
劇場に、愛と平和の魔法をかける
かわさき演劇まつりがチトとともに贈る
花が咲き誇る世界へ

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かわさき演劇まつり「チト~愛と平和とみどりのゆびと~」

目次
1)「チト~愛と平和とみどりのゆびと~」について
2)誰もが体験できる演劇~かわさき演劇まつりのこれまで
3)年々、開催がきびしくなっています
4)50年以上続くかわさき演劇まつりに、これからの50年を
5)出演する子ども達からのメッセージ
6)資金の使い道、リターンについて
7)公演情報

1)「チト~愛と平和とみどりのゆびと~」について
どんなお話?
この世界に、ただ触れるだけで草花を咲かせてしまう「みどりのゆび」を持つ少年がいたら、あなたはどんな未来を想像するでしょうか?──その少年の名はチト。無邪気で自由な心をもつ彼は、ふとしたきっかけで自分に秘められた力を知り、人々の心と世界に小さな奇跡を起こしていきます。
原作『みどりのゆび』は、読む人の心にそっと種をまくような愛と平和がテーマの児童文学の名作です。チトの目を通して描かれる世界は、大人の社会の矛盾、戦争、貧しさといった現実。でも彼は、その純粋さと想像力で、誰もが見落としてしまう人の優しさや希望を見い出してゆきます。
チトとともに歩む心あたたまる旅へ、どうぞ一歩踏み出してみてください。幕が上がるとともに、あなたの世界がやさしく色づいていくことでしょう。

2)誰もが体験できる演劇~かわさき演劇まつりのこれまで
1972年、地域の有志数名が手づくりで始めたこのかわさき演劇まつりは、半世紀以上にわたり、毎年絶えることなく続けられてきました。今では、出演者64名、スタッフを含めた総勢約100名が関わる、川崎市の一大文化プロジェクトへと成長しました。
世代や立場をこえて多様な人々が集まり、一つの物語を、誰かに届けるために力を合わせる
――それは、単なる舞台発表を超えた「人と人が出会い、つながる場」となっています。
2020年 第38回かわさき演劇まつり
「冒険者たち~ガンバと15ひきの仲間~」より
演じることで他人の気持ちに触れ、支えることで他者への想像力を育む。舞台の上と裏側、どちらにも「変化の瞬間」があり、参加した市民の誰もが何かしらの“発見”を持ち帰ります。
小学生からシニア世代まで、年齢も背景も違う人たちが力を合わせてつくるこの経験は、まさに「世代を超えた川崎市の宝物」です。
2016年 第37回かわさき演劇まつり
「ブンナよ、木からおりてこい」より

今、私たちはこの取り組みをさらに20年、30年先の未来へつなげていきたいと考えています。
舞台に立つ子どもたちは、「自分の思いを言葉にする力」を身につけ、その隣に立つ大人たちは、「誰かを支える喜び」を知り、観客は、「自分とは違う人生に触れて、何かを感じ、考え」ます。
「私たちのまちに、誇れる舞台がある」
このことが、未来を生きる子どもたちの力・地域活性化になると、私たちは信じています。
「孫が出演しているから楽しみ!」
「毎年、出演者から元気をもらっている」
「20年以上欠かさず観ている。元気なうちは必ず観に行きます!」
と、かわさき演劇まつりを楽しみにしてくださる声がありますが…


3)年々、開催がきびしくなっています
ありがたいことに2016年に公演された第37回「ブンナよ、木からおりてこい」より出演者は年々増加し、今年は2倍となる出演者に恵まれました。
ところが、美術、衣装、音響、照明、印刷物……あらゆる物価が高騰し、これまで同様の精度を維持しながら総合芸術の舞台を作るには2倍以上の費用が必要になりました。
長年“想い”だけで支えてくれていたスタッフに、ようやく正当な謝礼を支払おうとすると、予算はすぐに限界を迎えます。
2023年 第40回記念かわさき演劇まつり
「モモ」より

助成金は倍率が高く、協賛企業は減り、クラウドファンディングも飽和しつつある。観客も「観たいけれど、生活に余裕がない」とひそめた声が増えてきました。
「もっと安くつくればいい」「出演者を減らせばいい」「こぢんまりやればいい」――
確かに、それなら予算はおさえられるかもしれません。
しかし、それでは本当に伝えたいものが、届かない。
このかわさき演劇まつりが守ってきたものは、一人ひとりの想いとエネルギーが集まって生まれる、“熱量のある舞台”です。
表現を削り、関わる人を減らし、熱を落とすことは、この文化の灯を消すことと同じだと、私たちは思っています。


