体で大地に立つばん馬たち。でも、その瞳はこんなにも優しい。見つめ返すたび、心がそっとほどけていく。

それぞれ静かにたたずむ2匹のワオキツネザル。少し離れていても、ちゃんとつながっている。その間にある枝葉は、まるで心をつなぐ橋のようでした。

枝にしがみつくリスザルの姿を、そっと見つめました。光と影、透明と不透明、存在と不在が重なり合うその景色には、「見えているのに触れられない」「ここにいるのに自由じゃない」そんな矛盾が、静かに浮かび上がります。リスザルの表情には、好奇心や不安、そして私を見つめ返すような、確かな意志が感じられました。

ただそこにいるだけで、通じ合っているような2頭のキリン。静かで、優しくて、愛おしい。こんなふうに誰かと寄り添えることが、ふと、羨ましくなりました。

檻の中から、切なげな眼差しで私を見つめるトラ。このトラもまた、自由を願いながら、静かに「檻の外」を見つめているようでした。