Please get in touch if you have any questions, interests or business ideas.

GET IN TOUCH

Check our Terms and Privacy Policy.

複合的カルチャーが気軽に体験できる場としてイベントを継続・拡大していきたい!

2025年11月開催の「KITAKAGAYA FLEA AUTUMN 2025 & ASIA BOOK MARKET」を、本や ZINE、イラストレーション、フード、音楽、パフォーマンス、雑貨、アパレル、アジアの出版など、複合的カルチャーが気軽に体験できる場として活動を継続・拡大していきたい!

現在の支援総額

1,150,345

25%

目標金額は4,450,000円

支援者数

117

募集終了まで残り

55

複合的カルチャーが気軽に体験できる場としてイベントを継続・拡大していきたい!

現在の支援総額

1,150,345

25%達成

あと 55

目標金額4,450,000

支援者数117

2025年11月開催の「KITAKAGAYA FLEA AUTUMN 2025 & ASIA BOOK MARKET」を、本や ZINE、イラストレーション、フード、音楽、パフォーマンス、雑貨、アパレル、アジアの出版など、複合的カルチャーが気軽に体験できる場として活動を継続・拡大していきたい!


このクラウドファンディングは、11月1日・2日・3日、大阪・北加賀屋にて開催する「KITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKET」の継続と更なる発展のための資金を獲得するためのものです。今年は、私たち運営者であるLLCインセクツの創立20年イヤーということもあり、愛知の人気イベント「森、道、市場」にも協力いただきます。下記の目次の内容をご覧になって、応援いただけると幸いです。

1、開催、そして、支援を求める背景について
2、イベントの紹介
3、使用目的
4、協力者からのメッセージ
5、リターンについて

*スマホでご覧のみなさんは、リターンが最下部に設置されますので、お気をつけください。

下記の動画でもイベントの雰囲気をご覧いただけます。


2025年、大阪にはお越しになりましたでしょうか? 大阪というとどのようなイメージをお持ちでしょうか? たこ焼き、お好み焼き、串カツなどの粉もんでしょうか? はたまた、漫才などのお笑いでしょうか?  

 

さて、私たちインセクツは、その大阪にて2009年より「IN/SECTS」というローカル・カルチャーマガジンを刊行しています。 
小規模出版、独立系出版などと言われるカテゴリにあたり、発行部数は数千部。 
そのくらい小さな出版ですので、ご存じない方もたくさんいらっしゃると思います。 

そこで、私たちについて、また取り巻く状況について簡単に説明しておきます。 
少し過去に遡り、2000年代初頭。 
この頃まではここ大阪でも情報誌と呼ばれる雑誌がいくつかありました。 
しかし現在は、飲食店や雑貨店、エリア紹介をする雑誌が残る程度で、映画や舞台、音楽などと共に先ほどあげたようなお店を紹介する総合情報誌はほぼなくなりました。 
ファッション誌も少なからずあったものが、2020年を待たず休刊。 

雑誌不況、出版不況と呼ばれだして久しく、今はもうその言葉すら死語になっていると思います。そんな中、私たちインセクツは年に数冊雑誌を発行し、それと同時に書籍も何冊か刊行をしています。 

吹けば飛ぶような小さな小さな出版社ですが、地元にいるからこそ分かるカルチャーの芽吹き、本質的な大阪らしさを考えそれを知ってもらう、ときにカウンターカルチャーという形で、さまざまなテーマを毎号掲げ、出版物として発表してきました。 

例えば「家事」特集、「ひとり」特集、「New Bookshop Culture」と題した書店特集、作り手に着目した「本をつくる」、最新号「THE・不登校」特集などです。

オルタナティブな価値観、視点を大切にし続けてきたのも、現在の大阪が抱える課題が明確にあると感じているからにほかなりません。 
不況の真っ只中、実感しているこの閉塞感。それは何も経済的なことだけではありません。 

