45年の灯を次の世代へ──tottoriカルマ戎町店の閉店を“新しい船出”に

2025年12月tottoriカルマは11年間の幕を閉じます。東京での34年間を足すと、45年。しかし運営者75歳の今、諦めて「全て仕舞う」町の明かりを消す選択は出来ません。次の航路へ舵を。市内拠点「トりんく まんまる」を、ブックカフェ✕私設図書✕小さなイベントスペースへ“新しいカルマ”始めます。

現在の支援総額

2,309,233

76%

目標金額は3,000,000円

支援者数

274

24時間以内に5人からの支援がありました

募集終了まで残り

26

45年の灯を次の世代へ──tottoriカルマ戎町店の閉店を“新しい船出”に

現在の支援総額

2,309,233

76%達成

あと 26

目標金額3,000,000

支援者数274

2025年12月tottoriカルマは11年間の幕を閉じます。東京での34年間を足すと、45年。しかし運営者75歳の今、諦めて「全て仕舞う」町の明かりを消す選択は出来ません。次の航路へ舵を。市内拠点「トりんく まんまる」を、ブックカフェ✕私設図書✕小さなイベントスペースへ“新しいカルマ”始めます。

プロジェクトの実行者

丸山伊太朗です。

1980年、東京・中野で「小さな無国籍食堂 カルマ」を開き、
ウナカメラリーベラ、ひと☆いきcafeエカイエ、阿佐ヶ谷イネル、
そして鳥取の tottoriカルマ へと、
“誰もが息をつける居場所” をつくってきました。

75歳の今「場を畳む」のではなく、
「なんとしても次世代につないでいく」決断をしました。

戎町店の閉店を “新しい船出” に変え、次の世代へ。
まちを照らす灯を手渡します。


プロジェクト立ち上げの背景


2012年、東日本大震災を転機に鳥取へ。

鳥取市戎町の木造3階建て(鳥取大火を免れた建物)をお借りし、補修やDIYを重ねながら「tottoriカルマ」を続けてきました。

まちで人が出会い、学び合い、笑い合う景色がたくさん生まれました。

だからこそ、その灯りを次の50年へつなぐ形に舵を切ります。

建物維持・設備・人員体制・経済環境の変化により現形態での継続は難しく、前に進むための選択として、戎町店は2025年12月で幕を閉じます。


45年、これまでの歩み

1980年:中野「小さな無国籍食堂 カルマ」開業
2001年~:ウナカメラリーベラ/エカイエ/イネルなど “共同オーナー方式” の場づくり
2012年:鳥取初出店
2014年:戎町にてtottoriカルマ営業開始
2014年12月:中野カルマ閉店
2023年:合同会社 BOXTREE’S COMPANY 立ち上げ
2025年12月:戎町店閉店
2026年1月:私設図書カフェ「トりんく まんまる」で再始動開始


このプロジェクトで実現したいこと

45年の灯を次の世代へ渡すための「再構築資金」を集めます。

市内拠点「トりんく まんまる」を核に、
ブックカフェ × 私設図書室 × 小さなイベントスペース の運営を開始します。

人気メニューの中野オムライス、天然酵母ココスキーパンも変わらず楽しめるようにし、
本と人が交差する時間を日常に。


これまでの活動と準備状況

【私たちの挑戦:長くともした灯りを、今絶やさない】


中野カルマはかつてのスタッフが現在日本各地で料理研究家として、
そしてカフェやお菓子屋さん、食堂をオープンさせて町を照らしています。

今、tottori カルマ がある戎町の店舗は、
地域の複数団体が共同で活用する「新たなコミュニティスペース」へと
生まれ変わる可能性を探っています。

一方で、丸山が続けてきた tottori カルマ
丸山の思いを壁一面の本棚に込めた鳥取市内のスペースで、
私設図書カフェ「トりんく まんまる」と共に再始動します。

