
はじめまして、Ubunture代表の大学一年生の澤近大地です。

僕の原風景は、愛媛の南の果て、山と海に挟まれた小さな町にあります。家の前の川が教室で、祖父が先生でした。どうすればエビが獲れるか、どんな山菜が食べられるか。道具も遊びも、そこにあるもので工夫して創り出す。「無ければ創ればいい」という、生きるための知恵が僕の遊びのすべてでした。

それは幸せな時間でしたが、心の中ではいつも、この町の輪郭が自分の世界の限界だと感じていました。そんな僕に、全く新しい世界を見せてくれたのが、一台のコンピュータです。クリック一つで地球の裏側へ、一行のコードが頭の中のアイデアを形にする。ICTは、僕に「君の世界は、この町だけじゃないんだ」と、無限の可能性を教えてくれた恩人のような存在です。

もっと遠くへ行きたい。その一心で、僕は町の外の中学に進み、高校ではICTを駆使した挑戦に明け暮れました。生き物の動きをヒントに、不整地を歩く甲殻類ロボットをゼロから開発したり、故郷の防災問題を解決するために、仲間とWebマップを試作したり。かつて自然の中で学んだ「無ければ創ればいい」の精神を、今度はテクノロジーで実践することが、ただただ楽しかったのです。

そんな日々の中、僕の人生のコンパスを決定づける出会いがありました。友人に誘われ訪れたファミリーホーム(様々な事情で家庭で暮らせない子どもを、家庭に迎え入れて養育する場)で、僕が持っていた科学の本に、一人の男の子が目を輝かせていたんです。家庭で暮らせない事情を抱えながらも、複雑な数式や宇宙の写真が載ったページを、本当に夢中になってめくっていました。

その瞬間、すべての点と点が線で繋がりました。自然の中で工夫を凝らしたこと。ICTで世界が広がったこと。技術で新しいものを創り上げてきたこと。そのすべては、この子の、この笑顔のためにあったんじゃないか。学びとは、どんな境遇にいる子にも、未来への希望と、生きる喜びを与えられる力なんだ、と。かつてICTが僕の世界を広げてくれたように、今度は僕が、この「学ぶ喜び」を誰かに届けたい。テクノロジーは、そのための最強のツールになるはずだ。ICTを使って、世界を変えたいーその確信が、僕を東京大学工学部へと導きました。

大学で教育活動に打ち込む中、一本の連絡が届きます。それが、僕たちの物語が、遠い南アフリカへと繋がる瞬間でした。


こんにちは、現地コーディネーターの笠井凜心です。私は今、南アフリカのヨハネスブルグにあるAfrican Leadership Academyという高校に留学しています。ここに辿り着くきっかけは、澤近さんと同じ、一台のPCでした。
コロナ禍で学校から配られたPC。私は部屋の片隅から、世界中にいる人たちのブログを読み漁り、どうすれば自分もそこへ行けるのかを調べ続けました。その小さな画面の向こうにあった好奇心が、私をインドへ、デンマークへ、そしてこのアフリカ大陸へと連れてきてくれたのです。

でも、ヨハネスブルグで目の当たりにしたのは、想像を超える「格差」でした。特に衝撃だったのは、目には見えないICTの格差です。私が通う学校のすぐ近くに、PCもインターネットも無い環境で学ぶ子どもたちがいる。かつての私のように、たった一つのきっかけさえあれば、無限の世界に羽ばたけるはずの子どもたちが、その翼を持てずにいる。「私たちが当たり前に持っているこの可能性を、すべての子どもたちに届けたい」そう思ったとき、真っ先に頭に浮かんだのが、教育への強い情熱を持つ大地さんの顔でした。すぐに、彼にメッセージを送りました。

凜心さんからのメッセージを読んだとき、僕は、遠い南アフリカで自分と同じ経験をした仲間がいることに、強く心を揺さぶられました。ICTが世界を広げてくれたこと。学びが誰かを笑顔にできると知ったこと。そして、その機会がすべての子どもにあるわけではないという現実。
これはもう、僕たちがやるしかない。
僕の原体験と、凜心さんが現場で感じた課題。二つのストーリーが重なったとき、この「Ubunture」のプロジェクトは産声をあげました。僕の故郷のように資源がなくても、「創る」ことはできる。凜心さんがPC一台で世界と繋がったように、可能性の扉は誰にでも開かれるべきだ。
私たちは、ICTが人生を変えてくれた「恩返し」を、そして未来への「恩送り」をするために、南アフリカへ向かいます。これは、僕たちの人生をかけた挑戦の、はじめの一歩です。その想いに共感した何人ものメンバーと共に、南アフリカの現状に挑みます。どうか、この物語の続きを、あなたと一緒に創らせてください。ご支援、よろしくお願いいたします。

