今回よさこいチーム専属の撮影スタッフ「ちゃきる熱写隊」としてレポートをダイジェストでお送りします。
【8月8日(金)】
今回のご支援によって、ちゃきるの写真撮影スタッフ「ちゃきる熱写隊」の2名が高知入りして撮影することができました。撮影態勢の確定が直前になったため、安価なエアチケットが手配できず、2名はそれぞれ長野県と神奈川県から、高知を目指して在来線と新幹線、一部バスを使用してたどり着きました。
今回のよさこいは、当初から天候が心配されていましたが、到着した8月8日は蒸し暑いながら雨は降らず。「今降ってもいいから、祭り本番はなんとかもってほしいなぁ…」と祈るような気持ちでした。この日は屋内の施設で最終リハーサル。踊り子さんは衣装ではなくチームのオフィシャルTシャツを着ての全体練習で、かえって新鮮でした。


【8月9日(土)】
明けて前夜祭。街はいっきに祭りムードになります。この日は夜に中央公園ステージでお披露目の演舞があるのみ。ちゃきるは夕方に高知大丸デパート横に集合。踊り子さんは待ち時間の間、思い思いにおしゃべりしたりスマホで記念写真を撮ったりお化粧を仕上げたり。お店の大きなガラス窓を鏡代わりに、踊りの最終確認に余念がない踊り子さんも。出番に向けて徐々に緊張と興奮が高まる時間です。熱写隊も肩慣らしでスナップ撮影を開始。順番を待って、照明に照らし出された大きなステージで、大勢の観客に向かって今年のちゃきるの演舞を披露しました。
熱写隊は、明日始まる本祭の成功を祈って、仲のいい踊り子さんと名物「ひろめ市場」(https://hirome.co.jp/)へ。高知の料理に舌鼓を打ちながら、エネルギーをチャージしました。


【8月10日(日)】
本祭初日。最初の演舞があるJR高知駅に集合。雨は降っていないけれど湿度が高く、じっとしていても汗がにじんでくる。徐々に集まり出すちゃきるの踊り子さん。なじみの顔もあれば、初めましての顔も。いよいよ聖地・高知でのよさこい祭りが始まります。
高知駅の演舞で、ちゃきる熱写隊はステージの左右に分かれて撮影。去年までの1人態勢では、これができなかった! 1回の演舞は5分ほど。1人では限界があります。2人ならより多くの踊り子さんを撮影できる! 改めてご支援に感謝した瞬間でした。
この日、時々土砂降りに見舞われながら、愛宕(あたご)→万々(まま)→上町(かみまち)→升形(ますがた)→菜園場(さえんば)→大手筋・南(おおてすじみなみ)→帯屋町(おびやまち)で演舞しました。よさこいはこうしてあちこちの商店街で、応援してくださる沿道のみなさんと一体になってボルテージを上げていくのが特徴のお祭りです。演舞場によってはステージで踊ることもありますが、基本はそれぞれのチームの地方車(じかたしゃ=各チームそれぞれ工夫を凝らした飾りつけをしたトラック。その上に乗って「あおり」が踊り子さんにハッパをかける)を先頭に、隊列を組んで進みながら踊る「流し」です。踊り子さんは、雨の中でも元気いっぱい笑顔いっぱいで踊ります。演舞のあとは、必ず給水所の冷たい麦茶で水分補給。私たち撮影スタッフも麦茶をいただきますが、これが冷たくておいしい!
【8月11日(月)】
本祭2日目は朝からしっかり雨。この日のちゃきるは、梅ノ辻(うめのつじ)→はりまや橋→追手筋・北(おおてすじきた)→高知城(こうちじょう)→帯屋町(おびやまち)→柳町(やなぎまち)という順に演舞を披露する予定。

ところで踊る場所には「演舞場」と「競演場」があります。踊り子さんはどこでも精一杯踊ることに変わりはありませんが、いくつかある競演場にはそれぞれ審査員がいて、合計ポイントが高いチームが表彰されます。また、特に素晴らしい踊り子には個人賞としてメダルが授与されます。
それにしても雨がやみません。次の会場への移動は近ければ徒歩ですが、距離がある場合はバス移動になります。バス車内はエアコンでキンキンに冷やしてあるので、すぐに結露してレンズが曇ります。レンズが曇ると写真が撮れませんので、曇るとすぐに扇子であおいで曇りをとる。その繰り返しでした。

今回ちゃきるは、受賞チームだけが踊れる後夜祭には出場できず、本祭2日間で演舞を終えました。演舞は、狭く曲がりくねった飲食店街である「柳町」での演舞でした。これまでの「魅せる演舞」と違い、この柳町では踊り子自身が「はじける演舞」をして、他の場所とは異なる盛り上がりを見せます。踊り子だれもがよさこいの聖地である高知で踊る喜びをはじけさせ、沿道の見ている人たちと一体になって盛り上がります。
こうしてちゃきる熱写隊も、雨や湿度の高さに悩まされましたよさこい祭りが終わりました。
【次は、一緒に夏の高知へ!】
最後に、私ちゃきる熱写隊の隊長・田口は、どうしてちゃきるの推しを続けているかについて触れておきたいと思います。何人もの友人が中心になって生みだし、支えているチームだから応援するということに間違いはありません。でも実際に関わるようになってたくさんの踊り子さんたちに触れてみると、文字通り老若男女、多様な踊り子さんが、それぞれのモチベーションと楽しみ方で参加し輝いていること、そして数あるよさこいチームがそれぞれに個性を発揮して存在感をアピールしている中で、ちゃきるの振り付けや衣装、楽曲には、伝統と革新が絶妙にブレンドされていることに魅力を感じています。ただよさこいを見に行く、写真を撮りに行くというのではなく、推しのチームに撮影で貢献する。これによって感じる充実感はこの上ないものがあります。
今回のご支援で「よさこい」に興味を持たれた方、「ちゃきる」に興味を持たれた方、来年、一緒に高知の夏を満喫しましょう! 今回は、私たちのプロジェクトに興味を持っていただき、そして力を貸していただき本当にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

ここまでの応援、本当にありがとうございました。




