雪国の宝「干し柿文化」の灯を消さない。クマから里山を守る”おいしい”一手

かつて雪国の貴重な栄養源だった干し柿は、作り手の減少で柿の木が放置され、目当てに人里へ出没するクマが深刻な地域問題となっています。このプロジェクトは、放置柿を有効活用し、文化継承と鳥獣害対策の両立を目指すものです。人と自然が共存する里山を守り、次世代へつなぐため、温かいご支援をお願いします。

現在の支援総額

888,500

88%

目標金額は1,000,000円

支援者数

89

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/10/23に募集を開始し、 89人の支援により 888,500円の資金を集め、 2025/11/30に募集を終了しました

雪国の宝「干し柿文化」の灯を消さない。クマから里山を守る”おいしい”一手

現在の支援総額

888,500

88%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数89

このプロジェクトは、2025/10/23に募集を開始し、 89人の支援により 888,500円の資金を集め、 2025/11/30に募集を終了しました

かつて雪国の貴重な栄養源だった干し柿は、作り手の減少で柿の木が放置され、目当てに人里へ出没するクマが深刻な地域問題となっています。このプロジェクトは、放置柿を有効活用し、文化継承と鳥獣害対策の両立を目指すものです。人と自然が共存する里山を守り、次世代へつなぐため、温かいご支援をお願いします。

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新潟県南魚沼の晩秋。稲を刈り終えた水田には乾いた藁の匂いが香り、庭先の柿が夕日に赤く染まる、美しい里山の風景が広がります。

しかし今、担い手不足から収穫されなくなった柿は「厄介者」となり、深刻な問題を引き起こしています。

近年、南魚沼市ではツキノワグマの出没が急増し、令和7年には人身被害も発生、市から「クマ出没警戒警報」が発令される事態となっています。クマは冬眠に備え、栄養価の高い餌を求め人里へ下りてきますが、放置された柿の実は、その最大の誘引原因の一つなのです。

このプロジェクトは、放置された柿を地域で適切に収穫し、美味しい干し柿として再生させる挑戦です。

私たちの活動は、単に伝統文化を守るだけではありません。クマの餌となる柿の実を人里から無くすことで、クマを危険な人里に引き寄せず、山との境界線(ゾーニング)を明確にするという、効果的な鳥獣害対策でもあります。クマにとっても、人里で駆除される悲しい結末を避けることにつながります。

失われゆく食文化を守り、人とクマが安全に共存できる地域を未来へつなぐ。 この”おいしい”一手で里山を守る挑戦に、どうかあなたのお力をお貸しください。

こんにちは!プロジェクト起案者の斎木です! 私は、さいき養蜂園という名前で雪深い新潟の南魚沼、舞子ってところで養蜂家をやっています。

私が生まれ育ったこの地域は、そりゃあもう大変な雪なんですよ。その冬を超えるためにはどのうちでも保存食をたくさん作っていて、その中でも「干し柿」は貴重な甘味として子どもたちも喜ぶ思い出の詰まった味でした。昔はどこの家でも、秋に採れた柿で干し柿を作って、長い冬を越したものなんです。じいちゃんばあちゃんの知恵ってやつで、冬の間の大事なおやつであり、栄養源だったんですよ。

それがいつからか、近所の人からこう頼まれることが増えてきて。 「斎木さん、うちの柿、もう誰も採る人がいなくてさ。タダでいいから、持ってってくんないか?」

手間がかかるから干し柿を作る家も減って、昔は「宝物」だった柿が、今じゃクマを里に呼んでしまう「厄介者」扱い。寂しい話だよな、ってずっと思ってるんですよね。

このままじゃ、うまい干し柿文化がなくなるだけじゃなくて、クマと人が出くわすような危ない地域になってしまう。 そう思ったら、もう、いてもたってもいられなくてね。

養蜂の仕事とは別に、頼まれた柿を採っては干し柿にする活動を、ここ何年か勝手にやってきたんです。養蜂というのは花のある季節に応じて日本中を移動しながらミツバチを育てみつを取るのが仕事で、全国にいる知り合いにとった生柿や干し柿を送っていて、すごく喜ばれてたんですよ。でも正直、バイト代とか高所作業車のレンタル代とか全部自腹で、個人の活動だけやっていくのはそろそろ限界かと思い始めているところ。


この活動をちゃんと続けていくために、今回、みなさんの力を貸してもらおうと決心しました。 うまい干し柿で、この地域の文化と安全、両方とも守っていきたい。どうか、応援よろしくお願いします!


