
岐阜和傘は外から見ると華やかで明るい話題ばかりのようですが、実は極めて厳しい状況に置かれています。
私は普段、岐阜県立森林文化アカデミーという林業系の専門学校で木工を教えています。また、岐阜県の伝統工芸や文化財に関わる職人を支援する一般社団法人・技の環(ぎのわ)を立ち上げ、代表理事も務めています。
和傘業界には傘ロクロの材料エゴノキを持続的に収穫する「エゴノキプロジェクト」を通じて関わり始め、後継者育成の支援、古くなった機械の更新、将来の材料確保のための森づくりまで、職人や関係者のみなさんと一緒に取り組んできました。 しかし今、職人の数は激減し、まったく予断を許しません。分業であるがゆえに、どこかが途絶えれば全体が途絶えます。このままではあと10年持たないのではと思うほどです。それほど大切な工芸なら国が保護すべきだと思う人もいるかもしれませんが、工芸を残すには職人同士が切磋琢磨して質を高め、売れるものを作る努力も必要なのです。
そしてこの美しい工芸を残したい、未来へ伝えたいと思える人をどれだけ増やせるかにもかかっています。
誰かに頼るのではなく、みんなで支える。だから私はこのクラウドファンディングを応援しています。
岐阜県立森林文化アカデミー 教授
一般社団法人技の環 代表理事
久津輪 雅

【久津輪先生とのつながり】
2012年、和傘を開閉する要の部品「ろくろ」の材料となるエゴノキを、山で収穫して届けてくださっていた方が亡くなり、材料の確保が困難になりました。
「このままでは、和傘づくりが続けられなくなる。」——その危機感から、久津輪先生を中心に「エゴノキプロジェクト」が発足しました。全国の和傘職人や関係者、地元林業の方々が年に一度集まり、エゴノキの伐採や植樹活動を行っています。
また、「技の環」では、職人見習いの円滑な研修を支えるため、課題解決などの伴走支援を行っていただいています。
日頃より近くで見守っていただき、また多大なるご支援とご尽力を賜り、心より感謝申し上げます。