諦めず、焦らず、地道に “場づくり” を続けていきます。


なぜ今、みなさんの力が必要か

経済効率だけでは測れない価値を守ってきた現場は、
維持費や物価の急激な上昇により厳しい局面にあります。

法改正による義務としての設備投資や運転の為の負担額は重く、
老後の蓄えも全て投じて守ってきました。

それでも、初めて灯をともした日に居てくれたスタッフ、
ここを利用して笑顔全開になってくれた人の事を思うと、
この灯を消す、という決断はどうしてもできませんでした。

“続けるために形を変える” 
その土台づくりに、どうかお力を貸してください。


これからの風景(こうなったら楽しい)

〜 私設図書カフェ「トりんく まんまる」を、ふらりと立ち寄れる場所に 〜

ドリンクや軽食に加え、中野オムライスやココスキーパンも順次提供。

私設図書はメンバー制で貸出を開始。
こだわりの選書コメントや月々の本旅MAP発行で、関わりの足跡が残る仕組みを用意。

読書会、ミニライブ、ワークショップ、出張ポップアップ…
小さな催しを重ね、まちと外をやわらかくつなぎます。

砂鳥ビル「tannma」、東京・阿佐ヶ谷「シェアカフェ イネル」など他拠点とも行き来/呼応し合い、
鳥取⇔東京の人・食・文化に触れる機会を広げます。

「利益度外視、みんなが楽しいのが1番!」という理念はそのままに、
次の50年へ手渡せる持続モデルへ進化します。


本貸し出し会員カードのスタート

通常 3,000円 / 月 で、20名限定で、貸し出しを行なっていきます。

今まで、館内での読書のみで、
貸し出しを行なっていなかったのですが、
会員の方限定で本の貸し出しを行います。

お近くの方、
またかさねて来て本を大事に思っていただける方、
ご自宅でも当方の蔵書を楽しみたい方へ。
ぜひこの機会にご利用ください。 


閉店までに

\\ すっぱだカルマ−2 //

12月の tottoriカルマの営業は、毎日何か催しをします。
今まで縁のある方々と一緒にコラボして出店します。

出店予定の方々
・ユカルン食堂
・をこめ屋さん
・神山さん


\\ tottoriカルマ戎町店 感謝祭・閉店祭 //

1日中朝から夜までお店を開きます!
戎町店最後のtottoriカルマ、みなさん楽しみに来てください!


今後のスケジュール

2025年 12月「すっぱだカルマ−2」開催
(グッズ放出市、入れ子カフェ募集、ライブ、赤井薫壁ギャラリー展示ほか)

2025年 12月20日(予定):tottoriカルマ戎町店 感謝祭・閉店祭
1日中朝から夜までお店を開きます!戎町店最後のtottoriカルマ、みなさん楽しみに来てください!

2025年12月末:tottoriカルマ戎町店 閉店 

2026年1月:初期リターンの発送開始/新体制で段階的に営業再開

2026年2〜3月:私設図書カフェ「トりんく まんまる」本貸し出し会員スタート/イベント再開/遠方向けリターンの実施


資金の使い道

・設備費:500,000円
・運転資金:800,000円
・人件費:300,000円
・開店準備、移動処分費:20,0000円
・広報制作: 100,000円
・プラットフォーム手数料等:50,000円
・宿泊施設の設備充実、営業日の拡大:250,000円
・印刷機の導入:500,000円
・イベント費:300,000円

内訳は現時点の見込みです。確定後は活動報告で丁寧に共有します。
目標超過分は、宿泊施設の充実・営業日の拡大・イベント費に充てます。


応援メッセージ

小久保かなた
工房あめのちはれ|イラストレーター、お菓子屋さん

『なんなんだ、この店は』

扉を開けたのはもう18年前になる。その扉を開けた瞬間、ここはどこなのか分からなくなったのだ。狭い店内に繰り広げられる異国な匂い、空気、音楽やもの、机や椅子。見た事のないメニュー私。全てがただひたすらに愉快だったのだ。私は確かに興味本位でこの店に向かい、ご飯を食べ、サクッと帰るはずだった。がしかし思わず私は『ここで働かせてください』と言っていたのである。もちろん、この店以上にわくわくさせられる店は未だに無い。

