日本の国旗である「日の丸」を見たとき、なにを思いますか?
シンプルでいいなぁと思いますか。めでたい感じがしますか。荘厳さに身が引き締まる思いがしますか。
そう思われる方は、どうか先を読み進めていただきたいです。
ご存知のとおり、アメリカ人は星条旗が大好きです。
でも、お隣のカナダは、アメリカという強国が南隣りにあるからこそなお、カナダ国旗が大好きなようです。
インドネシアも自分たちで独立を果たした誇りを持っていて、国旗が大変好きです。
これは、私がこれまでに長期短期ふくめて海外に住んで、勉学や仕事をしてきた経験から感じたことです。
アメリカ
世界各国、自国の旗を街に掲げたり服に付けたりして愛や誇りを表現します。いや、そんな大層なことではなくて、「カッコいいから」「好きだから」に過ぎないはずです。
日本人でも星条旗の付いた服を着るひとはたくさんいます。
日本の街々で、ボルボの自動車にはスウェーデンの国旗、ミニクーパーにはイギリスのユニオンジャックのステッカーが貼られているのを目にします。
カナダ
逆に見れば、友好的な諸外国からは「日章旗」や「旭日旗」がクールと映るのか、ジャパンをデザインで表現する際には、それらをモチーフとして取り入れます。
なのに、日本で日本人が日の丸が付いた服を着て歩くと、突然「こわいひと」みたいになります。
「え、なにか世の中に不満でもおありなのでしょうか?」
「なにか気に入らないと集団で怒鳴り込んできますか?」
「外国人が嫌いですか?」みたいになります。
そんなわけないでしょう。おかしいでしょう。
たしかに、日章旗や旭日旗を嫌うひとはいます。星条旗を嫌いなひとは世界にもっとたくさんいるでしょう。
我が国では言論の自由が保証されていますから、嫌いと言うのも自由、好きを表現するのも自由なのです。
インドネシア
日の丸は太陽を表わしていて、これは古来より太陽を信仰してきた日本人の精神性と結びついています。
神話の「天照大神」や、超自然的な存在として万人を見守ると考えられている「お天道様」も太陽信仰の起源であり、いまでも「お日さま」と敬称で呼ぶことはあります。
江戸末期に船舶の国籍を示す印として日章旗が使われ、やがて明治政府によって国旗と制定されます。1999年には国旗及び国歌に関する法律が成立しました。
戦後80年がたって、日本人の感覚が歪められたままであることに、多くの人たちは気づいています。
なぜ「日本が好き」であることが、「外国人差別」になるのでしょう。一部に差別的な人間がいるのは事実ですが、それはどんな集団でも同様です。短絡的に全員を決めつけてはいけません。
オランダ
私たち日本人の多くは星条旗も好きだし、トリコロールも好きです。自由や人権といった価値観を大きく共有するいずれの国も好きです。
「日の丸はカッコいい」と思うことのどこに、罪悪感を持たなくてはいけないのでしょう。いずれの国の国旗も、それぞれに、それなりにカッコいいものです。
私たちは、ふつーの日本人がふつーにかぶれるジャパンな帽子をデザインしました。



