
出版社・共和国代表の下平尾 直さんより応援メッセージをもらいました!同出版社からは永山則夫が遺した自伝的小説を全2巻に収録した『永山則夫小説集成』が刊行されています。
ノートや公判記録から死の直前の布団まで、市原みちえさんの手許に残された膨大な永山則夫さんの遺品を目にすると、かれはまだ死んでいないと錯覚させられるのと同時に、これらの資料が裁判の過程で本当に精査されたのだろうか、という疑問もまたつよく抱きます。現実のかれは1997年に刑死させられましたが、これらの資料や遺品をあらたに検証することが、かれの永遠に失われた「再審」につながるのではないか。そしてまた、永山則夫の肉声にもっと丁寧に耳を傾けてみることが、「戦後」のみならず、政治的にも腐敗しきった現代日本社会を検証する契機にもなるのではないか、と考えています。どうか心あるみなさまのお力添えを!(下平尾 直)
下平尾 直
(株)共和国代表。1968年、大阪府に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程退学。出版社などを経て、2014年、いわゆる「ひとり出版社」の共和国を創業。永山則夫が遺した自伝的小説を全2巻に収録した『永山則夫小説集成』、藤原辰史『[決定版]ナチスのキッチン』(2016年)など既刊94点。著書に『版元番外地――〈共和国〉樹立篇』(コトニ社、2025年)がある。
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