そんなお店を私は心から応援しています。


中川玄洋
NPO法人bankup 

ゆるく一緒に取り組める。仲間と一緒に取り組める。
シェアリングエコノミーという概念が無いころから価値観を束ねて、一緒にやってこられた丸さんのチャレンジは古くて新しい企画です。まちの余白を創る仕組みを応援します。みなさんにも背中を押してほしいです。


阿部花菜(あべかな)
看護師と司書のはしくれ

こんにちは。カルマという場所も愛しているけど伊太朗さんのファンでもあります。
私にとって伊太朗さんは「一緒にやってみようよ」と言ってくれる可能性のひと。挑戦を楽しんでくれるひと。
鳥取で伊太朗さんの挑戦を一緒に応援してみませんか。世界が広がる。かも!


渡邉知樹
絵本作家/ぺぺぺ日めくりカレンダー

丸さん!75歳だぞ!まだやんのか!ちくしょう!!
丸山伊太朗が言ってることもやってることも、大概よく分からないけど、とにかくまだまだやりたいことがあるらしい。嬉しいことだ。
1000年後に戦争が無くなるきっかけを、今なら3000円で買えるらしい。お得じゃないか。
平和を金で買える世界だよ、みんな。


マヒマ/福島佳代子
アクセサリー作家・ボディワーカー・BAR店主

丸さんの場に出会い、たくさんの力をもらいました。
その志に共鳴して、今の私があります。
これからの新たな挑戦を、心から応援しています。


石川理恵
編集・ライター&「こころの本屋」店主

「所有の時代から、共有の時代へ」。
そんなことが言われるずーっと前から、シェアする生き方、横並びの関係性を貫いてきた丸さん。戎町店を閉めてもカルマは終わらない、丸さんのブリコラージュ【あるものを、寄せ集めて、自分でつくる】はまだまだ続くと知って「それでこそ!」とうれしくなりました。喜んでシェアします!


浦林真大
せかいのまんなか(カレーと喫茶)

できたよ~、という言葉と共に運ばれてくる、カルマのオムライス。これがマジで美味い。一体何を入れたらこんな味になるのか、いつも考え始めては数秒後にはどうでも良くなって、無心で食べている。

まるさんはいつも「毎回味が変わるからね〜」って言っている。同じ味を作る気が、ない。笑

そして、そこがカルマの魅力だ。

人は、毎日変わる。やりたいことだって、好きなものだって気分で変わる。

カルマは何屋さんか分からない。

異国料理屋でもあるし、喫茶店でもあるし、本屋でも、雑貨屋でもある。けどどれか一つではなくて、まるさんの好きなもの全てでカルマなのだ。

なんだかこの世の中、変わりづらい。

でも、変わって当然だよね、いろんな面あっての自分だよね。っていつも気づかせてくれるカルマには、もっと居てもらわないと困るのですよねぇ。


モリテツヤ
汽水空港店主。湯梨浜町議会議員。
田畑、建築、文筆など様々ことをして生きている。

丸さーん!おーい丸さーん!

まだまだいこう!75歳らしいけど、人間の心はいつまでも若さを保てるということを証明し続ける人。感性とか問題意識とか、まったく老いを感じない。まだまだ一緒にやっていきましょう!

ほんの5年前、「汽水空港台湾支店をつくる!」と夢見て台湾へ行く時にも、丸さんは「おれもカルマ台湾店つくる!」と行って旅に同行してくれた。その夢はまだ諦めてません。まだまだいこう!

