
【忍者ハットリくん参上】映画現場に潜む黒装束軍団の秘密
皆様、いつもご支援をいただき、誠にありがとうございます。 監督の泊誠也です。
今日は撮影現場の知られざる秘密について、少し面白い話をお聞かせしたいと思います。
現場に漂う黒い影の正体
「冤罪のつくりかた」の撮影現場に足を踏み入れると、まず目につくのがスタッフたちの服装です。カメラマン、照明スタッフ、音響スタッフ、助監督...全員が例外なく真っ黒な服装に身を包んでいます。
まるで戦国時代の忍者集団が現代に蘇ったかのような光景で、初めて現場を訪れる方は必ずと言っていいほど驚かれます。「なぜ皆さん、お葬式のような格好をしているんですか?」と質問されることもしばしばです。
映り込みという見えない敵との戦い
この黒装束には、実は映画制作における重要な意味があります。それが「映り込み対策」です。
撮影中、私たちは常に見えない敵と戦っています。その敵の名は「映り込み」。室内のシーンでは鏡やガラス、窓ガラス、さらには光沢のある壁面や金属製の小道具まで、あらゆる反射面がスタッフの姿を映し出す危険性を秘めています。
俳優が演技に没入している最中、背景の鏡にスタッフの白いシャツがチラリと映り込んだ瞬間、その苦労が水の泡となります。カット!撮り直し!時間もお金もかかる悪夢の始まりです。
現場での緊迫した瞬間
特に緊張するのは、判断に迷う微妙な映り込みの瞬間です。モニターを食い入るように見つめながら、「今、ちらっと何か映った?」「あれはスタッフ?それとも影?」と関係者が首をひねる光景は日常茶飯事です。
そんな時、黒い服を着ていれば、たとえ映り込んでしまっても影に紛れて目立ちません。まさに現代の忍法!この服装規定こそが、スムーズな撮影進行を支える重要な戦術なのです。
影の軍団「現代版服部半蔵」たち
気がつけば撮影現場は、まるで忍者映画のセットのよう。カメラの死角に身を潜め、音を立てずに移動し、瞬時に道具を手渡す黒装束のスタッフたち。彼らはまさに現代版「影の軍団」です。
ハットリくん参上ならぬ「スタッフくん参上!」。彼らの忍者のような立ち回りがあってこそ、映画という魔法が生まれるのです。
今度映画館でスクリーンをご覧になる際は、ぜひこの見えない忍者軍団の存在を思い出してください。画面の向こうに、黒装束に身を包んだプロフェッショナルたちが息を潜めて作品を支えていることを。
ニンニン!
引き続き、この忍者軍団が魂を込めて制作する「冤罪のつくりかた」へのご支援を、何卒よろしくお願いいたします。
監督 泊誠也




