
【ニューヨークのカレンダーとして】
このクラウドファンディングプロジェクトにはいくつかのリターンを用意しているのですが、
その中でも私が一番力を入れているのがニューヨークのカレンダーになります。
まずは制作するカレンダーについての3つのこだわりについて。
ニューヨークを訪れたことのある方なら、一度は「この街のカレンダーをお土産に持ち帰りたい」と思ったことがあるかもしれません。私も同じように、この街に暮らしながらカレンダーを探してみたことがあります。けれども見つかるのは、どれも有名なランドマークを並べただけのものばかり。確かにそれはニューヨークの象徴ですが、“心に残るニューヨーク”とは少し違うように感じました。
そこで私は、ただランドマークを並べるのではなく、 「飾るたびに心が動く1冊」を作りたいと思いました。2026年版のカレンダーには、そんな想いを込めて3つのテーマを重ねています。
1. 季節が巡るニューヨーク
日本人として自然と惹かれる“四季”の感覚を、ニューヨークの街に重ねました。春のセントラルパーク、夏の空、美しく染まる秋、冬の静寂。ページをめくるたびに、季節の香りや空気がそっと伝わるような写真を選んでいます。
2. その時代に生きる街の物語
日々変わり続けるニューヨークには、偶然や奇跡のような一瞬が溢れています。イベントや街角の表情、人々の息づかい。その年、その時だからこそ出会えた景色を収めました。かつては当たり前にあった街角が、今はもう記憶の中にだけ存在する“今”という時間を閉じ込めた、ニューヨークの鼓動を感じていただけます。
3. 「月とニューヨーク」シリーズ
そしてこのカレンダーの象徴とも言えるのが、2011年から撮り続けているテーマ「月とニューヨーク」。ニューヨークの地下鉄と一緒に写し込んだスーパームーン、ビルの谷間に昇る中秋の名月、ブルックリンブリッジに向けて見上げる月の出——どれも時間が止まったような瞬間を纏っています。このシリーズは、私が最も大切にしている“ニューヨークのもうひとつの顔”です。
今日は、その中の表紙を飾る作品になります。
表紙: Timeless Grace
冬の寒い朝、エレガントな美しさを映し出す自由の女神が真っ白なハドソン川に立っていました。霧の中に浮かぶ観光船、オレンジの太陽が輝くその瞬間は時を超えた夢の中にいるような静かな時間でした。

これから他の12枚の作品も日に日に紹介していきますのでどうぞご覧くださいませ。
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では皆さま、引き続きよろしくお願い致します。
Triangle NY
植山 慎太郎




