ありがとうございました。
みなさまのおかげで,このクラウドファンディングは,目標額を大きく上回り達成することができました。
本当にありがとうございました。
みなさまの思いをしっかり宇城市の子どもたちや大人のみなさんへ届けるぞ,がんばろう!と張り切っています。
アートと遊び 子どもたちへ
私はこれまで,美術を通して幼稚園の子どもたちから20代の学生と幅広く接してきました。
年齢を問わず,子どもたちにとって自分の世界や思いを表現している時間は,目の前の嫌なことなんて忘れています。自分で新しい世界を創りだしています。それが,例えば,うまくいったと思えた時,誰しも,なんともいえない嬉しい気持ちになります。そして,それをまたお友だちやお家の人が認めてくれたら,さらに自己肯定感はまし,よし,次も新しいことにチャレンジしよう!と力が湧きます。
たとえば,ダメなものしかできなかった〜,となったとしても,周囲が励まし,本人がもう少しがんばって取り組み創りあげれば,簡単につくった時よりも数倍もの達成感を味わうことができ,自信もつくでしょう。私は,何度もそんな場面を目にし,子どもってすごいな〜,とそのたびに感動しています。
夏祭りでもそんな男の子がいました。はじめは,自分は絵が下手だからと,適当に傘に絵を描いていましたが,周囲と比べて,いい加減な自分の絵が気に食わなくなり,その男の子は,何度もやり直しをさせてくれとお願いしました。そして,2度目の制作にむかう表情は真剣そのもの,できあがった作品にも大満足。その男の子は,ちょっと自分に自信がついたようでした。
遊びだって,子どもにとっては,チャレンジの場になります。そして,時々真剣勝負にもなります。ただし,その勝負は,一度勝負がついたとしても,また,やり直しができます。
そう,遊びは何度でもチャレンジができます。子どもは遊びを繰り返す中で,それまで出来なかったことも楽しく乗り越えられたりします。そして,友達とやりとりしながら,コミュニケーション能力を鍛えられたりもします。これは元気な子どもたちですね。
ちょっと元気がない子どもたちにとって,遊びは,辛い現実から少し離れて,心地いい世界で癒される場となったりします。時には,発散の場にも。
例えば,ごっこ遊びだと,生活を好きなように再現できたり,物語を作れたり,また,うまくいかない時はやり直しもききます。ある調査(斎藤,2010)で,千人近い看護師さんにアンケートをとったところ,病院に入院している子どもたちにとって,「遊びは生活そのもの」「遊びはストレスの緩和になる」と回答する看護師さんたちが多くいました。
あっという間に過ぎてしまいそうになる子ども時代を,思い切り楽しんでほしいなと思っています。
そして,今回のクラウドファンディングでは,地震で不安になっていたり傷ついている子どもたちへ,そして大人たちへ,「アートと遊び」そして,笑顔溢れるお祭りを贈り,少しでも元気になっていただけいるような場をつくりたいと思っています。
みなさんの思いが届くように,がんばります。