かつて何事も“楽しむ”のがうまかった大阪人ですが、いつの間にか、逸脱した行為は咎められ、場をわきまえ空気を読み、“ケチ”の概念は変貌を遂げ、単に価格が低いこと(お得)を美徳と捉えるようなものがメディアからは垂れ流されるようになりました。 所得が上がらない現状がある中、その現実もよくわかります。 
合理的になるということも重要でしょう。 

しかし、厳しい現実に晒されている今だからこそ、新たな価値観を醸成し、人間らしい工夫を凝らす時なのではないかとも思います。 
それには、さまざまなアイデア、異なる立場からの視点というのが大切だと常々考えてきました。 

だからこそ、私たちは“ローカル・カルチャー”ということをことさらに強調し、形が定まりにくいもの、基準がなくムードという至極曖昧なものに支えられているカルチャーに興味を持ち、寄り添ってきています。 

しかし、その曖昧なものは、価値がすぐには伝わりにくく日頃から慣れ親しんでいなければ、一見、自分には関係がないと感じられます。 
そして、自身で評価をしないといけないところを面倒に思われる方も少なくないでしょう。 

そこで、雑誌だけではなく、場として可視化できる「KITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKET」いうマーケットイベントをスタートさせました。 

マーケットイベントと書くと、駅前で行っているマルシェ的なイベントを想像されるかもしれませんが、私たちが2016年から積み上げてきたものはそれとは少し異なります。 

フードや雑貨、本、音楽などのさまざまなジャンルの出展がブレンドして一つのイベントをつくり上げています。 
それは、特定のジャンル、特定のブランドや商品がきっかけであったとしてもそこから他ジャンルにも興味を持ってもらえるように、と考えているからです。 
さらに、ジャンルだけでなく、価値観を揺さぶられるようなハプニングが起きるように会場を構成し、出展内容にもなるべく既視感を与えない、そのような方々を自分たちの繋がりからお呼びしています。 

だから、出展の公募は行なっていません。 

そんな甲斐もあってか、年々、ご参加いただける方々の数は増えています。 
リピーターも多く、毎年ご来場いただいているみなさんも少なくありません。 
一度来てもらえれば、価値を感じてもらえるとは思いますが、後ろ立ても組織力もない私たちでは、コロナ禍をなんとか乗り切り、2016年からここまで継続してきたものの、資金面でもこれ以上の活動の拡大や継続に大いに不安があります。 

しかし、この活動は継続すべきものだということを近年の来場者数の増加だけでなく、ご来場いただくみなさん、参加団体のみなさんの顔を見るとそう感じずにはいられません。 

そして、来場者アンケートには、いつも励まされると同時に、他人の好きを肯定的に自分自身に取り込むような未来的な思考が多数寄せられています。 
一方で私たちの周縁のさらに外周を見ると、急速な変化がありました。 
それは、残念ながらプラスというよりもマイナスの変化です。 

さまざまな考え方や視点が大切だと信じ、そして、そこに共感したり楽しんだりしてくれている方々の増加を感じる反面、それとは全く逆の考え方や反発を多く見るようになりました。しかも私たちが考えるよりも早い速度で。ここであまり多くは語りませんが、それは政治的であったり、民族的であったり、ときにジェンダーの話であったりします。

だからこそ、もっとブレンドする必要性を強く感じるとともに、輪を広げていかなければいけないとも感じています。 

 とはいえ力のない私たちには、大きなことはできませんし、 命輝く未来社会は描けないかもしれません。しかし、少なくとも、さまざまな異なる価値観を目の当たりにし、ポジティブな疑問、好奇心を持って帰ってもらえる、そんな3日間をご提供できると信じています。 

そして何より、疑問や不思議を持って帰ることこそが多くの価値観を認める一歩になることだと信じています。 
そして、それは豊かなローカルカルチャーを育んでくれることだとも。 

 話は少し変わりますが、本年はインセクツの活動20周年にあたります。 
手前味噌で恐縮ですがそんな節目の年に、前述の通り周縁の範囲を広げてみたく思います。 

私たち、インセクツが毎年参加し、関係性の深い愛知で開催されている「森、道、市場」にも協力を依頼し、11月1・2・3日に「KITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKET」を開催します。 

