自己紹介
はじめまして。神奈川県横須賀市・浦賀丘2丁目に暮らしている、兼行真弓とKen Rangkuty(ドイツ出身の夫)です。
私たち夫婦は、DIY(自分たちで家や庭を直したり作ったりすること)やガーデニング、音楽を楽しみながら暮らしています。
数年前、古い空き家を少しずつ自分たちの手で直して住み始めました。今では、裏の崖にある庭を地域の方にコミュニティーガーデンとして開放したり、階段の修復を始めたりと、少しずつ地域のためにできることを広げています。
「この町で、安心して歩ける道を守りたい」そんな思いで始めた取り組みです。どうぞあたたかく見守っていただければ幸いです。
このプロジェクトで実現したいこと
神奈川県横須賀市・浦賀丘。この地域で日常的に使われている生活階段の老朽化が進み、住民の安全に関わる深刻な問題となっています。
この階段は、通学・通院・買い物など、日々の生活を支える大切な通り道。特に高齢の方やお子さんにとっては、他にルートがなく、命綱のような存在です。さらに将来、津波や地震といった災害時には、避難経路としての役割も果たす場所です。
しかし長年の風雨や地盤のゆるみにより、ひび割れ・傾き・崩れが各所に広がり、一部では通行が危険なほどになってしまいました。
私たちは市や行政にも相談しましたが、「私有地内であること」「建築基準法に適合していない階段であること」といった理由から、公的な支援を受けることはできませんでした。
土地の所有者にも事情をお話ししましたが、「自分たちで直すなら構わないが、うちではやらない」とのご返答でした。
そこで私たちは、地域の安全を守るため、夫婦ふたりで階段修復をスタートしました。
時間の合間を使って少しずつ作業を進め、これまでに約3トン分のコンクリートを購入・使用し、ステップ部分の補修を行ってきました。
しかし今後の作業には、以下のようなどうしても個人では負担しきれない費用が発生します。
雨水を逃すための排水設備
安全のための手すり設置
さらなるコンクリートやセメントなどの材料費
このプロジェクトは、営利目的ではなく、地域の暮らしを支えるための住民活動です。
どうかこの取り組みに、温かいご支援をお願いいたします。「足元からの安心と安全」を、私たちと一緒に守っていただけませんか?
プロジェクト立ち上げの背景
このプロジェクトは、私たち夫婦が浦賀丘で始めたDIYの暮らしから生まれました。
もともとは、空き家を自分たちの手で少しずつ直し、住まいを整えるところからスタートしました。裏手の崖地も整備して、今では地域の方にも楽しんでいただける小さなコミュニティガーデンとして開放しています。主人はDIYが趣味で、家の修繕や庭づくり、道具の手入れなどを、日々の暮らしの一部として楽しんでいます。
そんなある日、近所に住むご高齢の女性が、私たちにこう声をかけてくださいました。
「あなたなら、この階段も直せそうね。」
その方は、今にも崩れそうな階段を、一段ずつゆっくりと慎重に降りていらっしゃいました。その姿が主人の心に強く残り、「自分にできることはないだろうか」と、ずっと思いを巡らせていたそうです。
そしてこの春、ついに階段のほとんどが崩れ、踏み外すと命に関わるほどの危険な状態に——。
「これはもう、自分たちでやるしかない。」
そう決意し、私たちは階段の修復に取りかかることを決めました。
これは、DIYが好きな夫婦の挑戦であると同時に、この町で暮らす人たちが、これからも安心して歩ける道を守るための取り組みでもあります。
「足元の安全を、自分たちの手で守りたい。」
そんな願いから、このプロジェクトは始まりました。
現在の準備状況
現在の準備状況
現在、階段の中腹部に3トン余りのコンクリートを打設し、ステップの形を整える作業を進めています。表面や側面の凹凸は電動やすりで滑らかにしつつ、雨水でも滑りにくい仕上がりを目指しています。
修復の過程でわかったのは、雨水の排水パイプが階段の真下で終わっていたこと。そのため水が階段の下に流れ込み、地盤が浮き上がり、植物の根が張って段差がガタガタになってしまっていました。
現在は、パイプを階段の脇に切り替え、排水溝を設置する作業も進めています。
今後の予定は以下の通りです:
高齢者や子どもたちが安心して使えるようにする手すりの新設
階段の段差調整と養生作業
また、作業中に出た土や壊れたコンクリートの破片は廃棄せず、階段の脇のガーデンスペースに再利用する予定です。
環境にも配慮しながら、私たち夫婦の手で、できることから一歩ずつ丁寧に進めています。
資金の使い道(合計金額:297,905円)
今回のクラウドファンディングで皆さまからご支援いただいた資金は、階段修復に必要な材料や道具の購入に充てさせていただきました。内訳は以下のとおりです。
① 道具・工具の購入費(約39,212円)
コンクリートカッター(中古):24,200円
ダイヤモンドブレード:5,199円
コテ(トロウェル):3,221円
水平器(傾斜タイプ):2,892円
カーボンブラシ:1,119円