私たちUbuntureは、ICT教育を通じて「学びの自由」と「夢を見る力」を世界中の子供たちに広げる活動を行う東京大学発の学生団体です。
Ubuntu(ウブントゥ)はズールー語で「あなたがいるから私がいる」という、思いやりと相互扶助の哲学を持つ言葉。この理念にFuture(未来)を重ね、多様な人が「持ち寄って」関わり、社会課題の現場に役立つ学びを共に創る――その姿勢を名前に込めました。
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今回私たちは、現地の連携パートナーと協力しながら、「南アフリカでアンプラグドICT教育を届けるプロジェクト」を行います。



経済発展が進む一方で、ICT環境や教育における格差が顕著な南アフリカ・ヨハネスブルグ。
電力・設備・教員研修の不足が重なり、同じ都市の中でもICT教育が届く学校と届かない学校に分かれています。
多くの学校でLAN未整備、所得下位20%世帯のPC所有率は5.8%、教員のICT研修受講は7%──“ネットにつながれるか”・“学ぶための機器があるか”・“授業で活かせるか”といういくつもの壁が、子どもを置き去り。

そこで私たちは現在、ICTへのアクセスが困難な子供たちを対象に、電気もPCもインターネットも不要な「アンプラグドICT教育」で将来の選択肢を広げる学びを始める授業をします。そして、教員研修まで一体で行い、先生たちがICT教育を自立的に継続できる教育基盤を築くことを目指します。

そのための第一歩として、2025年12月に現地で4日間にわたり、児童120名と教員40名を対象に授業と研修を実施します。また並行して、
今回の実践はあくまで調査・試行の「スタートライン」です。今後は教材の多言語化や教員ネットワークの拡大を進め、アンプラグドICT教育を先生が続けていける持続的な「しくみ」を構築します。
将来的には、教材・教育法のノウハウを応用し、同じようなアンプラグドICT教育がまだほぼ行われていない他の発展途上国での展開も目指します!


今回のプロジェクトは、ICT教育の重要性と課題感を感じるメンバーの、強い思いから始まりました。


ICTから広がった、自分の未来の選択肢。
自分の人生を変えてくれたその力を届けることで、今度は別の誰かの未来を広げるお手伝いをしたい。
今、行動できるようになった自分たちが、未来への恩送りのために南アフリカへ向かいます。今回のプロジェクトは、子ども達の将来を広げる一歩になると強く信じています。
私たちの想いはこちらから!
私たちは、アンプラグドICT教育の持続的な導入のために、生徒・教員の両方にアプローチをします。
1つ目のアプローチは、貧困校に通う小学校高学年〜中学校の生徒を対象とした、4種類の授業の実施による直接的な学習支援です。学年別アプローチと他教科への組み込みを兼ねた多様な教材の使用を試験的に行います。
授業設計には工夫を凝らしており、日本由来の計算機であるそろばんの活用、コンピュータサイエンスに関する知識を分かりやすく教える絵本の使用、スマホを使ったアプリでのICT教育、日本で成功したアンプラグドICT授業例の応用などを行います。

例えば、小学校中学年向けの授業の一つでは、教育大国フィンランドで生まれた画期的なプログラミング絵本「ルビィのぼうけん」を使います。著者のLinda Liukas様のご協力をいただき、教材のズールー語への翻訳と、紙を使った身体的なアクティビティができる独自教材の開発をUbuntureで行っています。
©️Maija Tammi 2014
©️HelloRuby/Linda Liukas/
そして2つ目のアプローチとして、ToT(教員研修)を行いICT教育の仕組みづくりにつなげます。教員研修は2部構成(アンプラグド授業研修/教科横断研修)となっています。

