皆様ご支援頂きましてありがとうございます。瞽女の、目が見える手ひき役をさせていただきました白井愛子です。映画 『瞽女さの春（Spring of Goze）』 がハリウッドで開催された映画祭Japan Film Festival Los Angeles 2025 にて最優秀日本文化賞（Best Japan Culture Award） を受賞いたしました！皆様のご支援のおかげさまで、ハリウッドにて、ごぜ歌三味線演奏させて頂き、素晴らしい賞も頂くことができました。これからも『瞽女さの春（Spring of Goze）』そして、私の歌や芸能活動も更に広げて行けるように努力してまいります。そしてアメリカの新聞に紹介されました。どうぞこれからも、『瞽女さの春（Spring of Goze）』そして、私たちの活動を応援頂けましたら幸いです。

映画で紹介した瞽女唄の現代語訳です。萱森直子先生が、劇中瞽女唄を監修してくれました。【かわいがらんせ（門付け唄）】千余かようても　会われぬ時は　　ご門とびらにそりゃ文を書く　何度通っても愛しいあなたに会えない時は　　　あなたの家の門の扉に手紙を書きますご門とびらに文書くときは　　硯水やらそりゃ涙やら　家の門の扉に手紙を書く時は　　　硯に入れて使う水か、涙かわからないほど涙が溢れます解説）門付け唄とは、瞽女さんたちの演奏会開催を各家々に伝えるときの唄です。玄関前で唄い、人々はお米をお礼に瞽女さんに渡します。【山椒太夫（さんしょうだゆう）】もやいをすっぱと切り離し　腕に任せて漕ぎ出だす　　二隻の船を繋いでいた網を切り離し、腕に任せて漕ぎ始める舟は左右にわかれける　みだいはハッと驚いて　　　二隻の舟は左右に分かれて行く　母・奥方はハッと驚いてこれのいかに舟おさどの　あの兄弟の乗る船と　　何が起きたのですか、船長どの。我が子達が乗るあの船とわらわが乗りしこの舟と　一つ港につく舟が　　　私たちが乗るこの船と、一つの港に着くはずの船がなぜに左右にわかれます　あの舟これへ　　　なぜ左右に別れてしまうのでしょうか　　あの船をこちらに来させて下さい！この舟をあれへとはせらるる　それでも末には舟おさどの　　　この船をあちらにいかせて下さい！　と叫びます。　　それでも最後は一緒になれるのですか？船長どの何思いけんうばたけが　うきなをふって涙を払い　　　どうしたわけか乳母のたけが、身を震わせ、涙を払って申しおみだいさま　三代そうおんのご主人様と　　　申し上げます奥様３代に渡りご恩を受けてきたご主人様と佐渡島へ買い取られ　朋輩の身となりて　　　佐渡島へ身を売られて、身分の低い私と同じ身分になってしまって朝夕ご苦労ご難儀あそばすをみていまするもほうならず　　　朝も夜も苦労され、大変な思いをなさっているのを傍で拝見していることは、ご奉公になりません長のおいとまたまわれと直江（なおえ）が肩を張ったと睨み　　　永遠のお別れをすることをお許し下さいませ　と直江方向を強く睨んでおんのれにっくき山岡太夫権当（ごんとう）め　　「おのれ、憎き山岡太夫権当め」よくも我々四人を騙しおって！　　　　よくも我々四人を騙しおって！女でこそあれ　このうばたけが今にも思いしらせんと　　　たとえ女であろうとこの乳母たけが今にも思いしらせんとはったとにらんだ有様は　身の毛もよだつばかりなり　　　強く睨むその姿は身の毛がよだつほど恐ろしい【しげさ節】夕べ夢見たなんと見た　　　ゆうべ夢を見ました　どんな夢だったかというと白い　白い野鼠が　　　白い白い野鼠が黄金の大餅引くとみた　　　金色の大きな餅を引いていくのを見たよ解説）瞽女さんは盲目でしたが、瞽女唄には、色彩表現が多くあります。瞽女さんがくる家には蚕がよく育つ。縁起が良いとされていました

劇中で紹介した瞽女唄の現代語版です。【かわいがらんせ（門付け唄）】千余かようても　会われぬ時は　　ご門とびらにそりゃ文を書く　何度通っても愛しいあなたに会えない時は　　　あなたの家の門の扉に手紙を書きますご門とびらに文書くときは　　硯水やらそりゃ涙やら　家の門の扉に手紙を書く時は　　　硯に入れて使う水か、涙かわからないほど涙が溢れます解説）門付け唄とは、瞽女さんたちの演奏会開催を各家々に伝えるときの唄です。玄関前で唄い、人々はお米をお礼に瞽女さんに渡します。【山椒太夫（さんしょうだゆう）】もやいをすっぱと切り離し　腕に任せて漕ぎ出だす　　二隻の船を繋いでいた網を切り離し、腕に任せて漕ぎ始める舟は左右にわかれける　みだいはハッと驚いて　　　二隻の舟は左右に分かれて行く　母・奥方はハッと驚いてこれのいかに舟おさどの　あの兄弟の乗る船と　　　「何が起きたのですか、船長どの。我が子達が乗るあの船とわらわが乗りしこの舟と　一つ港につく舟が　　　私たちが乗るこの船と、一つの港に着くはずの船がなぜに左右にわかれます　あの舟これへ　　　なぜ左右に別れてしまうのでしょうか　あの船をこちらに来させて下さい！この舟をあれへとはせらるる　それでも末には舟おさどの　　　この船をあちらにいかせて下さい！　と叫びます。　　それでも最後は一緒になれるのですか？船長どの何思いけんうばたけが　うきなをふって涙を払い　　　どうしたわけか乳母のたけが、身を震わせ、涙を払って申しおみだいさま　三代そうおんのご主人様と　　　申し上げます奥様３代に渡りご恩を受けてきたご主人様と佐渡島へ買い取られ　朋輩の身となりて　　　佐渡島へ身を売られて、身分の低い私と同じ身分になってしまって朝夕ご苦労ご難儀あそばすをみていまするもほうならず　　　朝も夜も苦労され、大変な思いをなさっているのを傍で拝見していることは、ご奉公になりません長のおいとまたまわれと直江（なおえ）が肩を張ったと睨み　　　永遠のお別れをすることをお許し下さいませ　と直江方向を強く睨んでおんのれにっくき山岡太夫権当（ごんとう）め　　「おのれ、憎き山岡太夫権当め」よくも我々四人を騙しおって！　　　　よくも我々四人を騙しおって！女でこそあれ　このうばたけが今にも思いしらせんと　　たとえ女であろうとこの乳母たけが今にも思いしらせんとはったとにらんだ有様は　身の毛もよだつばかりなり　　　強く睨むその姿は身の毛がよだつほど恐ろしい【しげさ節】夕べ夢見たなんと見た　　　ゆうべ夢を見ました　どんな夢だったかというと白い　白い野鼠が　　　白い白い野鼠が黄金の大餅引くとみた　　　金色の大きな餅を引いていくのを見たよ解説）瞽女さんは盲目でしたが、瞽女唄には、色彩表現が多くあります。瞽女さんがくる家には蚕がよく育つ。縁起が良いとされていました

