現在OUR FAVOURITE SHOPにて開催中の、「白金五丁目アワード ジュエリー&クラフト 展」。5回にわたり、受賞作家それぞれのクリエイションに関する思いや、活動歴など、作家自身の生の声をお届けします!
第二回目は、準グランプリを受賞したEmika Komuroさんです。
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こんにちは。『something rather than nothing』作者の小室です。
在るけど無い、無いけど在る。
物質的にはそこに存在しないけれど確かに在る感覚。
それが形になったら、きっと美しい。
そんなもどかしさを採集する様に作品制作を行っています。
在るけど無い、無いけど在るもの。
私の感じるそれは、大体がごろっとしていて、小さく、濃密で、不変的なものです。
自分の中に確かに存在しているものが何なのか知りたい気持ちで、拾い集める様にドロイーイングを描いていたら、ある日それはとてもジュエリーに似ていると気がつきました。
自然と自分の大好きなジュエリーと表現したいことが紐づいていたことに気づき、それからこの作品を作りはじめました。
ドローイングの中からいくつか選んだあと、ジュエリーに落とし込んでいくのですが、そこでも再度ドローイングする様な感覚で制作しています。OFSには今まで描いてきたドローイングも展示しています。そちらもぜひお手にとってご覧ください。
技法は主に”七宝”という伝統技法を用いています。
七宝は、金属の表面にガラスの釉薬を焼き付ける技法で、金属とガラスの美しさと繊細さを併せ持つ魅力的な技法です。作品を通して、ぜひ七宝のガラスの艶やマットな質感、色味、金属の美しさにも触れていただければと思います。
この展示を通して、ジュエリーっていいな、素敵だな、と思っていただければ幸いです。
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「白金五丁目アワード ジュエリー&クラフト 展」は9/2(日)まで。(最終日は17:00までです。)作家の在廊日はコチラでチェックできます。
是非ご来場いただき、実際に作品を手にとってご覧ください!
OUR FAVOURITE SHOP店長 寺田