4)50年以上続くかわさき演劇まつりに、これからの50年を
社会が不安で満ちても、子どもたちが言葉を失っても――舞台の上では、誰かが誰かの人生を演じ、見ている誰かの心を震わせる。
地域の子どもたちに「自分を表現できる喜び」を、大人たちに「関わる誇り」を、観客には「共に生きる感動」を届けることがかわさき演劇まつりの真髄です。
だから私たちは、挑戦します。

「持続可能な演劇の形」を探しながら、クオリティと熱量を手放さない舞台をつくります。
けれど、それには、あなたの力が必要です。
2025年かわさき演劇まつり「チト~愛と平和とみどりのゆびと~」稽古風景より

かわさき演劇まつりは、誰ひとり取り残さない文化のあり方を目指しています。経済的な余裕の有無にかかわらず、すべての人が舞台芸術に触れる機会を持てる社会をつくりたい。
そのために、私たちは今、支援を呼びかけています。
地域と子どもたちに、演劇という“未来”を。
私たちは地域と共につくる演劇を大切にしています。


演劇は、土地の記憶を掘り起こし、誇りを育て、そこに生きる人々が「私はここにいる」と声を上げる機会をつくります。子どもたちにとっては、「自己表現」と「他者理解」を同時に学ぶ、かけがえのない場所です。
演劇を通して、人と人がつながる地域。自分の声を持ち、自分の未来を描ける子どもたち。それは、私たちの社会に必要な“希望”です。
未来の子どもたちにもこの舞台を残したい。 どうか、皆さまの温かい応援をよろしくお願いいたします。

5)出演する子ども達からのメッセージ

チト役 鈴木 凱登さん(10歳)
チト役の鈴木凱登です。一緒に舞台に立つ人や観に来てくれる人のために頑張ります。絶対に後悔させません!絶対にいい舞台にします!ぜひ観に来てください!!(写真左)
チト役 片柳 藍芭さん(12歳)
自分がチトを演じることによって、戦争はしてはいけないっていうのが、いろんな人に伝わればいいなと思います。見て損はないよ!みんな観に来てね!(写真右)
2025年度の出演者の方々です。下は9歳から上は90歳以上の性別・年齢・国籍を問わないハートフルなチームです。
・年代の差を超えて、どんな年齢の人も観終えた後には「楽しかったね。面白かったね。」と言ってくれるような素晴らしい舞台にします!(紅音12歳)
・出る回数は少ないけど、チトの芝居をたくさんの人に見てもらって演劇を少しでもやりたいなってもらえたらいいです。ぜひ見に来てください!(凛13歳)
・これを見て演劇を楽しいなと思っていただけるといいです!かわさき演劇まつりはたくさんの面白い作品があるので、ぜひ参加していただけると嬉しいです!(あやの9歳)
・稽古では日々ひとりひとりが成長しています。みなさんに観てもらうときには成長しきった立派な“お花”の姿で咲き誇っているでしょう。どうぞお楽しみに!(歩睦15歳)
・川崎市民が一体となって演じる劇「チト」の稽古では毎回劇も人も成長し続けています。是非、ご観劇下さい!(心穏13歳)
・学校の音読が苦手でしたが、チトの台本を読むことで少しずつ大きな声が出せるようになりました。頑張りますので、ぜひ観に来てください。(愛萌12歳)
