※【公開延期のお詫びとお知らせ】
10/3(金)の公開を予定しておりました、当クラウドファンディングですが、審査提出に手間取っており、1週間の公開延期とさせて頂きます。
楽しみにお待ちいただいていたフォロワー様には、お詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。 何卒ご理解ご容赦下さいませ。
山木館の歴史と現在
こんにちは、川原湯温泉「山木館」15代目若旦那の樋田勇人です。
私たちの旅館は1661年創業、今年で365年目を迎えた老舗旅館です。
浅間山の大噴火や第二次世界大戦、そして近年では八ッ場ダムの建設による温泉街の水没と移転、更にはコロナ禍という大きな危機を乗り越えてきました。
前回のクラウドファンディングでは多くの方々に支援いただき、おかげさまで旅館を存続させることができました。
誠にありがとうございました。
コロナ禍という未曽有の危機があったからこそ、360余年の紡がれた歴史を紐解き、お料理をはじめとしたサービスにおいて、温故知新の進化を果たすことができました。
その結果、これまでご縁が少なかった20代・30代の女性やカップルといった皆さまからもご支持をいただけるようになってきています。
[前回のプロジェクト]
温泉旅籠として創業した江戸当時のもてなし料理「本膳料理」と
湯治客へ提供していた「竈門料理」を現代風にリメイクした独自スタイル
朝食には数百年伝統の「門出祝いの栗おこわ」
しかし、移転から10年以上が経過し、温泉設備を中心に様々な箇所で修繕が必要になってきました。
70年の長きにわたった八ッ場ダムがようやく完成し、待ち望んだ通常営業ができる!と、思ったと同時に発生した2020年のコロナ禍…繰り返される長期休業。
そんなコロナ禍も恐る恐る明けたかと思えば、早12年。まともな営業もできぬまま、あちこちで修繕に追われております。
ダム建設当時の客室からの景色
パノラマ撮影
今回のプロジェクトでは、以下の3つの柱で山木館の未来を築いていきたいと考えています。
① 修繕費の確保 – 安心して過ごしていただける温泉設備や施設の維持のため
② 未来のお客様との出会いづくり – 若い世代のお客様にも山木館の魅力を知っていただくため
③ オリジナルグッズの開発 – ブランド価値の向上と旅館の魅力を形に残すため
皆さまからのご支援を通じて、360余年の歴史を守りつつ、これからも新しい挑戦を続けていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

直面する課題 〜修繕の必要性〜
川原湯温泉は、ダム建設によって元の温泉街が水没した今も、地区全体で同一の源泉から温泉を汲み上げ、各旅館に配湯しています。
この設備が老朽化し、最近ではポンプの交換工事や道路で温泉が漏れ出すトラブルも発生しました。
私たちの旅館でも、温泉を送り出すためのポンプや、ボイラー、露天風呂の循環ポンプなど、様々な設備の修繕が急務となっています。
これらが故障すると、お客様に温泉を提供できなくなってしまいます。また、木造建築の外壁も10年以上経過して腐食が進み、補強工事が必要な状態です。
【具体的見積り例】
・給湯ボイラー 約70万
・露天風呂の循環ポンプ 約50万
・貸切風呂の循環ポンプ 約7万
・露天風呂のろ過ポンプ 約500万(少し猶予あり)
・木造の外壁 約60万(急を要する箇所のみの修繕費、追加の可能性あり)
・館内の内壁 約20万
・食事処の畳 約30万
こうした修繕は後回しにできないものばかりで、すでに対応したものもありますが、資金的な余裕がない中での修繕は経営を圧迫しています。
今回の支援金は、まずこれらの修繕費用に充てさせていただきたいと考えています。
主たる部分は機能し営業できているものの
温泉成分などで錆びたり、消耗してきている温泉設備の例
