こんばんは!プロジェクトオーナーの齋藤です!
今回は工場に取材に行った際に説明を聞き「和紙ってすごい!」と思ったので、少しだけですがお話させて頂きます。
特に驚いたのは「耐久性」です。木材パルプを原料とした機械生産による紙(洋紙)の寿命が100年程度に比べ、昔ながらの方法で作った和紙の寿命はなんと1000年以上だそうです!
和紙が強い理由は、保存に有害な物質を丁寧に取り除いている事や、原料の繊維を高密度で絡めているからという理由でした。
ところで手漉き和紙というと「とろとろっとした水」を入れて揺らして、それを繰り返して…という絵を思い浮かべませんか?
この「とろっ」の正体は「トロロアオイ」という植物の根の成分で、このとろみがある事で繊維が簡単に沈まず、長時間水中で浮くようになります。その時に簀桁(すけた)を揺らす事で繊維が絡まり、これを繰り返すことで強い和紙が出来上がるのです。
「とろっ」は紙を固めるための糊では無い!という事した。
勘違いしていました!><
余談ですがこの道具、簀桁(すけた)は底が少し反った形をしています。これは、水が入った時に平らになる様に、水圧を計算して作られているからだそうです!本当に日本人は昔から考え工夫して、良い物を作っていったのですね…感心します。
雑な手書き説明ですが、わかって頂けると幸いです><;
和紙も本当に魅力的で、素晴らしい技術の結晶で、世界に誇れる伝統です。そんな和紙の貴重さを痛感した工場取材なのでした。
伊勢崎神社 禰宜 齋藤宏平