
10月5日。プロジェクトを開始するその瞬間、私たちの手は震えていました。
檀家がいない。資金がない。あるのは「この歴史を失くしたくない」という想いだけ。 そんな心細い出発から、早いもので2ヶ月が経ちました。
いよいよ明日、このプロジェクトは最終日を迎えます。
今日は、皆様と共に駆け抜けた「奇跡のような日々」を、私たちを見守ってくれた小谷寺三姉妹(茶々・初・江)、なーくん(浅井長政公のPRキャラクター)の記憶とともに振り返らせてください。

■最高のスタートダッシュを目指して、開始前から奮闘
「クラウドファンディングは初速で決まる」——。 その定石を胸に、私たちは開始前から必死でした。 檀家がいないなら、自分たちの足で稼ぐしかない。近隣へのチラシ配りはもちろん、SNSでは来る日も来る日も想いを発信し続けました。
私たちは地図を広げ、浅井家にゆかりのある場所をすべてリストアップしました。 「歴史の繋がりだけが、私たちの頼みの綱だ」 その一心で、ご縁のある場所を一箇所ずつ訪ねて回りました。
私たちの旅は、滋賀県内だけにとどまりません。 三女・お江(おご)さんにゆかりのある、遠く愛知県の常滑市まで足を運びました。 「小谷寺を、助けてください」 なりふり構わず頭を下げ、歴史の縁を紡ぎ直すように奔走した日々。
ついに目標の100人を達成することができました。
あの時は、本当に、本当に嬉しかったです。
この時の感動が、その後の私たちを支える大きな勇気となりました。

「小谷寺は諦めない」に1万9,000人のエール

10月5日。 多くの人で賑わう「小谷城戦国まつり」に合わせてページを公開し、来場者の皆様と一緒にロケットスタートを切る——。 そのために準備を重ねてきた、まさに運命の日でした。
しかし、神様は私たちを試しました。 当日は無情な雨。祭りはまさかの中止。
私たちが思い描いていた「最高のスタート」は、幻となって消えてしまいました。 「出鼻をくじかれた」なんて言葉じゃ足りないくらい、目の前が真っ暗になり、天を仰いで立ち尽くしました。
それでも、私たちは歯を食いしばり、X(旧Twitter)で叫びました。
「小谷寺は、諦めない」
その一言が、奇跡を呼びました。 投稿は瞬く間に拡散され、1万9,000インプレッション、54人の拡散という大きなうねりとなりました。 雨音をかき消すほどの皆様の「がんばれ!」の声が、折れかけた私たちの心を、再び奮い立たせてくれたのです!!
11月のはじめに支援者100人達成

当初の勢いが落ち着き、プロジェクト中盤には支援の数字が伸び悩み、足踏みする苦しい時期もありました。「このまま止まってしまうのではないか……」そんな不安がよぎる夜もありました。
「待っているだけではダメだ」。 私たちは再び、泥臭く動き出しました。
・著名人の方々への応援メッセージの依頼

・地元・長浜で映画を撮影する監督との協業

・各地で協力してくれるお店や団体を探す。

インターネットの中だけでなく、実際に足を運び、頭を下げ、熱意を伝える。そんな地道な活動を重ねることで、少しずつ、でも確実に支援の輪は広がっていきました。
そして11月はじめ、ついに「支援者100人」を達成。 、私たちの地道な活動と、それに応えてくださった皆様の想いが結実した、涙が出るほど嬉しい瞬間でした。
□最後の御開帳を全力PR

仏像やご開帳という少し堅苦しいテーマも、小谷寺三姉妹のキャラクターたちがポップに発信してくれたおかげで、若い世代の方々にも興味を持っていただく「きっかけ」となりました。
彼女たちが全力で伝えてくれたのは、「再建前の本堂における、最後のご開帳」であるということ。皆様のご支援により来年から再建工事が始まります。
それは希望の一歩ですが、同時に、江戸時代から300年以上、浅井長政公やお市の方の祈りを見守り続けてきた「今の本堂」との別れも意味します。「風雪に耐え抜いた今の姿に会いに来てほしい」。その想いを、彼女たちが多くの皆様に届けてくれました。
そしてもう一人、この最後のご開帳のために奔走したのが、小谷寺を守る安田住職です。
なんと「8つのお寺」を一人で兼務するという激務の中、
それでも「一人でも多くの方に、今の本堂を見てほしい」と、汗を流して準備に駆け回る姿。 その奮闘ぶりを発信したところ、「住職の熱意に心を打たれた」「応援したい」と多くの反響をいただき、境内はかつてない賑わいを見せました。
NHKや新聞5社で小谷寺のクラウドファンディングが報道!