この活動の範囲を広げ継続していくために、みなさんの支援を求めたいと考えています。 
どうぞよろしくおねがいいたします。 
 
インセクツ代表・松村貴樹 

インセクツ創立20周年にあたる本年は、「KITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKET」(以下、KF&ABM )にて、これまで以上に、本、フード、イラストレーション、雑貨にZINE、音楽、パフォーマンス、アパレル、アジアの出版物やそのつくり手との出会いなど、複合的なカルチャー体験をみなさんが参加しやすい価格・環境で提供したいと考えています。また前述の通り、大阪におけるカルチャーシーンの低迷は、残念ながら急速に進んでいます。緩やかな変化ではこの急降下を止めることはできず、ますます、一元的な価値観のみが色濃くなるばかりです。そこで、さまざまな方々に協力を仰ぎ、本プロジェクトを達成していきたいと考えています。その一つが、愛知県蒲郡市で行われる「森、道、市場」との協力です。

「森、道、市場」はステージもさることながら、全国、北は北海道、南は沖縄まで。文字通り全国各地の500店を超えるお店が出展しています。その一部とはなりますが精鋭たちが大阪に集います。加えて、ライブステージのブッキングを「森、道、市場」が担当。「森、道、市場」にも出展している関西勢が中心となって、盛り上げてくれる予定です。

もう一つが、これまでも続けてきた東アジア地域(近年は東南アジア地域も参加)の出版社・書店との交流です。これまで韓国、香港、台湾などを中心に様々な本づくりに関わる仲間たちが大阪にやってきてくれています。翻訳版ではなく実際に彼らが制作・出版・販売する本を手に取りコミュニケーションができることは、素晴らしい体験です。文化を理解する一歩にもなると思います。また大阪の町や人はアジア地域を彷彿させると聞くことがよくあります。

大阪の人懐っこさがそう感じていただけているのでしょうか。

真偽の程はわかりませんが、今年は国際的にも注目が集まっていることを思うと、来阪してくれる東アジア地域のみなさんにも、この機により豊かな体験を提供できるのではないかと思います。

そして最後に私たちが、入場料を低価格に抑えたい理由は、自分たちの主たる事業である出版の立場から、本は全てといっても過言ではないくらいさまざまなジャンルとの接点があります。言語、音楽、旅行、映画、芸能、文学、短歌、詩、料理、などあげればキリがありません。しかし、実体験として横断的にそれらを楽しめる機会は意外に多くありません。だからこそ、私たちは自分のお目当てのものを見に来たら、偶然に感銘を受けるトークが聞けた、または新しい遊びの体験ができた、はたまた、つくり手との会話の中で、ものに対する見方が変わったなど、そういった体験をできるだけ多くの人に提供したいと考えているからです。

そして、もう1点付け加えれば、すばらしい出展者の商品を購入して、出展者たちの次なる制作に繋がる消費を存分におこなっていただきたいとも思っているからです。


<目標金額> 445万円

<支援金の使い道>
会場費(警備員人件費、光熱費など含む):50万
会場設営費:150万円
チラシ・ポスター、ビジュアル作成、広報費:50万
アジアブックマーケット海外組招集コーディネート費とサポート代:110万円
トークゲストなどアーティストギャランティ、音響、機材レンタル:85万円(森、道、市場招集アーティストは含まず)


では今回のプロジェクトに関係する「KF&ABM」についてご紹介します。KF&ABMとは、私たちが主催するマーケットイベントです。

インセクツがこれまで雑誌づくりを行う中で出会った生産者や作家、出版社、書店が全国から一堂に集まり、たくさんの本や雑貨、フード、ドリンク、ライブパフォーマンスが楽しめます。そしてそのイベント会場となるのは、大阪・北加賀屋にある「CCOクリエイティブセンター大阪(別名:名村造船所跡地)」。1Fは、FOODブース、2FはMARKETブースとLIVE会場、3FはASIA BOOK MARKET(ブックフェア)、4Fは大阪手しごと市とフロアごとにジャンル分けされた、ビル一棟が会場となります。このイベントの目指すところは、地域、そして文化を越えた関わりを参加者とともに体感すること。そしてそこから生まれる文化的価値観と出合う機会を継続的につくっていくことにあります。

台湾の人気イラストレーター ikuikuyuning がタッグを組み、本イベントのために共作したキービジュアルが届きました。2人のおかげで、今年も楽しくなりそうです!