申し遅れました。株式会社スナワチです。日本のレザー製品を中心に、アパレル、雑貨、書籍などを取り扱う大阪のショップです。
代表の前田は、帽子遍歴も長く、「ふつーの日本人がふつーにかぶれるジャパンな帽子」をつくることは長い間の念願でした。
ベーシックなブラック
この度、帽子や雑貨を販売するnakota吉田さん、tateLAB石原さん、刺繍ブランドShiiShuを展開する(有)ビートテック濱田さん、(株)ドライバーのデザイナー小谷さんらたくさんの方々の協力を得て、スナワチ前田をクリエーティブディレクターとしてこの帽子をつくりました。
私自身もふつーの日本人として、満足のいくキャップとなりました。
土産物っぽくなく(もちろん外国人観光客のひとがかぶってくれても一向に構いません)、スポーツの代表戦観戦以外のふだんにも使えて、主張が強すぎず、カッコよくて、ちょっとかわいい。
凛々しいネイビーJAPANでもニッポンでもなく、あえてユニバーサルな認識に必要充分であるJPNと略称にしました。
ためしにグーグルで「JAPAN 帽子」などを画像検索してみてください。
このキャップよりいいのがあったらそちらで買うたってください。でも、どこかドぎつかったり、なにかが過剰だったり、私には「これだ」と思えるものがなかったのです。
コンパクトにまとまるJAPANの略称「JPN」にすることははじめに決めていましたが、いくつか考案した中から「P」が国旗になっているデザインを採用しました。
それから、3D刺繍に適したかたちを模索して、「J」と「N」にシンプルな視認性を求めて改良していきます。
「白」といっても何色もある刺繍の糸からいくつかを試した結果、ややグレー味の入った、日光の下でシルバーに輝く白糸に決定。完成しました。

小ぶりなロゴですが、ポコッと立体感のある3D刺繍です
帽子のベースはNewhattan社のスナップバックのモデルを採用しました。

USAのブランドで、製造はチャイナです。素材から製造まですべて日本製ですることも不可能ではありませんが、品代は1万円を軽く超えると思いますので現実的ではありません。
我々はふつーの日本人ですから、排外的にならず、周囲の国々のいいところをつないで、うまくやっていけばいいのです。
なお、刺繍は日本です。大阪の有限会社ビートテックさんが担当してくれました。
ビートテック濱田さん(右)
キャップのシルエットについては、前立ての裏地に芯が入っており、クラウンはやや高めです。





クラウンは頭を入れる筒のことですので、やや深めということになり、頭周の大きな男性でもかぶりやすいモデルです。もちろん女性もどうぞ。
反面、浅い帽子を好まれる方には深いかもしれません。が、帽子の似合う似合わないに関する大きな要素は「本人の目が慣れない」ことですので(だから野球帽の似合わない野球選手はいない)、趣意にご賛同いただける方にはかぶってみてほしいです。
どなたでもわりといけるはずです。

浅型のモデルは今後スナワチで発売する可能性はありますが、このCAMPFIREが成功したらのハナシになります。
ですので、ご自身ではアレな方も、こういう帽子を好きそうなご家族やご友人がいらしたら、「こんなのあるよ!」と是非リンクを送ってあげてほしいです。

特に、以下のような人にかぶってほしいです。
・右からでも左からでもなく、ただド真ん中から日本を愛しているひと
・差別に反対し、同時に、人間は無意識に差別してしまうことがあると己を戒めるひと
・日本に誇りを持ち、他国の誇りも同じくらい尊重するひと
・法の支配を信奉し、その恣意的な運用には反対のひと
いえ、作り手からお客さんを選別することはできませんし、どんな方がかぶってくれても構わないのですが、ふつーにカッコいい帽子なので大切に使ってほしいです。
CAMPFIREにおけるこのプロジェクトのカテゴリーは「ファッション」としています。しかしちょっと「ソーシャルグッド」でもあります。
もちろん世の中に、帽子ひとつで変えられることなどありません。革命的なことはできなくても、帽子くらいでご自身のまわりだけちょっと変わるかもしれません。
きっと「このキャップいいね」と言われます。そんなときは、「だってさ、日本人が日の丸を着けてたら変な目で見られるって、社会のほうが変だよな」と、上記のような会話をなさってほしいです。
ふつーの日本人がふつーにかぶれるジャパンなキャップをきっかけに、私たちの国や社会のこと、日本人であること、または外国人であることについて、ふつー話し合っていただけるなら、作り手としてこんなに光栄なことはありません。
さまざまな色に合わせやすいグレー
リターンについて
①はやめにご支援いただける方には早割価格をご用意しました。
②1個ご支援いただける方にはCAMPFIRE特別価格でお届けします。
③2個セットでのご支援には、帽子と同じJPNロゴの「クイックワッペン」を1枚提供いたします。
アイロンなしで強力に貼れます

