◆ 自己紹介
はじめまして、ナラティヴ・ラボ代表の山本です。私たちは岐阜市を拠点に、対話や表現を通じた若者の居場所づくりを行う非営利型一般社団法人です。これまで、不登校に関する座談会や若者が「ココロの動画」を制作するワークショップ、ドキュメンタリー映画をみておしゃべりするイベント「ダベリバシネマ」など、世代や文化をこえて語り合う場をつくってきました。
今回、はじめて音楽をテーマにした大型企画に挑戦します。その名も──「ぼくらのごちゃまぜフェス」通称「ごちゃフェス」です。
◆ このプロジェクトで実現したいこと
・異なる背景を持つ若者たちが音楽という共通言語で出会い、協働し、表現する舞台をつくる
・「ステージに立つ」という非日常の経験を通じて、自信や仲間とのつながりを得る機会にする
・若者と地域、世代、文化をこえて「まざり合う」新しい関係性のモデルを示す
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◆ なぜ、いまこのフェスなのか?
不登校や孤立を経験した若者、海外から来た留学生、自己肯定感が低く他者との関係づくりに困難を抱える子どもたち…。彼らには共通して「安心して自己表現できる場」が不足している現実があります。
📊 文部科学省の2023年調査では、通信制高校の生徒の約3割が「友人が少ない」と回答し、自尊感情の低下も報告されています。
📊 また文化庁の調査によると、日本語学校に通う留学生の約7割が「日本人との交流機会がほとんどない」と感じており、文化的孤立の問題も指摘されています。
このプロジェクトは、そうした若者たちにとっての「ひらかれた舞台」です。音楽には、言葉や国籍を越えて人と人をつなぐ力があります。練習を重ねて、仲間と一緒にステージに立つ——その過程こそが、他者と出会い、自分を認められる体験になるのです。 -
◆練習場で起こっていること
8月1日時点で8回ほど練習の機会がありました。みなさんにぜひ知ってほしいエピソードがあります。
2025年6月第1金曜日。ある方の紹介で中学生が見学に来ました。彼は現在不登校で、様々な外的要因があり自信や生きる気力を失っていました。そんな中彼は動画サイトでヒューマンビートボックスに出会います。そこから独学が始まり、ついにはオンラインレッスンを受講するまでになりました。まだ人前では披露していない状態で岐阜市中央青少年会館にやってきたのです。
彼はずっと俯き落ち着かない様子。ちょっとツラそうにも見えました。練習場にはスタッフの大人のみ。せっかく来てくれたのでよかったら練習しているパフォーマンスの一端を披露してくれないかと頼んでみました。マイクを持った途端彼は変わりました。前を向き目を閉じ体を揺らしてリズムをとりながらビートを繰り出します。スタッフみな一瞬で心掴まれました。何というか、胸に響くんです。魅力的なんです。もちろんパフォーマンスを終えた彼に大きな拍手が送られました。
7月の第1金曜日。彼はまた来てくれました。6月とは別人のように顔を上げ、笑顔。よく話してもくれます。今回のパフォーマンス披露は練習中の高校生出演者がいる場。前回よりもパワーアップしたパフォーマンス。もちろん大拍手と高校生たちの「すげー!」「かっこいいよ!」という称賛の声。帰り間際「今日どうだった?」と聞いてみました。絞り出すように彼はいいました。
「うれしかった・・・。」
その後は他曜日の練習にも来てくれるようになりました。パフォーマンスのすばらしさに、音楽監督を担っていただいているシンガーソングライターの河合一尚さんの提案でドラムのミュージシャンとのビートバトル的なステージをフェスに盛り込もう、ということになりました。本人も「やってみたい」と乗り気です。
回を追うごとに場にも人にも慣れてきた様子で生活も前向きになってきたとのことです。
ほかにもこれをきっかけに楽器を初めて触った高校生たちが練習に取り組んでいます。また合唱の練習も始まりました。彼らもみな不登校やそのきっかけになった様々な問題を経て音楽を楽しんでいます。
ナラティヴ・ラボのスタッフもみな学生時代に音楽に打ち込んできたメンバーが揃っています。音楽は生きる力そのものです。音楽を離れても言葉ではないコミュニケーション、自己表現を楽しんだ経験は生活を豊かにし、仕事に役立つことも少なくありません。 -
非言語的コミュニケーションを楽しむことができる音楽という表現は、孤独を抱え眠れない夜を過ごす若者の助けになりうるものです。この人たちを孤立させてはいけない。音でつながりひとつのものを創り上げる経験を通して、前を向いて笑えるようになってほしい。練習場での出来事で、あらためてそれを確認できました。 ◆ 準備は着実に進行中!
- 📍 会場予約:完了(みんなの森ぎふメディアコスモス・みんなのホール)
📍 練習場所:岐阜市中央青少年会館/岐阜市文化センターにて毎週1~2回練習中
📍 参加メンバー:中学生、高校生、日本語学校生、音楽教室、社会人の若者など約30名が参加予定 - 📍音楽監督:河合一尚(Asterisk Music/シンガーソングライター・音楽講師)
- 📍協力:NPO法人コミュニティーサポートスクエア・AsteriskMusicSchool
ホツマインターナショナルスクール・岐阜開成学院
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現在ギター、ドラム、キーボード、ボーカル、ヒューマンビ―トボックスなど、初心者から経験者までが練習し、音を重ねる日々。(※掲載写真は実際の練習風景です!)