山木館が守り続けてきた価値
山木館は単なる宿泊施設ではありません。
15代にわたって受け継がれてきた「おもてなし」の心と、日本の温泉文化を体現する場所です。
私自身、この旅館との出会いは人生の転機となりました。
高校生の時に色々な挫折から引きこもりになり、将来に希望が持てなかった私を救ってくれたのが山木館でした。
アルバイトとして働き始めたことで、後継者のいなかった山木館を継ぐ決意をしました。「この一度捨てたような人生が、おばあちゃんと家族との思い出の場所の役に立つなら」という思いからでした。(山木館は父方の祖母の生家)
若旦那と父方の祖母(下段左)とその姉である13代目女将(下段右)
お客様にとっても、山木館は特別な場所になっています。60代のお客様から「祖母の遺品から山木館のグッズが出てきた」というエピソードを聞いたこともあります。そうした話を聞くと、100年以上の繋がりがあることを実感します。
山木館という存在が、多くの方々の心の寄り所になっていることが、私たちの誇りであり、存在意義なのです。
温泉地のダム水没により取り壊された旧山木館 外観
旧山木館 客室
風情ある旧館の囲炉裏やタンスなどを今も大事に使用旧山木館 露天風呂
800年前からの川原湯温泉を、移転後の今も変わらず
3つの挑戦:温泉を守る・新しいご縁・オリジナルグッズ作り
1. 大切な温泉を守るための修繕
私たちの旅館で最も大切な温泉を今後も安定して提供できるように、設備の修繕を最優先で行います。
源泉ポンプ、ボイラー、露天風呂のポンプなど、温泉を支える設備のメンテナンスを行い、併せて外壁などの補強工事も進めていきます。
皆さまに安心して温泉を楽しんでいただける環境を整えることが、私たちにとって最も大切な使命です。
2. 新しいお客様とのご縁
リニューアルした空間やサービスを通して、これまでとは異なる世代の方にも山木館の魅力を感じていただけるよう工夫しています。
特に20代・30代の女性やカップルの皆さまにも心地よく過ごしていただける空間づくりに取り組み、群馬県の温泉旅館で初ReFaとコラボした美容特化の客室「ReFaルーム」も導入しました。
旅館で過ごす時間をより楽しんでいただき、温かい思い出を持ち帰っていただけることを目指しています。
3. 山木館ならではのオリジナルグッズ作り
「山木館で使って良かったものを持ち帰りたい」といったお声をお客様から多くいただくようになりました。
今回のプロジェクトでは、温泉の素をはじめ、客室でのお茶菓子やコースターやマットレス、バスタオルや作務衣や団扇など、館内で使用するものと同じ商品を開発し、売店で販売できるようにしていきたいと考えています。
群馬県の温泉旅館で初ReFaとコラボした美容特化の客室「ReFaルーム」導入
支援金の使いみち
まず優先的に、温泉関連設備の修繕費用に充てます。
温泉を送り出すポンプ(約8万円)、ボイラー(約70万円)、露天風呂のポンプ(約50万円)などが対象です。これらは温泉旅館の命綱となる設備です。
次に、外壁の補強工事(約60万)や内装の修繕費用(約20万)に充てます。木造建築は定期的なメンテナンスが欠かせません。
また、オリジナルグッズの製作費用にも一部を使わせていただきます。お客様に喜んでいただける商品開発と、売店の充実を図りたいと考えています。
山木館を支える人々
山木館は家族経営の旅館です。私が経営企画や対外的な業務を担当し、妻である若女将は施設管理や客室の空間デザインを担当しています。
二人の子どもたちもおり、家族みんなで旅館を守っています。
さらに、スタッフ一人ひとりも山木館という場所を大切に思い、お客様に喜んでいただけるよう日々力を尽くしています。
日本の旅館業界では人手不足や後継者問題が深刻ですが、私たちは家族とスタッフが協力して働ける環境づくりを進め、次の世代にも継いでいける旅館を目指しています。
冬場の暖炉の火おこしを見学する子供ら