映画「瞽女さの春」ハリウッド映画祭JJFLAにて上映・日本の伝統民衆音楽である瞽女唄披露詳細は（JJFLA）https://jffla.eventive.org/films/68b0e6e8c9bf8996480f11969月1日からロサンゼルスのハリウッドで開催される日本映画を紹介するJapan Film Festival Los Angeles 2025にて増山麗奈監督の映画「瞽女さの春」が上映され、監督・俳優らによる日本の伝統民衆音楽・瞽女唄コンサートが開催される。“瞽女（ごぜ）”とは、三味線や唄を披露しながら、旅を続けていた盲目の女性旅芸人のことで、北日本で1970年代まで実際で活動していた。彼女たちは演奏先でお米を貰い、民家に宿泊をしながら旅をした。新潟県内で3000人の瞽女さんがいたという。「瞽女さの春」は増山麗奈監督の母、増山良子が、出身地の新潟県上越地域で幼い頃に出会った瞽女さんとの出会いを描いた短編映画。この映画は年に一度村を来訪する瞽女さんたちと、歓迎をする村人たちの交流を描いたヒューマンドラマだ。令和６年度新潟県文化推進補助事業として一般社団法人ユーラシア国際映画祭によって製作された。瞽女唄は、迫力ある三味線演奏と、野太く力強い歌声が特徴な日本の民衆伝統音楽。テレビのない時代、村人たちにエンターテイメントを届ける役割を果たしていた。「瞽女さんが来ると蚕が成長したり、米が豊作になる」と信じられ、敬意をもって村人たちは彼女たちを受け入れた。映画「瞽女さの春」では、本格的な瞽女唄を再現しようと、最後の瞽女として知られる小林ハルさんの直弟子、萱森直子、盲目の瞽女唄うたい広沢里枝子による本格的な瞽女唄演奏シーンは、最高にクールだ。新潟県長岡市にある日本国重要文化財である旧長谷川邸で撮影され、情緒あふれる日本文化の魅力をフィルムに収めた。目が見えないというハンディーキャップを抱えながら、喜びを人々に届けた瞽女文化には、人々の懐かしく、優しい時間が映画に表現されている。主演の吉永鈴や、子役の生本乃吟の演技が光る。「目の前の人々に感動を届けながら旅をした“瞽女”は芸能の原点。 “瞽女”は女性たちの支え合いの文化。慈悲深い瞽女の記憶は、現代人の私たちに忘れた豊さを教えてくれる。ハリウッドでの映画祭参加をきっかけに、アメリカの方にも、瞽女唄の魅力を届けたい」（増山麗奈監督）JJFLAでは、9月1日〜14日までオンラインで全世界視聴できる他、映画祭の最終日　9月14日（日）11時から日本外務省の日本文化発信拠点JAPAN HOUSE　ロサンゼルスにて「瞽女さの春」上映が行われる。監督の増山麗奈・瞽女役として映画に出演した白井愛子らによる三味線・瞽女唄も披露される。Film “Spring of GOZE” Screening and in Hollywood , Performance of Japan's Traditional Folk Music “GOZE”Live consert Director Rena Masuyama's film “Spring of Goze”” will be screened at the Japan Film Festival Los Angeles 2025, held in Hollywood, Los Angeles from September 1st. A concert featuring traditional Japanese folk music, Gōzu songs, performed by directors and actors will be held.The term “GOZE” refers to the culture of blind female itinerant entertainers who played the shamisen and sang songs.They were active in northern Japan until around 1970s. They traveled by receiving rice at their performance locations and staying in private homes. It is said there were 3,000 GOZE in Niigata Prefecture.“Spring of GOZE” is a short film by director Rena Masuyama depicting her mother, Yoshiko Masuyama's, childhood encounter with a GOZE in her hometown region of Joetsu, Niigata Prefecture. This film is a human drama depicting the interactions between the blind female singers who visit the village once a year and the villagers who welcome them.It was produced by the Eurasia International Film Festival General Incorporated Association as part of the Niigata Prefecture Cultural Promotion Subsidy Program