さて、そんな丸さんは四方八方に伸びる好奇心と行動力、そしてこの世界をどうにかマシにしていこうという心の現れによって、様々に広げてきた活動とスペースを今回ひとつにまとめて力をそこに注ごうとしています。もちろんそれは終わりに向かう為ではなく、持てる力を遺憾無く発揮できるようにする為です。

元々は東京の中野で始めたカルマ。東日本大震災を経て鳥取市に移転し、町を行き交う人びとの憩いの場、お腹を満たす場、文化創造の場として開いて来ましたが、なにせ丸さんは色んなことをやりすぎている(笑)

・共有地(様々な人と共同運営しているカフェ&イベントスペース。ビル一棟を全部丸さんが借りてる。)
・うわの空(リソグラフスタジオ。鳥取に暮らす人が自由にzineをつくれるようにと、丸さんが借りているテナントにリソグラフを置いて貸出している。)
・トりんくまんまる(自宅兼私設図書館。)

これらに加えて東京でもシェアカフェをやっているらしい。全部、利益を目的とするような活動ではなく、人の暮らしや町にのびのびとした風を吹かす為にやっているのだと思う。

粋な大富豪がやるようなことをニコニコ笑いながらやり続けてる。でも、丸さんは全然大富豪じゃない。来年1月に久々に台湾へ行こうという誘いにも「いや、今はちょっと資金が…。」と濁す。おーい、人と世界の為に身銭切りすぎなんすよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!ちょっとは報われて欲しい!大富豪は無理でも小金持ちくらいにはなって欲しい!

というわけで、借りているテナントを譲ったりして、カルマの機能とうわの空の機能を自宅兼私設図書館である「トりんくまんまる」に全て集約させて、カルマ最終形態を爆誕させようという計画を企てています。

カルマのオムライスが食べれて、お茶もできて、リソグラフも使えて、丸さんが人生をかけて集めてきた超大量の蔵書も読めるという夢みたいな場所ができるということです。そんな場所が鳥取市内にできるというのは、県民全体にとっても有益なことであるはず。75年間浴び続けてきた音楽、語り続けてきた言葉、見てきた時代、それらを語れる丸さんに、そこに行けば会える。そんな場所、絶対あったほうが良い。つくったほうが良い。

100万円どころか200万円、300万円集まったらいいなと思います。絶対良いことになる。みなさまよろしくお願いします!



おわりに

45年間、利益よりも「場の面白さ」と「みんなの楽しさ」を大切にしてきました。

閉店は終わりではなく、航路の変更です。

次の港は「トりんく まんまる」。

本と時間をゆっくり楽しみ、食と人がじんわり交わる “日常の交差点” を、もう一度ここから。

あなたの一口が本棚の一冊になり、街に座れる椅子を一つ増やします。

どうか、みなさんの息が深くなりますように。

「星(カルマ)をたよりに船を漕ぐ」──ご一緒いただけたら、とても心強いです。



店舗情報

トりんく まんまる(私設図書カフェ)
📍鳥取市元町275
Instagram(@honpanpon)


tannma(宿泊施設)
📍鳥取市栄町756
Instagram(@tottori_inn.tannma)


#砂鳥ビル
📍鳥取市栄町756
Instagram(@tottori_inn.tannma)