▼1F:FOOD&ZINE

キャプション:カレー、台湾料理、パン、クレープ、焼き菓子や、コーヒー、クラフトビール、ワインなどのドリンクも充実しています!

キャプション:ZINE(一般に流通していない個人の冊子)をつくる個人や団体が集う「KITAKAGAYA ZINE’S FAIR」も2024年から同時開催しました。


▼2F:MARKET&音楽LIVE
キャプション:DJブース、ライブステージでは国内外のアーティストのライブパフォーマンスが楽しめる。2024年は、オオルタイチ、三田村菅打団?が出演。中国からは、孟雀、Endy Chenらが来阪出演してくれました。


▼3F:ASIA BOOK MARKET

キャプション:お客さんとの会話も、参加者同士の交流も盛んに行われています。また国内だけでなく、韓国や台湾、インドネシアといったアジア各国からの出店者も参加し、普段めったに出会えないつくり手や作品と出合えるチャンスが待っています!

キャプション:一度入場してもらえれば、トークも音楽も全て追加料金なしで楽しめます。こちらは3階のトークブース。毎年、人だかりができるほど盛り上がる名物イベントの一つです。

キャプション:石好きがお気に入りの石を出し合って、形や大きさの良さを競う「石すもう」。小さなちゃぶ台を囲んで繰り広げる、新しい競技との出合いも楽しみの一つです。今年はステージイベントとして開催予定。石すもうの解説から実演まで、知らない方でも楽しめる工夫も。

キャプション:2024年に開催された編集者で元美術家の岩淵拓郎さんによる、自由な表現と思考のためのワークショップ「なんだこれ?!サークル」。岩淵さんと一緒に子どもも大人も「なんだこれ?」なことをたくさん見つけて、自由に表現することの楽しさを実体験できました。

※2024年のフロアマップです
今年は1〜3Fに加えて、4Fでの展示+出展もあります。朝から夜まで楽しめる要素が満載です。

開催日:2025年11月1日(土)〜3日(月・祝)
時間:11〜19時(予定)
会場:クリエイティブセンター大阪
住所:大阪府大阪市住之江区北加賀屋4-1-55
アクセス:Osaka Metro四つ橋線「北加賀屋」駅より徒歩10分
参加費:未定


大きく分けて日々4つの仕事をしています。

⚫︎出版・編集

私たちは2005年に創立した大阪・京町堀にある出版社です。大阪という地域的なローカリティと同時代性に起因する心の距離というローカリティを大切に、ローカルカルチャー・マガジン「IN/SECTS」のほか書籍を制作・販売しています。そのほか、前述の通り、イベントの企画・運営なども行っています。私たちの本・イベント作りにおいてローカリティ以外に重要な要素として挙げられることは、オルタナティブな視点です。例えば私たちのホームタウンである大阪は、現在、粉もの、お笑いなどがよくメディアなどで取り上げられますが、そういったステレオタイプな大阪観ではなく、本来、大阪が大切にしてきた食い道楽としての町。もっといえば、割烹を生み出し、昆布をベースに食い味を重んじ、上品な味をクリエイトしてきた、そんな我が大阪を愛でる企画や話を取り上げています。さらに、現代における大阪の良さはそれぞれが自立しチャレンジする人たちの姿だと考える私たちは、半径500mの身近に起こる変化にも着目し、イベントや本作りに反映しています。