地道な活動を続ける私たちに、大きな追い風が吹き始めました。マスメディアによる報道です。
NHKニュース「おうみ発630」「おうみ845」、そして「NHK大阪のほっと関西」やラジオなど、多岐にわたる番組で当プロジェクトを特集していただきました。 放送直後から、「テレビを見て初めてこのお寺の存在を知った」「こんな貴重な場所を無くしてはいけない」という温かいメッセージと共に、県内外から続々とご支援が届き始めました。

そして、活字メディアでも大きな動きがありました。
なんと合計5社もの新聞社様が、小谷寺のクラウドファンディングを取り上げてくださったのです。

中でも読売新聞社様は、はるばる小谷寺まで足を運び、綿密な現地取材を行ってくださいました。
私たちの「焦り」や「情熱」までをも丁寧に取材し、素晴らしい記事にして世界へ発信してくださいました。これらの報道が、まだ見ぬ支援者様と私たちを繋ぐ、太く強い「絆」となりました。
▼【読売新聞】長浜・小谷寺の本堂再建へ…住民が募金活動、CFも
https://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20251104-OYTNT50037/
具体的な再建を知りたいという声にこたえる動画を撮影


プロジェクトが進むにつれ、多くのご支援をいただく一方で、現実的なご質問もいただくようになりました。 「昨今の建設費高騰の中で、本当に立派な本堂が建つのか?」 「具体的な再建計画はどうなっているのか?」
皆様からお預かりする大切な浄財です。その不安はもっともなことです。 だからこそ、安田住職自らがカメラの前に立ち、その疑問のすべてに正直にお答えする動画を撮影いたしました。
▼撮影された動画はコチラ
浅井長政公・お市の方様・茶々様の動画を作成

私たちは浅井長政公、お市の方様、そして娘である茶々様(淀殿)の小谷寺における知られざる関わりや、その魅力を凝縮した「特別紹介動画」を作成・公開しました。
戦国の世で散った長政公と、その菩提を弔い続けたお市の方様。そして、両親の想いを受け継いだ茶々様。 動画でその「家族の絆」の物語を丁寧に紐解いたところ、SNSを中心に大きな反響をいただきました。
特に、茶々様のファンの方々からの反応は熱烈なものでした。
「動画を見て涙が出ました。絶対に守らなければ!」
歴史ファン、特に茶々様を愛する皆様の心に「小谷寺」という存在が深く刻まれた瞬間でした。この動画を通じて「推しへの愛」が、そのまま「文化財を守る力」へと変わっていく奇跡を目の当たりにしました。
ラストスパートに向けて毎朝カウントダウン

残り2週間を切った時点で、支援総額は350万円(達成率70%)。
ここからラストスパートに向けて、私たちは「戦国数字カウントダウン」を開始しました。
「残り10日」……浅井長政公とお市の方様が結ばれたと言われる「永禄10年」
「残り3日」……「3」といえば、やはり小谷生まれの「浅井三姉妹」!

毎朝の投稿を楽しみに待っていてくださる皆様のコメントが、連日の活動の支えでした。
500万達成の感謝、第二目標へ

そして迎えた第一目標、500万円の達成。
あの時の感動は、言葉では言い表せません。感謝の気持ちと、次なる「第二目標(ネクストゴール)」への意気込みを、漫画という形でお伝えしました。
皆様の想いが、傾きかけた本堂を支える「柱」となった瞬間でした!
■ いざ、最後の戦いへ。

長かったこの旅も、明日でフィナーレを迎えます。 浅井長政公やお市の方、そして三姉妹が見守ったこの小谷の地。 1300年の歴史を未来へ繋ぐための戦いは、まだ終わっていません。
「歴史を失わせない」「1300年の祝祭を、美しい本堂で皆様と共に迎えたい」
その夢を完全な形で実現するために。 最後の1秒まで、私たちは諦めずに呼びかけを続けます。
どうか皆様、最後のひと押しをお願いいたします。SNSでの拡散、ご友人へのシェア、どのような形でも構いません。私たちと一緒に、この歴史的な挑戦のゴールテープを切ってください!
最後まで、熱いご支援を何卒よろしくお願い申し上げます!