関係者からのメッセージ
TOKYOハンバー主宰/脚本・演出 大西弘記さん
今回で三度目のスタッフィングをして頂き、上演台本と演出を担当する大西弘記です。自分の感覚と自分以外の方からの自分への視線、期待、エトセトラにはかなりの隔たりがあるので、それを自覚しながら、かわさき演劇まつりを盛り上げてゆきたいと思っております。
稽古の方は順調です。それは演出の立場からの雑感ではあるのですが、それでも市民の皆さんと『チト』を僕たちだけが創れる、生める、そんな演劇をやっております。
上手い、下手は二の次で、もっと、こう、なんていうか、きっとあるはずの本物の喜びを探すような旅であって、それが悪くはなく、それでも沢山の我慢を抱えるけれど、その先にある自分たちが信じた自分たちへ、僕が信じたみんなと『チト』の世界で描かれた〝平和の花〟を見つけられるような気がして。
それが、とっても楽しいのです。
「全国に誇れるかわさき演劇まつり」
かわさき演劇まつり実行委員長 城谷護
先日、文化団体の全国交流集会が川崎市内の京浜協同劇団で開かれました。「地域に根差した豊かな文化活動を」というテーマで、全国10都市から25団体、延べ93人が参加したのですが、中でもかわさき演劇まつりの活動は参加者の目を引きました。行政(市)と市民劇団と市民の三者が協力してこのような行事を53年もの長きにわたって継続しているのは全国でここだけだからです。これもひとえに市民の皆様のご協力があったればこそです。心からお礼を申し上げます。
「感動の舞台を皆様に」
舞台美術家 小池れい
今回、舞台美術で参加しています。大西弘記さんの指導のもと、小学生から90代までの年齢や性別を問わない総勢65名の出演者と、私達スタッフがこの舞台を共に製作しています。この舞台を通して、きっと観客の皆様に感動をお伝え出来ると信じております。皆様のご支援をお待ちしております。
第37回「ブンナよ木からおりてこい」
ブンナ役 西村めぐみさん
演劇は特別じゃない。
人は自然と自分の役割を演じて生きている。
「こども」「おとな」「学生」「先生」「社会人」「にんげん」…
誰かの真似をして学んだり、その場の役割から学んで生きていく。
実は特別でも何でもなくて、社会を生きていく上で誰しもが「演じる」ことに触れている。
演劇は特別じゃない。
市民劇は特別かもしれない。
身近なあの人が舞台で輝いているかもしれない。
舞台に立つことで、いつもの自分の、あの子の知らなかった何かに気付くかもしれない。
学校じゃ出逢えない、会社じゃ知らない、人や出来事との出逢い。
そんな仲間たちとひとつの作品を作ることに挑む。
市民劇は、特別なのかもしれない。
かわさき演劇まつりでの出逢い・体験は、私にとって今も色鮮やかに、あたたかな気持ちが湧水のように滲み出します。
川崎を愛し、川崎に住む、たくさんの方々にとっての、 特別じゃない、特別な場所。
特別なのに、特別じゃない時間。
これからも永く、この場所が誰かの居場所であり続けることを願い、想い続けています。