――――――――――――――主な刊行本――――――――――――――――
・雑誌→「IN/SECTS」
・書籍→「いいお店のつくり方/保存版」、「大阪環状線 降りて 歩いて 飲んでみる 」著/スズキナオ
・料理→「関西のスパイスカレーのつくりかた1•2」「シチニア食堂のParty」
・コミック→「THIS TOWN」
・アート・イラスト→「MY FAVORITE ASIAN FOOD」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――


 ⚫︎イベントの企画・運営
KF&ABM以外にも、カレーや本にまつわるイベントにも積極的に携わっています。

<インセクツが企画・運営するイベントの一部>
・「KITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKET」@クリエイティブセンター大阪
・「阪神のスパイスカレー博覧会」@阪神百貨店 *2025年8月開催決定
・「IN/SECTS ジンジンさせてシリーズvol.00」〜Zines we admire〜 @有隣堂グラングリーン大阪店



綾女欣伸さん(編集者)
韓国や台湾、中国や香港などから出版社や書店を呼ぶブックフェアは日本各地に増えましたが、それらを「面」として、しかも「アジア」と打ち出して行っているのは、僕たちがコーディネートしている「ASIA BOOK MARKET」が初めてだったと思います。そこでは毎回、アジアの出店者を介した新鮮な発見がありますし、昨年は韓国の地方都市で新たに立ち上がった「群山ブックフェア」に僕たち「ASIA BOOK MARKET」チームで呼ばれるといった、海を超えた“ローカル”のつながりがまた芽生えました。予算の関係もあって一昨年、昨年と、韓国からはあまり出店者を呼べなかったのが心残りで、今年はここもあそこも呼んでみたい!と思う、韓国でいま面白い本づくりやものづくりをしている人たちがたくさんいます。まだ見知らぬ、そんなわくわくする「発見」を韓国や台湾からもこの「アジアの本の市場」にお呼びできるよう、ぜひお力をお貸しください。



田中佑典さん(生活藝人)

毎年アジアブックマーケットの台湾の出展ブースのコーディネーターとして参加させていただいてます。

台湾でもZINEや雑貨のマーケットイベントは年々増え、台北に限らず台湾の地方で行うことも少なくありません。昨今の台湾カルチャー界隈では「ローカル」が大きなキーワードの1つです。どこにいっても同じような都会の景色より、コピペできないローカルの味わい。「大阪」は日本の看板のような都市の一面がある一方、インセクツさんが長年火を灯し続けてきたローカルとしての大阪は、これからますます混ざり合い盛り上がっていくアジアカルチャーのハブ的な場所になっていくと思います。その1つとして年に一回の貴重な社交会である「ASIA BOOK MARKET」をこれからも続けていきたいと、僕も出展する台湾のメンバーたちも思っています。今年はより一層面白い新たな顔ぶれを連れて大阪に集結させたいと思っています。ぜひ応援よろしくお願いします。


古谷未来さん(ASIA BOOK MARKET韓国コーディネーター) 
「ビールがおいしかった」「前髪を切った」「読めないけど気になる本を見つけた」「イラストを描いてもらった」「初めての味のカレーに出会った」。これまでアジアブックマーケットに参加した韓国メンバーの感想です。おいしいものや布や雑貨や、必要だったり、なくてもいいけどあったら面白いものだったりが混在し、その延長線上に日々の営みとしての読書やアートがあるという自然さ、「町内」のような場所に当たり前のようにブックマーケットがあるということが、このイベントの最大の特徴だと思っています。実際、参加したメンバーからはこんなイベントを自分の地元でもやってみたいという声も聞きます。アジアのそれぞれのローカルで活動する彼らは、ローカルであり独立であるゆえの問題意識を持っており、そんな彼らとの交流は、毎回私たちに大きな気づきをもたらしてくれます。大阪で、アジアのいろいろを伝える人と会場を訪れた人とがふらふらと集まって拡張型の町内を更新していけたら、それをもっと多くの人にあじわっていただけたら、という気持ちです。しかしながらご承知のとおり、昨今の物価高はとどまるところを知らず、移動と滞在に関わる経費は以前とは比べ物になりません。これまで通りアジア各地のローカルからやってくるメンバーがふらふらと集まれるよう、彼らと面白い仕掛けをつづけていけるよう、どうか皆さまのご支援をいただければ幸いです。 