ワイヤーブラシ:1,399円
防塵マスク用フィルター:1,182円
② 手すり設置資材費(約99,554円)
支柱パイプ SL700 ×17本:11,900円
手すり用パイプ SL700 ×34本:23,800円
各種基礎金具・接続パーツ:約30,758円
終端部品類:約29,056円
防錆塗料(アサヒペン 1.6L ×2缶):6,598円
③ コンクリート修復資材費(約131,139円)
階段の崩れた中腹部に約3トンのコンクリートを使用しました。その他、下地処理や排水設備にも多くの資材を使用しています。
④ 水道管修理費(約28,000円)
階段の踊り場部分に雨水用の溝を形成しようとした際、誤って水道管を破損してしまい、その修理費用です。水道管が地表からわずか10cmほどの浅い場所に埋設されていたとは思わず、不注意により損傷させてしまいました。この点につきましては、深くお詫び申し上げます。
補足
なお、今回の費用のうち、すでに近隣の住民の皆さまから 225,000円 を徴収しております。今回のクラウドファンディングではその差額を充当させていただく形となります。皆さまの温かいご支援に心より感謝申し上げます。
リターンについて
このプロジェクトでは、物品として豪華なリターンをご用意しているわけではありません。私たちが皆さまにお届けしたいのは、「安心して歩ける階段」――それ自体が未来への贈り物です。
この階段は、今を生きる高齢の方々だけでなく、お子さんやそのお子さんの世代まで、ずっと長く使い続けられるものです。地域に暮らす人々の毎日を支え、災害時には避難路となり、春には花を見ながら登ることのできる――そんな日常の風景を守るための活動です。
皆さまからのご支援は、責任を持って階段の修復に活用させていただきます。心からの感謝を込めて、進捗の様子は活動報告として丁寧にお届けしてまいります。
スケジュール
以下の予定で作業を進めています(天候や状況により多少前後する可能性があります)。
5月:階段中腹部分のコンクリート整備(主要な踏み段の形成)
6月:表面や側面のやすりがけ、排水溝の設置作業
7月:安全のための手すり設置
以降も段階的に、階段全体の整備と周辺の美化を続けていく予定です。進捗は活動報告にて随時お伝えいたします。
最後に
この階段は、地域の皆さんの毎日を支える「当たり前の道」です。でも、その「当たり前」が、いま壊れかけています。
行政の支援が届かない私有地。高齢化が進むまち。誰かが動かなければ、この階段は使えなくなってしまう――
だからこそ、私たちは「今」動き出しました。大きなことはできなくても、目の前の一段一段を、自分たちの手で直していく。それが、子どもたちやお年寄り、そして未来に暮らす人たちの力になると信じています。
この取り組みは、私たち夫婦だけの挑戦ではありません。ご支援くださる皆さん一人ひとりの「応援の一歩」によって成り立つ、地域を想う心のプロジェクトです。
どうかこの階段が、これからも安心して登り降りできる道であり続けるよう、未来へつなぐ一歩に、お力を貸してください。
皆さまの温かいご支援・ご協力を、心よりお待ちしております。
最新の活動報告
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ガビオンウォールを設置しました!
2025/09/15 13:48階段の中腹部分に、ガビオンウォール(ワイヤー製のカゴに石を詰めた壁)を設置しました。今回の修復作業で出た古いコンクリートを再利用しており、環境にも配慮した施工となっています。あわせて壁部分の舗装も行い、コンクリートで作り直しました。これからは少しずつ多肉植物やサボテンを植えて、緑あふれる空間にしていく予定です。(トゲの鋭い部分は切ってありますので、お子さまや小動物にも安心していただけます!) もっと見る
神奈川新聞に掲載されました!
2025/09/15 13:30このたび、私たちの階段修復プロジェクトについての記事が、なんと神奈川新聞に掲載されました!皆さまのご支援と応援のおかげで、このように素晴らしい形で取り上げていただくことができました。改めて、心より感謝申し上げます‼ もっと見る
手すりが完成しました!
2025/08/19 15:10皆さまからのあたたかいご支援のおかげで、ついに新しい手すりの設置が完了しました!階段の安全性がぐっと高まり、地域の方々にも安心してご利用いただけるようになりました。工事を進める中で、皆さまからの応援の声やご寄付に何度も励まされました。本当にありがとうございます。現在は、階段の中腹部に山積みになっているコンクリートを再利用しながら、ガーデンの整備に取りかかっております。最後まで丁寧に、心を込めて仕上げていきます。引き続き、温かく見守っていただけましたら幸いです。この場を借りて、あらためて感謝申し上げます! もっと見る






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