冒頭、紹介した代表澤近と連携パートナー笠井に加え、実績豊富なUbuntureメンバーが活動に関わっています。






ICT教育を夏祭りで試験実施
2025年8月9日・10日の二日間、下北沢駅前広場で開催された「下北沢盆踊り」にて、UbuntureはSHIMOKITA Collegeとコラボし、居住者の大学生・高校生と外部の東京大学の学生の協力のもと、子ども向け工作教室をオープンしました。LED提灯づくり(紙+LEDキット)とヤジロベエづくり(粘土+竹串)が作れるブースで、2日で100名以上の子どもたちが参加しました。
授業設計・現地の調整
授業設計に関しては、集まった物資をもとに、教材開発と授業設計に取り組んでいます。現在は、絵本をもとにした紙の教材の開発や、「ルビィのぼうけん」の翻訳を進めています。
そろばんについては、算盤の名産地である兵庫県小野市より、市のそろばんのリデュース事業の一環として、児童・生徒用そろばん50丁無料提供をしていただきました。ご提供いただいたそろばんは、当日の教材への使用し、その後は現地に提供します。
また、現地との調整としては、南アフリカの大学生と学校関係者との連絡を進めています。プログラムを実施する現地の協力校は、既に交渉済みで人数規模や日時などの調整をしています。

様々な方々から、応援の声が届いています。ここでは、その一部を紹介させていただきます。すべての応援メッセージはこちらから!
GENKI LABO | 市岡 元気氏

教材開発費:200,000円
現地実行費(交通費+施設利用費等):100,000円
リターン・報告会費:100,000円
②現地滞在費:100,000円
得られた資金は①→②の優先度で使用します。
*予算に超過が出た場合、渡航費補助として充当します。
2025年
10月:教材最終化
11月:日本での試験実施
12月:現地授業・研修・調査(12/9〜12/13)
2026年
1月:報告会準備・現地教員の継続サポート
2月:物的リターン履行完了
3月:最終報告会実施(都内)
リターンは以下の通りです。詳細はリターンページをご覧ください。(各プランには下位プランのリターンが含まれますが、下位プランと上位プランで同内容のリターンは上位プランのみを含みます。)
1. 活動を見守りながら気軽に応援プラン!!