かつて私が暮らした韓国の地方都市には、文芸書や芸術書を扱うような書店は2軒しかありませんでした。大学が多く、国内5大都市のひとつとされる街ですらそうだったのです。当時すでにネット書店が主流となっていた韓国では、書店に行って本を買うという行為がまったくもってヒップではなく、カフェはこもって勉強する場所でした。けれどソウルでの独立書店ブームは地方都市にも少しずつ存在感を広げ、現在その都市では10軒近くの独立書店があります(そのかわり大型書店は1軒になりました)。国内各地のさびれかけていた市場には若い世代が中心となったレストランが生まれて、おばちゃんの作る餅や惣菜と共存し、さらに地方発の本、アート関連の独立系イベントも増え続けていて、韓国の人たちの「とりあえずやってみる」精神を感じずにはおれないのですが、その背景には、急速に進む超少子化と人口減少、それに伴う地方都市の空洞化が切実にあり、就職やスキルアップのため以外に本を読む、社会や芸術について考えるという行為を大切にする価値観の変化があり、このまま放っておいたらこの街から何もなくなるかもしれない、ソウルだけが文化の発信地なのかなどの危機感があるからかもしれません。 

という大きめの話を置いておいても、ソウルであれ台北であれその他の都市であれ、街角でそれぞれが日々小さな実験を通して、楽しく生き延びる手立てを模索しているのは間違いありません。そんな彼らと週末のひととき、触れ合って、作った本や制作物を手に取ってみませんか。それだけでも今週はなんか面白かった、明日から何かしてみようかなと感じるきっかけになるはずです。どうか会場でお目にかかれますように。 


やまだたかひろさん(森、道、市場な人
森、道、市場が終わって一息ついたぐらいに次回の話題が各所から聞こえてくる初秋。「KITAKAGAYA FLEA&ASIA BOOK MARKET」に向かう気持ちは少しだけ忙しい。実際は具体の目的があるわけではないんだけど、毎年通わせてもらっている数少ないイベントの一つ。前売りチケットなし予約不要の直近の気分次第、そこまで大混雑してなくて、会えたらいいなと思った人は大抵見つけられるほどよいお店の数と会場キャパ。僕自身、流行や文学にあまり精通していない故、誰のどの国のなんなのかわからない初めてづくしのものが多いけれど同じお店に何度も立ち寄って気軽に物色させてもらっている。よくあるマーケットとは異なるゆっくりとした空気が全体に流れているのもすごく特徴的だと思う。 

2025年。吹けば飛ぶような出版社IN/SECTSが20周年ということもあって何の前触れもなく編集長から突然お呼びがかかる。 

「森、道、市場関西出張編やってみませんか?こんなときにしか一緒にできないですし、他に頼める人いないんですよね。」 

そんなに友達いないんですよみたいなニュアンス。それはIN/SECTSが歩んできた精神性とそのポジショニングを象徴しているようだった。このシンプルな理由には好感が持てた。 

そして少し前のタイミング(事実関係はまったく不明)で『森道関西連合』が立ち上がっていた。発起人、メンバー、目的すべて不明である。が、連合Tシャツはなぜかできていた。 

今回の森、道、市場関西編はこの連合が中心となって開催となる。こんなノリの人たちによって森、道、市場はできあがっているわけで、どんな企画や展開があるかなんてわかりっこない。「いい意味で期待を裏切る」がモットー?!の森、道、市場は本編同様に関西編でもこのドライブ感を味わいながら当日を迎えるはず。 

いいイベントは勝手に盛り上がっていくもの。なので自然と情報過多になります。でも全体はよくわからないけどなんか気になるかもっていう物事はありますよね。はっきりとした目的がなくてもどんなきっかけでもいいので現場に来て探ってみてほしいです。未知の扉を開いてみるには最適なイベントにはなりそうです。
それでは会場でお待ちしてます! 