リターンについて
支援してくださる方々には、山木館ならではの特別なリターンをご用意しています。
宿泊割引券はもちろん、温泉の素や山木館オリジナルタオル、団扇といったグッズで旅館の雰囲気を自宅でも楽しめるアイテムをセットにしたリターンもご用意しています。
また、15代目若旦那による館内ツアーや川原湯温泉周辺観光ツアーなど、山木館をより深く知っていただけるイベント型のリターンも計画しています。
どのリターンも、山木館の価値と魅力を感じていただけるものにしたいと考えています。
応援メッセージ
「皆様 こんにちは。
川原湯温泉は江戸時代より続く良質な温泉です。
この温泉を是非次世代へ継承して、末永く皆様に愛して頂けましたら、幸せです。
この度は息子がクラファンをお願い致しましたが、ご賛同頂けるようでございましたら
是非御協力お願い致します。」 14代目 樋田洋二・文子女将
未来へつなぐ、365年目の物語
日本の温泉旅館は年間100件以上が廃業し、外国資本に買収されるケースも増えています。
このままでは10年後には日本の旅館の40〜50%が日本人の手を離れると言われています。
私たちは、日本の伝統文化の結晶である温泉旅館を、日本人の手で守り、次世代に継承していきたいと考えています。
そのためには、時代に合わせて変えるべきところは変え、守るべき価値は大切に守っていく必要があります。

このプロジェクトを通じて、単に山木館を応援していただくだけでなく、日本の温泉文化の素晴らしさを再認識していただき、若い世代にも温泉旅館の魅力を知ってもらうきっかけになれば嬉しいです。
360余年続いてきた山木館を、次の100年も続く旅館にするため、そして子どもたちに胸を張って継いでもらえる旅館にするため、皆様のお力をお貸しください。
皆さまの温かいご支援が、山木館の未来をつくります。ぜひ応援をよろしくお願いいたします。

最新の活動報告
もっと見るプロジェクト終了のご報告と心よりのお礼
2025/12/01 08:31おはようございます。山木館15代目、樋田勇人です。昨日2025年11月30日をもちまして、クラウドファンディング【365年目の挑戦】歴史を紡ぐ山木館を修繕し、ご縁と文化を日本の未来へ繋げたい!が無事に終了いたしました。最終結果支援総額 780,000円(達成率39%)支援者数 43人目標金額には届きませんでしたが、All-in方式のため、いただいたご支援は全額受け取り、温泉設備の修繕とオリジナルグッズ開発に大切に使わせていただきます。この1ヶ月半、本当に多くの方から温かいご支援、ご声援、シェアをいただきました。「山木館を応援したい」「この歴史を守りたい」「また泊まりに行きたい」「樋田さんの想いが伝わってきた」そんな一つひとつのメッセージに、何度も胸が熱くなりました。正直、目標金額に届かなかったことは悔しい気持ちもありますが、それ以上に、43人もの方が「一緒に未来を紡ぎたい」と思ってくださったことが、私たちにとって何よりの宝物です。これで終わりではなく、ここからが本当のスタートです。いただいたご支援で、まず最優先の温泉設備(ボイラー・ポンプ類)の修繕を進め、皆様に安心して温泉を楽しんでいただける環境を整えます。そして、ロゴ入りオリジナルグッズも少しずつ形にして、館内の備品や売店でもご提供できるよう進めてまいります。山木館は、これからも364年続いた歴史に恥じぬよう、温故知新の心で、次世代にも愛される旅館を目指してまいります。ご支援くださった43人の皆様、シェアしてくださった皆様、心の中で応援してくださった皆様、本当に、本当にありがとうございました。これからも、どうか山木館をよろしくお願いいたします。いつか川原湯温泉でお会いできる日を、心から楽しみにしております。山木館 一同 もっと見る活動報告:支援総額692,000円(34%達成)! 残りわずか1日です!
