
月刊ミニコミ新聞「お好み書き」記者・門田耕作さんより応援メッセージをもらいました!
近年、「死刑になりたかった」といって見ず知らずの人を殺める人がいる。4件の殺人 事件を起こした永山則夫は著書「無知の涙」(1971年、合同出版)の中で、「死刑 というものがなかったら、後の二件は阻止できたのではなかったろうか!」と述懐して いる。勝手な言い分と思う人もいるだろうが、要は「死刑」という刑罰の存在のなんと 罪深いことか。獄中で自分が無知であったことを思い知り、「私はもっと世界を知りた い、否、歴史を知りたい。すべてを知って死んで逝けるのであるなら、それは素敵な一 人生だと思うな」とも綴り、自らを「亜人」と称した永山の希望はついえたが、彼がや っと、「連続射殺魔」から人間の端くれにたどり着いた軌跡を、アーカイブとして残し ておく価値は決して小さくない。(門田耕作)
門田耕作(もんだ こうさく)
1957年兵庫県生まれで、大阪大学卒。朝日新聞在職中の1990年3月、在阪の若手新聞記 者らと月刊ミニコミ新聞「お好み書き」創刊。以来、休刊なしは「ほめてあげたい」が 、1号先は闇が実態。「小さなミニ」を発信し続け、「たくさんのミニ」を守り続けたい。

*写真について
永山則夫を知るイベントを報じた「お好み書き」2020年11月号(左)。「社会的養護」を欠いた死刑判決が今日的課題になっていることが示された。右は、入管収容事情をよんだ詩集発刊を取り上げた「お好み書き」最新号(2025年12月)



