(修復完成した地蔵菩薩像)
株式会社文化財マネージメントの宮本晶朗です。
8月6日(日)に、本尊・千手観音像の御開帳にあわせて、地蔵菩薩像の修復完成のお披露目がありました。
(御開帳の準備が進む観音堂)
この日は年に一度、本尊・千手観音像の厨子が開けられ、そのお姿を目にすることができました。
9時からは法要が始まり、近隣のお寺である見性寺のご住職にお経を上げていただきました。
町内の方々による御詠歌もありました。
(法要の様子)
修復された地蔵菩薩像のほうは、多くの方がご覧になりやすいように、今日は観音堂から隣接する公民館の一室に移してありました。
(この日は公民館に移された地蔵菩薩像)
あわせて、絵馬や地図など建穂寺に関係する資料の展示もあり、ちょっとした展覧会のよう。
午後からは講演会が催されました。
建穂神社観音堂評議委員会・委員長の佐藤四郎さんのご挨拶、像の修復をなさった吉備文化財修復所の牧野隆夫さん、建穂寺など地域の郷土史を研究されている黒澤脩さん、そして私の講演がありました。
(委員長の佐藤さん)
(吉備文化財修復所の牧野さん)
(郷土史研究家の黒澤さん)
講演会には会場ほぼ満員の70名ほどの方にご参加いただきまして、観音堂へのお参りを合わせて1日で100名以上の方がいらっしゃったようです。
町内の方はもちろんのこと、クラウドファンディングの支援者様など、静岡県内だけでなく名古屋や東京や千葉方面からもいらしていただいたようです。
夕方には御開帳が終了し、本尊の厨子も閉められ、地蔵菩薩像も観音堂にお戻りになりました。
(観音堂に戻った地蔵菩薩像)
地蔵菩薩像が修復されて再び力強いものとなったと同時に、今回の修復クラウドファンディングを通して地域も活気づいているように感じた1日でした。