2025/11/29 18:14こんにちは。 山木館の15代目若旦那、樋田勇人です。皆さまの温かいご支援のおかげで、支援総額が692,000円(34%達成)、支援者数32人まで伸びてまいりました。本当に心より感謝申し上げます。 後半で多くの方にご賛同いただき、着実に輪が広がっていることを実感しています。しかし、目標の2,000,000円まであと1,308,000円、そして残り時間はたった1日となりました。温泉設備の修繕(ボイラー・ポンプ類)と、リターンとなるオリジナルグッズ開発を確実に進めるため、どうか最後の最後までお力をお貸しください。特に人気のリターンは、- ロゴ入りのナイトルーティングッズ(メモ帳・木製栞・ブックカバー)- 客室と同じマットレス- 作務衣- ロゴ入り木製スマホスピーカーなど、「山木館を自宅でも感じられる」グッズが大変好評です。 宿泊券や若旦那ツアー、法人様向けスポンサー掲載もまだお選びいただけます。このプロジェクトはAll-in方式ですので、目標金額に届かなくても必ず実行いたします。 いただいたご支援は、すべて山木館の未来と日本の温泉文化を守るために大切に使わせていただきます。残り1日。 どうか、最後まであきらめず、365年目の挑戦を一緒にゴールまで走り抜けていただけますでしょうか。シェアだけでも本当にありがたいです。 SNSでの拡散、周りの方へのお声かけ、何卒よろしくお願いいたします。明日で終了です。 皆さまの想いが、山木館の明日をつくります。心よりお願い申し上げます。山木館 15代目若旦那 樋田勇人 もっと見る
【支援総額が389,000円に到達しました!】
2025/10/29 17:41 こんにちは。樋田勇人です。川原湯も秋が深まり、紅葉が進んでまいりました。写真のような景色まであと少しで楽しみです。 いつも私たちのプロジェクトを応援いただき、ありがとうございます。今日は、最新の進捗をお伝えするとともに、皆さまへの感謝の気持ちを込めて、さらにご支援を呼びかけさせていただきます。現在のプロジェクト状況 おかげさまで、支援総額が389,000円に到達し、目標金額2,000,000円の19%を達成いたしました。支援者数は18人に増え、募集終了まで残り32日となりました。スタートから少しずつですが、着実に輪が広がっていることを実感しています。この数字は、皆さま一人ひとりのお気持ちが積み重なった結果です。本当にありがとうございます。 しかし、まだ目標の5分の1にも満たない状況です。温泉設備の修繕(ボイラーやポンプなど、総額数百万円規模の費用が必要)とオリジナルグッズの開発を進めるため、引き続き多くのご支援を必要としています。日本の温泉文化を守るこの挑戦を、皆さまと一緒に成功させたいと思います。選ばれているリターンの傾向皆さまが選んでくださっているリターンを拝見すると、意外にも宿泊割引券よりも、名入りの「ナイトルーティングッズ」(メモ帳、木製栞、木製ブックカバーなど)が人気を集めています。これは、私たちが館内で使用するものを基にしたオリジナルグッズの魅力を感じていただけている証拠で、大変励みになります。また、上位のリターンとして、客室で人気のマットレスや作務衣、ヒノキサシェ、名入り木製スマホスピーカーなどの限定グッズにもご希望者様がいらっしゃり、新たな開発への意欲が湧いてきます。 さらに、法人様向けのスポンサー掲載リターンにつきましても、ブランド露出や売店・ラウンジのブース展示を組み合わせた活用も提案されて頂いております。 これらの傾向から、皆さまが山木館の歴史や文化を「持ち帰れる形」で応援したいというお気持ちが伝わってきます。どのリターンも、皆さまに喜んでいただけるよう心を込めてご用意しています。さらなるご支援のお願い このプロジェクトは、単に修繕費用を集めるものではなく、山木館を次の世代へつなぎ、日本の温泉文化を未来に残すための挑戦です。近年、旅館の廃業が相次ぎ、外国資本への移行が増えている中、皆さまのご支援が私たちの希望となっています。 特に、グッズ関連のリターンが人気ですので、まだご検討中の方は、日常で山木館の思い出を感じられるアイテムをお選びいただけますと幸いです。もちろん、宿泊券やツアー、スポンサー掲載など、さまざまな形でご参加いただけます。 もしよろしければ、周りのお知り合いにもこのプロジェクトをお伝えいただけますでしょうか。SNSでのシェアや口コミが、私たちにとって大きな力になります。一緒に、365年の歴史をさらに紡いでいきましょう。これからも、皆さまのご期待に応えられるよう努めてまいります。どうか、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。山木館15代目 樋田勇人 もっと見る




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