かわさき演劇まつりが支える文化・芸術は、人と人が出会い、心を交わす「生きた表現」です。
スクリーンでは得られない、今この瞬間のリアルな感情が舞台にはあります。
さらに20年、30年先へとつなげていきたい。子どもたちが「自分の声」を持ち、大人たちが「関わる誇り」を感じられる社会を、未来に残したい。
舞台は、一人では創れません。
だからこそ、どうかあなたの力を貸してください。

6)資金の使い道、リターンについて
●資金の使い道今回のクラウドファンディングでは、みなさまからのご支援を、以下のように使わせていただきます。
「チト」の舞台美術・衣装・小道具・音響・照明などの制作費
「チト」のスタッフの人件費(適正な謝礼の実現)
子どもたちや市民に向けた演劇ワークショップ
地域や学校へのアウトリーチ活動の実施
●リターンについて公演終了後、準備をすすめ、8月末~9月上旬の発送予定です。
あなたの一つの「応援」が、未来の誰かの「挑戦」に変わります。この舞台の火を、絶やさないために――

7)公演情報
第41回かわさき演劇まつり
市民がつくる親と子で楽しめる舞台
「チト~愛と平和とみどりのゆびと~」
モーリス・ドリュオン作 安藤次男訳「みどりのゆび」岩波書店刊
脚本・演出:大西弘記(TOKYOハンバーグ)
【日時】
2025年7月26日(土) 11時~ じょうろ組 /15時30分 スコップ組
27日(日) 11時~ スコップ組 /15時30分 じょうろ組
【料金】
●自由席 一般3000円 高校生以下1000円 障がい者1000円 未就学児無料(席に座って静かにご覧になれるお子様。未就学児1名につき1名の保護者同伴が必要です。)当日は各500円増
●エリア指定席 一般3500円(カンフェティ限定 当日販売なし)
【チケット取り扱い】
-
カンフェティWEB予約
http://confetti-web.com/@/Tistou
※チケット購入にはGETTIISの[新規会員登録(無料)] が必要です。カンフェティ会員とは異なります。カンフェティ会員登録なしでもチケット購入は可能です。
※クレジット決済・セブンイレブン支払が選択可。引き取りはセブンイレブン。 - カンフェティ電話予約
050-3092-0051(平日10時〜17時)
※支払い・引き取りはセブンイレブン。 -
予約フォーム
https://forms.gle/wcFo52r7D4wV3tG58
※メールにて振込口座をご案内します。振込確認後、ご住所宛てにチケットを郵送します。振込は7月16日までにお願いします。それ以降のフォームでのお申込みは当日精算(受付で支払い、チケットお渡し)の扱いにさせていただきます。 - FAX(京浜協同劇団)
(1)希望観劇日時(2)席種と枚数(3)氏名(全員)(4)郵便番号・住所(代表者可)(5)連絡先(メールアドレス・電話番号※代表者可)をお送りください
Fax 044-533-6694
※ご住所宛てにチケットと振込用紙を郵送します。料金をお振込みください。振込は7月16日までにお願いします。
【アクセス】
多摩市民館大ホール
川崎市多摩区登戸1775-1 多摩区総合庁舎2階
JR南武線登戸駅から徒歩10分、小田急線向ヶ丘遊園駅北口から徒歩5分
主催:かわさき演劇まつり実行委員会/(公財)川崎市文化財団
共催:川崎市/川崎市教育委員会
最後までお読みいただきありがとうございました。
かわさき演劇まつり実行委員会
草間 湖奈美

最新の活動報告
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祝!!千穐楽!!
2025/07/30 12:09かわさき演劇まつりの草間です。まずは改めてご支援くださった皆様、本当にありがとうございました。2025年7月26日(土)~27日(日)第41回かわさき演劇まつり「チト~愛と平和とみどりのゆびと~」多摩市民館大ホールでの全公演を終了しました!多くの方々に支えられ、全4公演、無事に千穐楽を迎えることが出来ました。当日、暑い中、観劇するために多摩市民館まで足をはこんでくださった皆様、盛り上げてくださった関係者の皆様、本当にありがとうございました。私たちは人の心に花を咲かせることが出来たと思っています。チトのように自分一人の力ではなく、みんなの力でこれからもつづく未来のために種をまきながら、皆様の心にそっと花咲くお芝居を続けていきます。チト「国が違っても、⽂化や習慣が違っても、⾔葉や髪の⽑、瞳や肌の⾊が違っても、僕たち⼈間はみんなで助け合い、寄り添うべきなんだ。憎しみなんかで⼼は満たされない。本当の⾃由が⼼を元気にするんだ。だから⽣き⽅を⾒失ってはいけないんだ。お⽗さん、⾒て、この花だって⽣きてるんだ。僕たちを喜ばせるために咲いてるわけじゃない。⾃分が⽣きたいから咲くんだよ。僕たちもこんな⾵に⽣きてゆけないかな?」まだまだ後日追記していきますのでお楽しみに。かわさき演劇まつり実行委員会草間湖奈美 もっと見る
稽古場風景紹介②
2025/07/23 18:49かわさき演劇まつりの草間です。もう明日から小屋入りです。4/20(日)から始まった「チト~愛と平和とみどりのゆびと~」の稽古も7/21(月)の稽古で最後でした。そのチトの稽古風景を久しぶりにご紹介です。チトの出演者はみんな元気いっぱいですよー!!このメンバーで「チト」がみんなに伝えたい思いを届けます。かわさき演劇まつり実行委員会草間湖奈美 もっと見る
産経新聞さんの稽古場取材がありました!
2025/07/18 15:01かわさき演劇まつりの草間です。昨日の稽古も教育文化会館で行われました。そしてそこに稽古場取材で産経新聞さんが来てくれました。産経新聞さんありがとうございました。今までの新聞掲載もあちこちから掲載をされているのを見ました、とお声をいただいております。うれしいです!この芝居を通して命の尊さ、争いの愚かさ、そして人の心を動かすのはみんなを守りたいと思う相手を思う気持ちなんだと伝えていきたいです。残りの短い稽古も本番と思って望んでいきます。かわさき演劇まつり実行委員会草間湖奈美 もっと見る







1972年から続く市民劇を応援します‼️ガンバレー‼️