私たちは、南魚沼が直面する二つの危機——「人里に下りてくるクマ」「消えゆく干し柿の文化」——を同時に解決する、持続可能な挑戦を始めます。

その鍵となるのが、クマを呼び寄せていた「厄介者」の放置柿を、雪国の伝統の「宝」である美味しい干し柿として価値化することです。

課題と解決策1:柿の再生が実現する、「クマを里に寄せ付けない仕組み」

クマによる人身被害を防ぐ最も重要な対策の一つは、クマを人里に誘引する餌資源を取り除くことです。

凶作の年、高カロリーな柿の実はクマにとって魅力的な餌となり、人里に居着く大きな要因となります。

本プロジェクトでは、地域の住民から採集依頼を受託し、収穫されずに地面に落ちてしまう前に柿の実を全て除去します。これにより、クマの行動範囲と人間の生活圏との境界線(ゾーニング)を明確にし、クマを危険な人里から遠ざけることができます。これは、クマが人里で駆除されるという悲しい結末を避けることにもつながる、人とクマの双方にとって安全な共存モデルを築くための挑戦です。

課題と解決策2:雪国の干し柿の知恵を未来へつなぐ

私たちが柿を再生させることで守られるのは、地域の安全だけではありません。

かつて豪雪と飢饉の中で、人々が命をつないできた「干し柿」という貴重な雪国の食文化を、未来へと継承することができます。手間がかかるため担い手が減り、「厄介者」として伐採されかねなかった柿の木が、再び地域に貢献する「宝」として息を吹き返します。

「おいしい一手」で、持続可能な活動を軌道に乗せる

これまで、私(斎木)は個人の資金とボランティア精神で、アルバイトを雇い、柿の採集・加工を行い、この活動を草の根的に支えてきました。しかし、このやり方では持続性に限界があります。

このプロジェクトで集まった資金は、柿の採集と干し柿生産を継続的な活動にするための基盤づくりに充てられます。

あなたのご支援(おいしい干し柿の購入)が、この複合的な解決策を回し続けるエンジンになります。

支援金で整備する活動基盤

目的

【干し柿生産施設】
・皮むき器
・エアコンなどの整備
・乾燥施設の気密性と排気対策 など
衛生的な環境で干し柿の生産体制
作業の効率化
【柿の実の採集装備】
・高所作業車レンタル代
・高枝切狭
・人件費 など
高所作業の安全を確保
柿の木の所有者からの採集依頼に迅速に応じる体制を構築
【干し柿販売】
・宣伝広告費
・運送費
・梱包材料 など
再生した干し柿を全国の支援者へ確実にお届け
販売収益により活動の持続性を確保

2025年10月:

クラウドファンディング開始

柿採集

干し柿づくり

2025年11月:

リターン品送付開始

クラウドファンディング終了

2025年12月:

リターン品送付終了

2026年春:

活動の広報を強化 柿収穫予約の受付

GW採蜜体験のリターン実施予定

2026年秋以降

再生された柿の木から収穫を行い、採集依頼の受託費用と販売費用で事業を黒字化(将来的目標)。

持続的な干し柿事業の運用開始。地域モデルとして情報発信。


ここまで私たちの挑戦をご覧いただき、心より感謝申し上げます。

私、斎木が養蜂の傍ら、個人の限界を超えて草の根的に続けてきた放置柿の処理と干し柿文化の維持活動。それは、人里にクマを寄せ付けない安全な暮らしと、豪雪と飢饉を乗り越えてきた雪国の「命綱」である干し柿文化、その両方を未来へつなぎたいという、切実な想いからでした。

