
ありがとうございます
おかげさまで初日に多くのご支援をいただき、2日目の今日もご支援をいただき続けています。
本プロジェクトに、ご支援をいただき、あるいはご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。
おかげさまで初日に多くの方のご支援をたまわり、驚きながらも、大喜びしております(笑)。
本当にありがとうございます。
クラファン画面の概要では書き切れなかったことを、これから少しずつ書いていこうと思います。
今日は、この企画が始まった経緯をもう少し詳しくお話したいと思います。
以下、安田登(能楽師)が書きます。
神話が消える
仁尾の賀茂神社には「長床(ながとこ)神事」という重要無形文化財になっている神事があります。その神事では、それが行われている間、能の謡(うたい:歌謡)が謡われます。
『蔦加茂(つたかも)』という謡です。
昨年、その神事に参加したときに、その能の謡を謡っていた方が「今年はひとりになってしまった」とおっしゃっていたのです。去年まではもう少しいたのに、今年はひとりになってしまったと。しかも、ご高齢の方です。
そこで謡われている能の謡は、ふだん舞台で観ることのできる演目ではありません。この土地に伝わる神話を能にしたもので、おそらく上演はされたことがない。
しかし、土地の神話をよく伝える作品で、その神話を知る人も少なくなっていて、いまはこの能の謡の中にしか残っていません。
そこで何とか残せないか!と思ったのです。
能の上演という意見も…
私は能楽師ですから、最初はこれを能として上演するのがいいのではと思いました。が、それにはいくつかの問題があります。
・費用がかかりすぎる
上演されたことのない能を上演するためには、かなりの費用がかかります。その負担を土地の方にお願いするのは心苦しい。
・能は難しい
そして、能は言葉も動きも難しいので、せっかく上演しても、若い方や子どもたちに楽しんでもらうことができないかも…という懸念もあります。
・継続性
さらに神話を残したいならば継続性も大事です。若い方たちや子どもたちが「自分もやりたい!」と思うことが必要なのです。そして、それを継承できるようなものにすることも必要なのです。
声をかけてみました
そこで、概要にも書いた土地在住の海谷さん、近くのお寺(海岸寺)のご住職の上戸さんたちと何ができるかを話し合い、「これは子どもたちも楽しめる作品にしたらどうか」となり、「でも、もともとの能の謡も大事にしよう」ということになりました。
そして、「こんなことをしたいんだけど」と仲間の人たちに声をかけてみたら、まず、マルチクリエイターでラッパーのいとうせいこうさんが「能の一部がもともとラップになってますよ。そっちに寄せちゃいましょう」と言ってくれ、この謡の一部をすぐにラップで歌ってくれました。
それに明和電機のヲノサトルさんが電子音楽で音楽を付け、
さらに美術家の山下昇平さんが作る龍に
元・宝塚歌劇の大﨑緑さんが動きを付け、
さらに観ているお客さんにもわかるように
浪曲師の玉川奈々福さんと落語家の笑福亭笑利さんが
「神話ですからお笑いを入れながら解説しましょう!」となったのです。
あの…すみません。宮司さんもいない神社ですし、宗教行事としてすると学校に声もかけづらいので、お金が、お金がないんです…
といったら、「なんならボランティアでも!」と言って下さったのですが、いやいや、そうもいかないでしょう…と思っていたら、
まずは土地の方たちが協賛金を集めてくだいました。
しかし、なんやかんやで出演者の総勢は24名。そのほとんどは東京からで、残りは京都から。交通費だけでも大変です。
しかも、龍は大きな龍を一体、小さな龍も6体(クラファン・リターン用にもう一体)も作っちゃうし…。
そしたら「クラファンやってみたら?」といわれ、今回のことになったのです。
今日はこれから京都に移動です。明日、神戸の内田樹さんの凱風館で『銀河鉄道の夜』の上演をします。また明日以降にいろいろご報告いたします。
『銀河鉄道の夜』の動画です。どうぞご覧くださいませ。
《続く》