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 人件費

  • 広報/宣伝費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

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  • 小さな無国籍料理店カルマ中野時代乃終焉と鳥取時代2012年〜2025年START〜END(連載9回目)◆東京/中野→月1鳥取◆さて出店は盛況&楽しく終わり(素材の鮮度と豊富さ、安価な事には脱帽過多&( TДT)泣)そして生来の美味しい物好きなカルンの薫ちゃんが満を持して、翌日のお昼に北海道に連れて行ってくれました。「北海道…!!」海鮮やお寿司好きな方々、店名聞いて心臓がヨロコビdeぎゅっとしますかね…また詳しくアレするので多くは語りませんが。その他、鳥取的美味…各種様々教わりました。しかして、美味しいもの好きが同志的美味しいもの好きを素敵にもてなそうとすると何が起きるか。端的に言うと「その土地にお腹の底から惚れる事になる」のですよね。そして当時、オーナーチェンジによる閉店目前の中野カルマの開店候補地になりそうな場所を手当たり次第…香川や長野など…を探して旅する中で、人との繋がり方やその距離感、肌合いが1番合いそうだと思った所。それが鳥取だった。お腹の真意や大人の事情により鳥取に惚れた私は、東京に戻ってからお寿司を食べなくなり(鳥取で食べ貯めする)そして時折鳥取のアレコレを思い出してはポヤ〜とする事が増えた。人生初鳥取から1ヶ月後、再び長距離バスに乗りました。そう、鳥取が呼んでるから!!そのうち、月に1度は必ず通うように…。鳥取市。大きな空と、使い回してないまっさらの、水と緑の薫りがする甘美な空気。新鮮で安価なとれたて美味と安らかなる天然温泉、美味しいお水と静かな街。宝石のような海、そして、その頃知り合った興味深く、ジェントルな気質の人々。当時何だかみんな、場所作りに頑張っていた。ゲストハウスたみ、夜長茶廊、汽水空港始動前の森くん。そして森の生活者やタオカフェさん。その、キラキラした新鮮な始まりの空気感!UターンIターン、そうなんだ鳥取良いよね!楽しくやろう!そんな鮮烈な流れをビシビシ感じた。そんな街で、自分に何ができるのか…。物件見学に動き回り、色々な方々に話を聞く日々で耳寄りな情報が入って来ました。「丸さん、面白いビルの1部屋が空いたみたいだよ」その話には何だか、これは!!と思わせる煌めく光を感じました。そして年明けすぐに、そのビルに行く事に。◆鳥取のナイスなビル&図書室が見つかる◆そのビルは今、Tottoriカルマの目の前に建っている「上田ビル」でした。空いていたのは素材感剥き出しのカッコいい部屋。ピスタチオグリーンのザラッとした壁が素敵だった。早速手続きをして、鳥取生活のベースキャンプとするべく東京に置いていた全ての荷物を送り…そして、上田ビル2階に「うわの空」が誕生しました。まだ飲食できるお店は出来てないけど、うわの空を中心として鳥取でイベント参加等の活動を開始してみた。森の生活者✕カルン✕山二鳥の三者が中心となって始めた「鳥取春のパン祭り」。そして、商栄町の音楽フェスなど楽しい事が沢山あった。そんな折、何と食堂カルンをそのまま譲り受ける事に!でも当時は東京からの月1鳥取通いで鳥取定住ではなかった為、場所を維持しようと10人の共同オーナーを募っていっぱい助けて貰っていました。しかし如何にせん負担が大きい!ニッチもサッチモ…となってその後コロナ禍にも後押しされ拠点を鳥取に移そうか、となった。そしてご縁有って私設図書室カフェ兼自宅にする物件も見つかり…いよいよ本格的に鳥取県民に!薫ちゃんに呼ばれたあの日から、既に3年が経とうとしていました。中野市役所に出向き、生誕から還暦まで…長年親しんだ中野から移転する書類を貰う。