けたたましい携帯のNoiseで目が覚めた。時刻は13:11。今日が休日であることに気づくのには数秒かかった。夜の寮祭実行委員会会議で食べる料理を作ってもらいたいとのことで、靴も履かずに急いで部屋を飛び出した。まずは買い出しに行かないと、なのだが生憎私の自転車は京都市に回収されてしまっていた。見慣れた友達の自転車のカギを誕生日4ケタに回し開け、京都の町にキコキコ駆けていく。
丸太町通りは通るたびに心が洗われる気がする。紅葉に挟まれた鴨川に反射している太陽に照らされ、空気が鼻、喉、肺へ、ひんやり入り込んでくる。これぞ、THE KYOTO。ああ、素晴らしき町よ―。業務スーパーに買い出しに来るのは何回目だろうか。コンパのたびに来ているが、未だ自転車をどこに停めるのが正解なのかはわからない。自分のじゃないしなーと思いながら道路わきに停め、何を作ろうと考えながら店内を闊歩する。最近、ココナッツに目がないので、トムヤムクン風担々麺に決めた。材料をカゴに適当に放り込みレジへ。予算は¥6000と言われたがどうだ。¥5800。自分の才能(My Talent)に慄かざるを得ない結果となった。自転車が回収されていないことに安堵し帰路に就く。
ナンプラー、酢、オイスターソース、ココナッツクリームとくさいものしかないが大丈夫なのかと心配だったが、いざ料理を始めるとそのくささに驚いた。どうにか完成させた後、炊事場を出て、寮を出て、コンビニに入ってもまだあのにおいが鼻の奥を突く。体のどこから匂っているのかわからないが、シャワーが壊れていることにここまで怒りを覚えたのは初めてであった。寮のみんなが食べてくれるか心配だったが、思いのほか好評で安心した。
(文責:平)






