
今回のプロジェクトで10,000円の支援をしていただいた皆さまへのリターン品、大堀相馬焼の箸置きですが、大堀相馬焼について、そういえば詳しく知らない…、という方も多いのではないでしょうか。
今回は当プロジェクトで一番人気のリターン品、大堀相馬焼箸置きの「大堀相馬焼」についてお伝えします。
大堀相馬焼は、江戸期(元禄期)に福島県浪江町・大堀で始まり、「青ひび」(青磁釉に生まれる細かな貫入)と、保温性に優れた独自の「二重焼き」、そして縁起物の「左馬(走り駒とも言い、左を向き「右に出るものがない」ことから)」の意匠で知られ、地元の土が原料であることや地域の生活文化に根差した実用性から生まれた技法で、他に例を見ないとされます。
2011年の東日本大震災と原発事故で産地である浪江町は当初、町内全域に避難指示が出て、多くの窯元が避難を余儀なくされ、一時は「大堀相馬焼の伝統、廃絶の危機」とまで言われました。その後、放射線量の低減や除染・インフラ整備の見通しなどをもとに区域が区分され、一部は避難指示解除されましたが、現在でも町域の大部分は帰還困難区域に指定されたままです。
そうしたなか、職人たちは二本松市や郡山市などに窯元独自で拠点を移したり、2021年3月に浪江町に「道の駅なみえ」がグランドオープンした際に併設された「なみえの技・なりわい館」などの拠点でも制作・販売・体験を徐々に再開し、技術の継承や人材育成、販路開拓を重ね、復興から“さらに、その先”をめざす動きが今なお続いています。復興としてだけではなく、ものとしての魅力で選ばれるブランドを目指したり、伝統に根ざしつつも現代の暮らしに合う形や用途の開発を進めるなど、地域の誇りと伝統を未来へつなぐ取り組みが続いています。
ところで、筆者の自宅にも大堀相馬焼のおろし付きの小皿があります(今回箸置きをお願いした窯元さんの作品ではないのですが…)。
直径9.5㎝のちょうど良いサイズ
走り駒の目がつぶらでかわいいんです!
縁起物の左馬が描かれていて一見すると普通の小皿のようですが、しょうがやにんにく、本わさび、ゆずの皮などを少しだけすりおろすのにちょうどよく、食卓で大活躍しています。
初代は義理の母から譲り受け10年以上(!)は愛用していたおろし付き小皿が、最近ついに割れてしまい、この写真は2代目のものです。
ご覧の通り、まさに大堀相馬焼の特徴である実用性に優れており、色味や艶の美しさ、細かくひびの割れた様、絵柄のかわいらしさでも楽しませてくれる、生活に欠かせない私の相棒となっています。
もし興味がわいたなら「浪江町 大堀相馬焼」と検索してみてください。実にたくさんの窯元があること、そしてそれぞれの窯元独自の、魅力的な食器や品物が必ず見つかるはずですよ。