その後、住民票を鳥取に移動。サァ。もうオレは!!正式に鳥取市民ですよ!そんな時。当時の人たちはだいぶ落ち着いて来ていて、ちょっと凪の日々。次の波はどんな…?となっていた頃。とあるお昼近くの時間、砂丘そばでも行っちゃおっかな、あと買物してコーヒーか…と思って駅前風紋広場を通り掛かると、広〜い広場の真ん中にポツリと1人の爽やか青年がテント立ててカレーを売っているのです。その空気に色濃く漂う中央線感…。アレ!?ここ中野…?!じゃないよな、鳥取駅だ。それが「せかいの真ん中カレー」浦林マサ君だった。ううっ。これは…なんだか楽しそうなビッグウェンズディの予感…!!めちゃくちゃ華麗な大波を感じる!!カレーだけに!!…凄く気になり、Tottoriカルマを運営しつつ時々顔を出していると彼の周りに、見る度に、ドンドコ人が集まって来たのだ。定期的に出店するお店も出てきて「ハレハレケケケ市場」と名付けられ随時開かれるミーティングを挟みつつ、強く逞しく且つ何とも楽しそうに波にノッていく。しかしこのジャックの豆の木的に伸び代ぐんぐん魅せるマルシェのフルサト&本拠地である駅前広場、どうしても必要な…アレが無いのだ。さて、今回はこの辺で。また続きをお楽しみに!! もっと見る
  • 小さな無国籍料理店カルマ中野時代の終わり、そして2012年〜一路、鳥取へ(連載8回目)◆次の扉を開ける2人/最前線の「ド真ん中」鳥取へ◆「丸さん、11月に『トットリノススメ』って言う2日間のイベントに出てパーティーでお料理出す出店、してくれませんか」2012年、夏の終り。ある日、終わりを目の前に控えた「中野の小さな無国籍料理店カルマ」の店内でベルが鳴り、鳥取出身の元カルマスタッフであるカルン(赤井薫)の声が電話口から響いてきた所…からのお話。実は同時期に、山崎亮さんの「ふるさと最前線」という講座に出席していたのでした。「鳥取は人口減少の問題に関しては超最前線ですよ」…そう聞いていた事もあって、興味深さと何より「パチン!!」とピースの嵌る音が響いてきそうなタイミングを感じたのです。2012年。その年の冬のはじまりに、ココスキーパンや愛用の調理器具をギッシリ詰めた巨大な蛍光イエローのトランクをゴロゴロ引っ張って新宿(バスタ新宿が出来る4年くらい前の話。当時は南口の路上から乗ってた)から長距離バスに乗り、長々と揺られた果てに辿り着いた鳥取駅。早朝、白い息を吐きながら荷物を抱えバスを降り立って初めて見る鳥取駅には雲間から眩しい光が幾筋も幾筋も降り注ぎ、駅なのに何故かイタリアの教会の天井画と祭壇のように神々しく光り輝いていた。(後から判明したけどコレは鳥取の気候としては至極普通の通常営業だった)「ここが約束の地だよ」…気の所為だとは思うんだけど、何だか顔のすぐ横に優しく囁かれている雰囲気。そんな鳥取駅前に広々とひらけた空、その空にノビ〜ンと飛んではクルリと奔放に舞うトンビ、駅前なのにキリリとした甘い空気、そして絵のようにドドンとした久松山に向かって真っ直ぐ伸びて行くアーケード、すんなりした商店街。そんな風景のド真ん中に初めて降り立ったのでした。「ウワー!!きれい!」暫くウロチョロと空を見上げたり駅周辺だの見て回っていたら太陽の光の筋はそのままに、アッと言う間にバラバラバラッ!!と雹が降ってきた。冷たい粒々が、面白がって狙ってくるように首スジにいくつも入って来る。震え上がって振り払いながら駅ナカに避難する事になったんだけど…それもまぁ冬の始まり鳥取の通常営業(つまり鳥取の冬装備はマフラー必須)だったのだ。イマデハモウ(.^_^)ナレッコヨ今思うと、この時既に鳥取が放つキューピッドの矢は、心臓ド真ん中に深々と刺さっていたのです。駅の中で風と雹を避けて暫く待っていたら、呼んでくれたカルンこと薫ちゃんが「丸さ〜ん!!」と迎えに来てくれた。そして荷物をお店に置いて、何と天然温泉のお銭湯(忘れもしない末広温泉町「元湯温泉」。