

はじめまして。
ZINE『Philographia』を企画・制作している、Kentoです。
私はこれまでインスタグラム上で、魅力ある哲学書や文学作品を「優しく、面白そうに!」を意識して紹介・解説・情報発信・本の執筆の活動に携わってきました。
この度、有難いご縁から、友人のクリエイターとタッグを組む形で、「哲学」という行為の痕跡を、カジュアルに感じてもらう体験や社会に開く試みに挑戦したいと思い、ともに哲学フォトエッセイ集『Philographia』を出版する運びとなりました。
本プロジェクトは、自費出版による制作ですが、撮影にはカメラマン・モデル・スタイリスト・印刷所など各分野のプロフェッショナルが関わっており、少部数でも一切の妥協をせずに仕上げる予定です。

『Philographia』は、論文でも美術書でもありません。
ですが、写真と哲学が響き合う場所をつくることによって、哲学や思考、文芸に対する新しい接近の方法を社会に提供できると考えています。

私は長年、哲学書を読み続けてきましたが、「論文調の文章以外の形式のものが、もっとあってもいいのではないか」と思うことがありました。もっとテクストの形式は多様であっていいはず。それは、20世紀のフランスの哲学者達(ドゥルーズ+ガタリやデリダ)が行ったように、テクストそのものの創造、或いは、面白い意外な組み合わせだからこそ生じる魅力、そんなものを創って皆さんに感じてほしいと思いました。
哲学はしばしば「難解で遠いもの」として敬遠されがちです。しかし私は、哲学的な事柄や問題は、もっと身近で、日常の中に息づいていると確信しています。きっかけさえあれば、哲学の魅力や奥深さ、楽しさを感じることのできるものだと考えています。本書はそんな「「きっかけ」作りになればいいな」という思いも乗せて書かせていただきました。
そこで、「考えること」を文字「だけ」ではなく、写真という身体的なメディアを通して表現することはできないかと考えました。モデルの装いや表情、まなざしを通じて、思索の痕跡を写しとる。その写真に詩的な言葉を添えることで、哲学の感じ方をより多様なものへと開放できるのではないか。
よって、もっとも自由で個人的な表現形態であるZINEというフォーマットを選びました。『Philographia』は論文でも美術書でもありません。写真と文体が響き合う場所をつくることで、「哲学それ自体」に対する新しい接近の方法を提案する──それがこのプロジェクトを立ち上げた理由です。

『Philographia』は現在、写真撮影と執筆作業を進行中です。
✔ テーマ構成・原稿は8割完了
✔ 表紙デザイン、レイアウト設計のプロトタイプ制作中
✔ カメラマン・モデルとの撮影スケジュール調整済み
✔ 使用する紙、印刷所、製本の仕様も確定段階に入っています
【クラウドファンディングでは、主に以下の費用をカバーしたいと考えています】
・印刷・製本費
・撮影にかかる機材レンタル・スタジオ代
・モデル撮影費用・謝礼
【写真集仕様】
A4サイズ・フルカラー・32ページ
序章:はじめに
第1章:存在の輪郭(ルネ・デカルト/マルティン・ハイデガー )
第2章::変容する私(ジャック・ラカン/デイヴィッド・ヒューム)
第3章:星々と他者理解(サン=テグジュペリ / イマヌエル・カント )
第4章:愛と自由(マルティン・ブーバー/エーリッヒ・フロム)
第5章:自己への配慮(プラトン、ソクラテス/ミシェル・フーコー)
第6章:力と肯定(バルーフ・デ・スピノザ/フリードリヒ・ニーチェ)
クレジット・モデル紹介・引用文出典一覧
おわりに
(内容は変更になる場合があります)
【執筆実績】
・アバタロー著『人生を変える哲学者の言葉366』(きずな出版)1~4章のコラム執筆
→ソクラテス、デカルト、ショーペンハウアー、サルトルらの解説をさせて頂きました。

・Kento著『賭けと創造の哲学 -,『差異と反復』のスタートラインへ-』(自費出版)
→フランス現代思想を代表するジル・ドゥルーズの主著である『差異と反復』を哲学を全く知らない人にも内容の骨格を伝える前代未聞の著作です。
・Kento著『自由意志なき世界で自由を叫んだもの -スピノザ哲学実践-』(自費出版予定、草稿は既に完成)
→スピノザの主著である『エチカ』を通して、「ねたみ」や「親ガチャ問題」、更にはサブカルチャーまで横断的に事象を分析していく著作です。
2025年8月〜10月 撮影・編集作業開始
2025年11月下旬 クラウドファンディング終了
2025年12月上旬 入稿作業・製本完了
2026年1月下旬 ZINE発送開始・文学フリマ京都で出展・対面販売予定

「考えること」は孤独な営みですが、写真や文章、あらゆる媒体を通してそれが他者と接続されるとき、そこには新しい「なにか」が生まれます。
『Philographia』は、そんな視覚的思索の空間を小さなZINEの中に生み出そうとするプロジェクトです。
哲学が好きな人も、ファッションが好きな人も、写真が好きな人も、そして今、何かに“立ち止まりたい”と思っているすべての人へ。
ぜひこの試みに、あなたのご支援をお寄せいただければ幸いです。
Kento











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