for the 2024 fiscal year.GOZE songs are a form of traditional Japanese folk music characterized by powerful shamisen accompaniment and deep, resonant vocals.In an era without television, they served as entertainment for villagers. Believed to bring blessings like healthy silkworms and bountiful rice harvests, the GOZE were welcomed with deep respect.In the film “The Spring of GOZE” the scenes featuring authentic GOZE performances by Naoko Kayamori, a direct disciple of Haru Kobayashi (known as the last GOZE), and Rieko Hirosawa, a blind GOZE singer, are incredibly cool.Filmed at the former Hasegawa Residence in Nagaoka City, Niigata Prefecture, a designated Important Cultural Property of Japan, this work captures the evocative charm of Japanese culture on film.Despite the handicap of blindness, the GOZE　culture brought joy to people, and the film expresses the nostalgic, gentle time shared by the people.The performances of lead actress Yoshie Suzune and child actress Nohinori Ikumoto shine.“GOZE who traveled delivering emotion to those before them represent the origin of performing arts. They also embody a culture of women supporting each other. The compassionate memory of GOZE teaches us modern people the richness we have forgotten.I want to share the charm of gōzō songs with American audiences, starting with my participation in a film festival in Hollywood.” (Director Rena Masuyama)The JJFLA will be available for global online viewing from September 1st to 14th. Additionally, on the festival's final day, Sunday, September 14th, starting at 11:00 AM, a screening of “Spring of GOZE” will be held at JAPAN HOUSE Los Angeles, the Ministry of Foreign Affairs' hub for disseminating Japanese culture.Director Rena Masuyama and Aiko Shirai, who played the GOZE role in the film, will perform shamisen and GOZE songs.詳細は（JJFLA）https://jffla.eventive.org/films/68b0e6e8c9bf8996480f1196

開始から2日で、31パーセントを超えることができました。応援してくださった皆様本当にありがとうございます。開始の日に、プロジェクトへの想いを動画でお伝えしました。よかったら是非ご視聴ください。映画の出演者、広沢里枝子、白井愛子さん、ご出演いただきました。ご縁でハリウッドまでご一緒することになった岩永留美さんにもご出演いただきました。https://www.youtube.com/live/mWXN7Z9rHrE?si=8oUz5sWk9WNjQYCf嬉しいニュースもう一つです。「瞽女さの春」を招待上映していただいたJAPAN FILM FESTIVAL inロサンゼルスにて、9月12日に国際交流基金で開催されるウェルカムパーティにて、瞽女唄を披露させていただくことになりました。主催者の皆様本当にありがとうございます。アメリカの方にも瞽女唄の魅力をお伝えするために頑張ります！JFFLA2025https://jffla.org/?page_id=3334Sep .12(Fri) Japan Foundation Short ＊Greeting ＆Q&A6:30pm~　JFFLA 2025 Welcome Ceremony Sep.14 (Sun) Japan House Japanese culture special screening & event 11:00am・Sprong of Goze　瞽女さの春（ごぜさのはる） (23m)引き続き頑張って行きます。どうぞよろしくお願いいたします。