でも鳥取のお銭湯が軒並み天然温泉だというのは、当時全く知らなかった)に連れてって「素早く芯まで温めコース」を仕立ててくれた。早、鳥取の地の恵みが放つ切っ先鋭い矢「ニノ矢︰天然温泉!!」が、心臓ド真ん中にHit The Spotな予感…?!血流がそんな活発でない派のわたくし伊太朗の血潮は、温泉成分と長旅の筋肉を緩ませる少し熱めの湯加減にカンタンに絆され、ぐるぐるせっせと活発に巡り始めた。「ふあぁ~…はわわわ…」温泉パワーを全身で感じ、緊張が解けると出てくる癖のあるアクビを連発しつつ、芯まで茹だって浴室を出ると…脱衣場の鏡に写った顔は旬ド真ん中の水蜜桃的萌えピンクに染まっていた。(当時62歳ですけど…)と、目の前に見慣れた瓶入り牛乳が。でもその商品名が…「白バラ牛乳…?!何だぁそのミェルヒェンな名前…絵本のタイトルなのかな!?」あんまりって言うか殆ど牛乳って飲まないんだけど、名前に惹かれて買って飲んでみると…お…美味しい…!何だこの乳脂肪の酸化を全く感じない、まるで集乳地が隣の家みたいな新鮮さは…?!なんと鳥取が放つ仕事人キューピッドの矢は、次々と簡単に心臓ド真ん中をキメてくる。とうに鳥取愛乃致命傷間違い無しのわたくし伊太朗は、美味しい白バラによって最上の茹で上がりに間髪入れず冷水で色留めされた神の絹さやのようにキリリと引き締まり、冴え冴えと桃の頬をして元湯を出た。と、すかさず迎えに来てくれた薫ちゃんは「じゃ、丸福開いたから行こ〜」と当時まだ営業していた喫茶店に向かってくれました。濃いブラウン基調の落ち着いたレトロな店内。薫ちゃんは店内に寛ぐ、新聞広げつつ朝の情報交換に勤しむ商店街のご店主方に目礼などしつつ奥の席に座る。街の朝だ。そしてわたくし伊太朗はこの店内の皆様に圧勝できる事が1つだけある事に気が付いた。「オレは今きっと、この店内で1番体温が高い!!」…さあ!!どっからでも掛かってきなさい!という温泉虎の威無敵モードでモーニングを戴く。コーヒーも旨い。出店打ち合わせをしつつ、バターを塗られたトーストを噛み締めました。美味しい。そしてまだ足先までぽかぽか幸せなこの温かさ。何だかもう、引き返せない魅惑の道に踏み込んだのかも…in鳥取。さて、今回はこの辺で。また続きをお楽しみに!!現在ご支援していただいた方251人。他にもたくさんの応援メッセージをいただいております。 残り31日、行けるとこまで行きます。引き続きクラファン応援よろしくお願いします。 もっと見る
  • 今日はお店の話題tottoriカルマ今日11月30日 閉店戎町では残すところ23日となりました。11月中、店内、天井までいっぱいに貼られた 星のソムリエ  梶谷くんの展示も今日まで。これから搬出剥がしを旅の話、星の話を語ってもらいながらやる会に。300枚越えの写真。何時までかかるかなぁ……?12月は最終月★展示は元ここで「食堂カルン」をやっていた赤井かおるさんの作品です。★この月は「すっぱだカルマ」と銘打って、毎日違う人とカルマをやります。 [スケジュール]メモ7日 ぱんだ書店絵本読み聞かせ12日 をこめや&ヨーコ14日 ポエ鳥(白井&水田)20日   カルマラソン(閉店祭)             24時間営業21日  神山25日 niamai&キムカフェ28日 デザインの相談室★12月20日は「カルマラソン」朝9時ごろから24時間営業。3時間枠で交代でカルマの最後を盛り上げてくれる方、連絡ください。写真は中野カルマ時代から店頭に吊るされていたウインドベル。はじめは子供の枕元でなるメリーゴーランドのつもりで購入したのですが、そのうちお店のシンボルに。tottoriカルマのは3台目。今度は「トりんく まんまる」の店頭に移設されるかな? もっと見る

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