イタノチカ(シチニア食堂店主)
KITAKAGAYA FLEAには第1回目から参加させていただいています。
はじめの頃から今まで、変わらないこのイベントの印象は「変なまつりやな」です。
一度は行ったことがあるみなさんはきっと同じ感想でしょう。
名村という場所もなんともいえないカオスな場所だし主催である松村編集長は毎度酔っ払って顔を真っ赤にしていて「まあ適当に楽しんでやってくださーい」というスタンス。
やばいところに手を出してしまった、と最初は思いました。
お店のキャラ的にこんなサブカル感満載のところにいるなんてちょっと違うような…いや絶対違うって!うちらアウェーすぎる!! 
だけどどんどん惹き込まれてしまい毎回病みつきになってしまって抜け出せなくなってしまいました。
マルシェイベントやフェスが乱立するこの時代に生き残るのはこんなまつりだ、と心の底から思っています。
みんな自由でのびのびしていて雨が降っても風でテントが飛ばされそうでもなんかわからんけどみんな笑ってる。楽しそう。
一方、森、道、市場も考えてみれば同じスタンスなんです。
ここに集まったからには、それぞれが楽しく自由にやればいい。自分の頭で考えて、自分で生きてください。そんな感じ。
大ボスの岩瀬さんがいなくなってもそれは全く変わらない。
そう、どちらのまつりもお客さんや出店者を過保護にしないんです。
だからこそ生まれるグルーブ感というか干渉されすぎない、ちょっと大人になった感覚というか任せてもらってる、という自立心というか。
まつりが終わった後は必ず「来年はさー」と誰かがいち早く口を開く。開催日さえ決まっていない来年のことを想い、もう新たな企画が生まれだす。それがKITAKAGAYA FLEAと森、道、市場なんですよね。
幸運にも私たちはこの2つの幸せなまつりに毎回参加させていただいていますが共通して言えること、それは「ただ参加するだけ」じゃつまらないんです。
勝手に企画して、勝手に提案して、勝手にこのまつりを面白くする一員になること。
出店者も、お客さんも、運営チームも関係なくてみんなが仲間でみんなで作っている。
その時そこにいるみんなでできているおまつりなんですよね。
そんな2つのまつりが今年、インセクツの20周年というおめでたいタイミングでドッキングします。
森、道、市場関西編とKITAKAGAYA FLEA。どちらのボスも「勝手にやってくださーい」スタンスなので私たちも勝手に楽しみながら参加しようと思っています。
一緒にまつりを作りましょう。応援してほしいです!
どうぞよろしくお願いします。

服部滋樹(graf代表/京都芸術大学 教授)
2025年にインディEXPOとして、荒れた地で行う有象無象の聖地!! 東アジアの価値ここにあり!! アンチなヤツも、マイノリティも、皆さん集まって下され! そんな癒しのオアシスがココにあり!


この度は当プロジェクトに興味を持っていただき、また最後まで私たちのメッセージを読んでいただき誠にありがとうございます。「KITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKET」をより気軽に楽しんでいただけるために私たちの思いに共感していただける方は、ぜひともお力添えいただけますと大変うれしく思います。何卒よろしくお願いいたします。


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 人件費

  • 広報/宣伝費

  • アジアブックマーケット海外組招集コーディネート費とサポート費 トークゲスト・アーティストギャランティ、音響、機材レンタル費(森、道、市場招集アーティストは含まず)

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

ヘルプページを見る

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください

エンタメ領域特化型クラファン

手数料0円〜 企画からリターン配送までお任せプランも!
無料
掲載をご検討の方はこちら

コメント

もっと見る

投稿するには ログイン が必要です。

プロジェクトオーナーの承認後に掲載されます。承認された内容を削除することはできません。


同じカテゴリーの人気プロジェクト

あなたにおすすめのプロジェクト