南魚沼市では、令和7年に人身被害が3件発生し、警戒警報が発令されるなど、課題は待ったなしの状況です。放置された柿を「厄介者」のままにしておけば、やがて柿の木は伐採され、文化も安全も失われてしまうでしょう。

未来につながる、「共存モデル」の種を蒔く

私たちが目指しているのは、放置柿を美味しい干し柿として再生し、販売収益で採集・加工体制を維持するという、持続可能な地域循環モデルです。

もしこの挑戦が成功し、目標金額である100万円で干し柿生産施設や安全な採集装備が整えば、この活動は南魚沼市だけで終わるものではありません。

この挑戦は、同じように高齢化と鳥獣害に悩む日本中の雪国・里山地域にとって、人と自然が安全に共存するための希望となる、確かなモデルケースになると確信しています。

「おいしい一手」を、一緒に

私個人の力では、この大きな課題を乗り越え、持続可能な活動を軌道に乗せることはできませんでした。

どうか、あなたには、この美味しい干し柿(リターン)を味わうことが、雪国の文化を継承し、安全な里山を未来へつなぐための「複合的な解決策」の一翼を担うことだと感じていただきたいのです。

あなたのご支援が、雪国の未来を変えます。

一緒に、この雪国の文化と安全な暮らしを、次の世代へ受け継いでいきませんか?

ご支援、心よりお願い申し上げます。

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • 人件費

  • 広報/宣伝費

  • リターン仕入れ費

  • ・柿の木や柿の実の総量の調査費用 ・柿の収穫依頼を受け付けるための体制構築にかかわる費用

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

支援に関するよくある質問

ヘルプページを見る

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください

最新の活動報告

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  • こんにちは!クラファン担当の小林です!先日魚沼では今シーズンの初雪を観測いたしました。まだまだ根雪になる時期ではないですが、油断できない時期となってまいりまして、お名前掲載のリターンについてボードの作成、掲示を急ぎ作業いたしました。柿の収穫作業も進めていますが、雪に追い立てられての作業となります。あと一週間クラファンは続きますが、雪次第では今後のお名前掲載の申し込みをいただいても、掲載は雪解け後になってしまうかもしれません。その点はご了承ください。ご支援いただいた皆様には心より感謝申し上げます。ラストスパートの時期になってまいりましたが、まだまだ目標には差がある現状です。皆様のご支援や拡散を引き続きお願いいたします! もっと見る
  • こんにちは!クラファン担当の小林です。今日はメディア掲載のお知らせです。新潟県の地方新聞である新潟日報様に当クラファンをご紹介いただきました!干し柿作りの費用、CFでさいき養蜂園(南魚沼市)が募集!クマ呼び寄せる“厄介者”から地域の宝に『「干し柿文化を共有したい。少額でもよいので参加してもらい、柿を通じてクマの問題について考えてもらいたい」と話している。 目標額は100万円。寄付はCFサイト「キャンプファイヤー」で30日まで受け付ける。』(※全文閲覧には無料会員登録が必要です)この記事がクラファンの弾みになることを願っています!ちなみにこの取材を受けた日は南魚沼の山々の上の方に初冠雪した日。斎木は記者さんに「山の写真撮っていきなよ!」と言ってました(笑)。紅葉に雪がかかってとってもキレイなんですよね。徐々に冬の足音が聞こえる今日この頃です。雪国の11月は冬支度の月。皆様もお風邪など引かぬようご自愛の程を。 もっと見る
  • リターン品のさわし柿の配送を始めました。食べごろの目安となるプリントもおつけしましたので、参考になさってくださいね。さわし柿はあまり熟れすぎて柔らかくなりすぎると適してないので、早めに出荷させていただいております。まだまだ、皆様の支援を必要としています。引き続きご支援と拡散をお願いいたします。 もっと見る

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