④3個セットでのご支援には、JPNを胸に刷ったTシャツ(ブラックのみ)をご指定のサイズでお届けします。

身長171cm/体重63kgで、ややゆったりとLを着用
スケジュール
2025年11月上旬 クラウドファンディング終了
11月中旬 帽子の手配と刺繍などの製作開始
2026年1年中旬 リターン発送
※予想を大きく上回るご支援をいただいた場合、1月中旬を越えてのお届けになる可能性もございます。その際はご容赦ください。
最後に
スナワチは取扱いブランドのクラフツマンたちが1点1点手がけたレザー製品や、オリジナルのアパレル製品などを販売しています。季節ごとのセールなどは実施していません(対面での価格交渉やお支払い方法のご相談はいつも歓迎していますよ)。
今回は、個人店だけの力では届くことのできない多くの方に知っていただきたくて、CAMPFIREに挑戦し、特別価格や特典をご用意しました。この機会にぜひご支援をくださいますよう、お願い申し上げます。
またご家族やご友人に「こんなのあるみたいだよ!」とお伝えくださいますと大変ありがたいです。
なお、大阪の本町にスナワチの店舗がございますので、キャップの実物をご覧になりたいお近くの方はどうぞお越しください。
スナワチ
大阪市西区阿波座1丁目2-2
営業時間:12PM - 7PM(水曜定休)
sunawachi.com
最新の活動報告
もっと見る1月お届けに向けて作業中です
2025/12/01 17:56こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
Tシャツができました…
2025/11/27 15:43JPNのTシャツができました。これはJPNキャップ3個セットをご支援いただいた方々への特典です。来夏にはスナワチで通常販売する予定です。キャップもでき次第通常販売をしますけど、多くのご支援をいただきましたので、まだそれどころじゃないよっという状況です…。JPNはキャップのほうは現在刺繍の作業待ちでして、もうしばらくお待たせいたします。スナワチは12月5日(金)~8日(月)まで、原宿のデザインフェスタギャラリーEASTにてPOP-UPストアを開催します。レザー製品のほか、JPNグッズもいくつかお披露目します。そして、スナワチのほかにも、うつわ屋さん、靴・服屋さん、デニム屋さん、着物スカート/パンツ屋さんなどが合同展示販売をします。関東の方はぜひいらしてください。詳細はこちらもご覧ください:https://note.com/shota_maeda/n/nb25771895e5d2025年12月5日(金)~8日(月)11AM~7PM※初日は設営のため午後スタート/最終日は撤去のため6PMまでデザインフェスタギャラリーEAST(WESTもあるのでご注意ください)渋谷区神宮前3丁目20-2来週の金曜からです。See you then. Thank you.前田将多sunawachi.com もっと見る
ラスト1時間になりました
2025/11/11 22:57あと1時間でプロジェクトは終了します。みなさんご支援や応援をありがとうございました。さきほど170万円に達しました。小さな会社としては、お金が入ることももちろん助かるのですが、200人以上の方々に賛同いただけたことがうれしいですね。今日はバーボンをもう一杯やります。スナワチは12/5〜8(月-金)、原宿のデザインフェスタギャラリーEASTで、毎年やっているPOP-UPストアを開催します。スナワチ(レザー製品など)のほか、うつわ屋さんの「草々」(奈良県)、衣服や靴の「フナナカ洋装店」(滋賀県)、国産デニムの「NIMUDE」、襤褸と刺子製品の「TERAS」(栃木県)、着物スカート・パンツなどの「konote」と6社合同で行います。みなさんにお目にかかるのをたのしみにしております。前田将多株式会社スナワチ もっと見る




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