2.体験キット&テーマ投票|いっしょに創るプラン

3. おすすめ:活動をあなたのもとへも!充実プラン

4. 報告会へのご招待!盛りだくさんプラン

5.さらに充実の授業体験プラン





6.あなたのもとへ東大生による授業をお届けプラン


プロジェクトについて
Q1. どんなプロジェクトですか?
A. ヨハネスブルグの学校で、電気・PC・インターネットに頼らない「アンプラグドICT教育」の授業と、先生向けの研修(ToT)を実施します。初回は2025年12月9日〜13日の4日間、児童約120名/教員約40名を対象に行い、並行して授業視察やヒアリング等の調査も実施します。
Q2. なぜ南アフリカ? なぜアンプラグド?
A. ヨハネスブルグでは、固定回線や校内LAN、教員研修の機会に格差があり、ICT教育が進みにくい現実があります。そこで、電源や回線に依存せず「今すぐ・どこでも」始められるアンプラグドから取り組み、授業に組み込める基盤を作ります。
Q3. どんな教材を使いますか?
A. 紙・カード・そろばん・アクティビティで、アルゴリズム/順序立て/条件分岐/ループ/デバッグなどの概念を体験的に学びます。中学年ではフィンランドの絵本『ルビィのぼうけん(Hello Ruby)』の要素と連動した活動も予定しています(非商用・CC BY-NC-SA準拠、著者のご協力のもと翻訳・活用)。
Q4. 成果はどう測りますか?
A. 児童は事前・事後の簡易テストと観察ルーブリックで、教員は45分授業案の質や模擬授業の観察指標、自校での実施率などで評価します。結果はレポートにまとめて公開します。
Q5. 継続性は? 初回で終わりませんか?
A. 先生が自走できるToT(研修)と現地語教材を整備し、教員コミュニティで実践・改善を回します。次年度以降は現地主導を前提に、日本側は教材アップデートと遠隔支援を行います。
資金・会計・スケジュール
Q6. 資金の使い道は?
A. 以下を優先順に使用します。①教材開発費 200,000円、①リターン・報告会費 120,000円、②現地滞在費 100,000円。*予算に超過が出た場合、渡航費補助として充当します。
Q7. スケジュールは?
A. 2025年10月:教材最終化 → 11月:日本で試験実施 → 12/9–12/13:現地実施。2026年1月:報告会準備/教員サポート、2月:物的リターン完了、3月:最終報告会を予定しています。
Q8. 会計や活動は公開されますか?
A. はい。活動レポート(PDF)、評価結果の概要、会計サマリーを公開します。
リターン
Q9. 主なリターンの中身と時期は?
A. 概要はページ記載のとおりです。デジタル系(お礼メール・壁紙・PDFレポート・限定活動日記・非公開アルバム)は現地実施前後〜2月にかけて順次、物的リターン(ポストカード・教材紙版など)は2026年3月までにお届け予定、年度最終報告会は2026年3月(都内・オンライン併用)を予定しています。
Q10. 教材の送付は海外も可能?
A. 国内は郵送、海外はPDF対応可です(物理配送は対応外/要相談)。
Q11. 限定活動日記や非公開アルバムの取り扱いは?
A. URL秘匿・転載禁止で共有します。児童・保護者の同意と安全配慮に基づき、顔が特定されない形での公開・共有を徹底します。
Q12. キャンセルや返金はできますか?
A. 原則できません(プラットフォーム規約に準拠)。万一、不可抗力で実施が困難になった場合は、代替案やリターン内容の変更・振替等をご案内します。
最新の活動報告
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活動報告|83%達成!あと4日、ラストスパートです!
2025/12/01 13:12いつも温かいご支援・応援を本当にありがとうございます。おかげさまで、南アフリカでのアンプラグドICT教育プロジェクトのクラウドファンディングは達成率83% まで到達しました!クラファンの終了日は、私たちの渡航日前日。つまり、渡航までも残り4日となりました。いよいよ最後の大詰めです。メンバーは今、夜が明けるまでオンライン/対面でMTGを重ねながら、・現地授業の最終調整・教材セットの準備・安全面・当日の動きの確認など、本番に向けた準備を急ピッチで進めています。 ここからの4日間が、本当のラストスパートです。目標の 100%達成 に向けて、ぜひ力を貸してください!・プロジェクトページの拡散(X/Instagram/LINEなどでのシェア)・ご家族・ご友人へのご紹介など、どれも大きな後押しになります。南アフリカの子どもたちに、「パソコンがなくても、学ぶってこんなにおもしろいんだ!」という体験を届けるために、チーム一同、最後まで走り切ります。残り4日間、引き続きの応援をどうぞよろしくお願いいたします!Ubunture メンバー一同 もっと見る
【ご報告】全国の高校からロボット部品をご提供いただきました!
2025/12/01 07:00いつも本プロジェクトを応援してくださっている皆さま、誠にありがとうございます。この度、ロボコンなどに取り組む日本各地の高校の皆さまから、もう使わなくなったロボット部品をご提供いただきました。電池ソケット:4つモーター:数十個サーボモーター:24個コード:多数マイコン:1つUbunture代表の澤近は、高校時代からロボット開発に取り組んできました。そのなかで、大会や試作を重ねる過程で、まだ使える部品が「役目を終えたもの」として処分されてしまう場面を何度も目にしてきました。「捨てられてしまう部品を、次の誰かの学びや挑戦につなげられないか」――今回の呼びかけは、そんな思いから始まった試みです。いただいた部品は、南アフリカの子どもたちに「本物のロボット部品」に触れてもらいながら、機械の仕組みやコンピュータと動きのつながりを体感してもらう教材として活用していきます。高校生の挑戦の現場で使われてきた部品が、国境を越えて次の世代の「学ぶ自由」につながっていくことを、とても心強く感じています。ご支援やご縁に心より感謝しつつ、現地で続いていく学びの場づくりに向けて準備を進めてまいります。今後ともUbuntureをあたたかく見守っていただけますと幸いです。 もっと見る
【ご報告】活動が神戸新聞に掲載されました
2025/11/29 15:52いつも本プロジェクトを応援してくださっている皆さま、誠にありがとうございます。このたび、私たちUbuntureの取り組みを、神戸新聞に取り上げていただきました。「そろばんのまち」として知られる兵庫県小野市とのご縁や、私たちの挑戦の内容も丁寧に取り上げていただきました。Ubuntureの主な活動拠点であるSHIMOKITA COLLEGEにも記事を掲示し、多くの方に見ていただく中で、「日本と南アフリカをそろばんでつなぐ」プロジェクトへの関心や応援の声をいただいています。渡航まであと少しですが、現地活動費の調達や現地での移動など、様々な場面でまだ多くの方のお力をお借りする必要があります。引き続き、広報や準備を全力で進めてまいりますので、もしプロジェクトの趣旨に共感していただけましたら、ページを周りの方にシェアしていただいたり、ご無理のない範囲でご支援いただけますと大変心強いです。新聞というかたちで、これまで支えてくださった皆さまとのご縁が「見えるかたち」になったことに、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。引き続き、「学びのバトン」を南アフリカの子どもたちへつないでいくために、チーム一同精一杯活動してまいります。今後ともあたたかく見守っていただけますと嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る











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