◆ 決定済みプログラム- ♬オープニング:どかーん/真心ブラザーズ バンド形式
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♬昭和アイドルコーナー:1/2の神話/中森明菜 他1曲予定 バンド形式
♬合唱コーナー:やさしさに包まれたなら/荒井由実 A Whole New World/ディズニー 合唱形式 -
♬ビートバトル:中学生×プロドラマー -
♬音楽教室コーナー:オリジナル曲/スクールソングなど
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♬エンディング:未定 -
♬アフタートーク:出演者や観客が感想をシェア
曲目、おっさんが決めたんじゃないんです。
真心ブラザーズも昭和アイドルも10代の女の子のリクエストです。
そこも「ごちゃフェス」の面白さだと思います。
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◆ 応援してくださるあなたへ:リターンのご案内
ご支援いただいた皆さまには、ごちゃフェス限定のオリジナルグッズやお礼動画をお届けします。また、応援者として名前をプログラムに掲載したり、アフタートークに参加いただける特典も!
リターン一覧(全8種)はこちら👇
- 支援額リターン内容
3,000円A オリジナル缶バッチ + お礼動画 3,000円B オリジナルポストカード + お礼動画 5,000円A 缶バッチ+ポストカード+お礼動画 5,000円B 缶バッチ+ステッカー+お礼動画 5,000円C ステッカー+ポストカード+お礼動画 10,000円 缶バッチ+ポストカード+ステッカー+お礼動画+プログラムにお名前掲載 30,000円 缶バッチ+ポストカード+ステッカー+特別お礼動画+プログラムにお名前掲載+フェス報告書+アフタートーク質問権 100,000円 特別お礼動画+プログラムにお名前掲載+フェス報告書+アフタートーク質問権+バックステージ参加権
※缶バッチ・ポストカード・ステッカーは、出演者が関わるごちゃフェス限定デザイン!
※プログラムへの名前掲載は希望者のみです。団体名・匿名もOK。
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◆ スケジュール(予定)
2025年6月〜9月:月2回の合同練習
2025年10月3日(金):リハーサル
2025年10月5日(日):本番当日(フェス開催!)
2025年11月〜12月:リターン発送、アフタートーク実施、報告書配信-
◆ 最後に
「ごちゃまぜ」は否定ではなく、多様性の力を信じるキーワードです。ふだん出会わない若者たちが、一緒に音を重ね、つながる喜びを知る場所をつくりたい。そして、彼らのなかに「自信」や「仲間」が生まれるような体験を届けたい。
この挑戦の「共創者」として、どうかあなたの応援をお願いいたします!
最新の活動報告
もっと見るご支援いただいたクラファンが入金されました
2025/11/29 18:38こちらの活動報告は支援者限定の公開です。お久しぶりです!ご支援ありがとうございました‼
2025/11/19 19:56こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
のこり1日
2025/10/02 18:58ほっこりダベリバから生まれた音楽イベント、「ぼくらのごちゃまぜフェス」クラウドファンディング、のこりいよいよ1日となりました。記事執筆時点で18名のみなさまにご支援いただいています。本当にありがとうございます。リストのお名前を拝見しながら感激しています。参加の若者と先ほど話していたのですが、「しっかりやらなきゃとあらためて思いますね。気合入りました。」とのことです。想いといっしょに、というのはこういうことなんでしょうね。支援者さまのコメントの中に「スマイルと熱いハートがあればそれでヨシ!演奏ミスなんて恐れず、思いっきり楽しんでください。楽しんだモノ勝ちです。」というお言葉がありました。これこそが音楽の神髄だと思います。無理やらされているわけでも義務でもない。結果を求められるわけでもコンクールでもない。会場のお客さんに批判されるわけでも笑われるわけでもない。観客の皆さんは審査に来たんじゃなくて、楽しんでいる出演者を観に来たんだから。興味関心をもって始めた音楽をただ楽しむために用意されたステージ。いつもの練習場所とは違って、様々な人と空間を共有しながら音楽を楽しむ時間。その経験はきっと有形無形のメリットとなって自分に返ってきます。ここまでサポートしてきた大人たちはみんな知っています。音楽がどんなに人の心を豊かにするのかを。音楽を楽しむことがどんなに素晴らしいのかを。これから若い彼らがそれを知ることにワクワクするのです。はじめて楽器を触った瞬間から立ち会えていることにジンとくるのです。「楽器、面白いですね」「ハマってきました」「しんどいけど楽しいです。最高だよね。金曜日はリハーサル。一日のインターバルを置いて、本番です。体調を調整しながら、仕事やバイトを休んで、本番に向けてボルテージは上がります。クラウドファンディングは10/3までです!新たなるご支援、まだまだお待ちしています。 もっと見る





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