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北海道に一ヶ月 昔の文豪みたいに長逗留して新作を書きたいプロジェクト

現在の支援総額

221,500

123%

目標金額は180,000円

支援者数

24

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2014/01/08に募集を開始し、 24人の支援により 221,500円の資金を集め、 2014/01/30に募集を終了しました

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北海道に一ヶ月 昔の文豪みたいに長逗留して新作を書きたいプロジェクト

現在の支援総額

221,500

123%達成

終了

目標金額180,000

支援者数24

このプロジェクトは、2014/01/08に募集を開始し、 24人の支援により 221,500円の資金を集め、 2014/01/30に募集を終了しました

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ノンフィクション作家の檀原照和(だんばら てるかず)と申します。

昔の文豪が温泉宿に籠もったように、田舎町で長期滞在しながら文芸執筆に挑戦し、出版不況時代の文芸創作のあり方に一石を投じようと思います。
具体的には、冬ごもりしながら書き下ろし長編の下準備をし、併せて短編執筆と原稿の電子書籍化を行ないます。

この度北海道の浦河町という小さな町が募集していた「田舎でのテレワークモニター募集」に応募したところ、最大で4名しか選ばれないゲストの1人に運良く選ばれることができました。

田舎でのテレワークモニター募集 [浦河町 移住情報ポータル]
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:S-WeSYfL9LwJ:inspot.jp/urakawa_iju/pages/1735+&cd=1&hl=en&ct=clnk&gl=jp
(参考:googleのキャッシュ。募集終了につきページは削除済み)
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2月から3月にかけての2ヶ月間、北海道沿岸部の小さな町で創作に打ち込みます。

■文豪みたいな創作環境は特殊か?

明治、大正、昭和初期の文豪は温泉宿に泊まって執筆に集中しました。
川端康成の「雪国」は越後湯沢の温泉宿に泊まり込んだ成果ですし、志賀直哉の名作『城の崎にて』が生まれた「三木屋」(兵庫・城崎)や太宰治が『斜陽』を執筆した「安田屋旅館」(静岡・沼津)など、文豪が創作のため温泉宿で長逗留した例は枚挙にいとまがありません。

ところで温泉宿(でなくても構いませんが)に泊まり込んで集中して創作する、という経験は、現代の作家には出来ないのでしょうか?

■日本以外の海外では当たり前の文化政策

欧米では「ライター・イン・レジデンス」と呼ばれる長期滞在型の作家支援制度があります。
これは日本の文豪たちが温泉宿で新作に集中したのと同じように、田舎あるいは見知らぬ街に用意された静かな環境を作家に提供し、執筆を助けるという文化事業です。

こう書くと「欧米は進んでいるから」と言って済まされてしまいそうです。
しかしこの制度、中国や台湾、韓国、マレーシア、シンガポール、フィリピン、インド、豪州、ニュージーランドにもちゃんと存在しています。

アジアの中流以上の国で作家のためのレジデンス制度がないのは、私たちの国だけです。

▶ライター・イン・レジデンスに関するまとめ

ライター・イン・レジデンスとはなにか
http://www.slideshare.net/tellkazdambala/cf-29166613

■日本でも作家のためのレジデンスを当たり前のものにしたい

じつは日本にもアーチストや舞台芸術家、音楽家、工芸作家、伝統芸能継承者などを対象としたレジデンス制度(長期滞在型創作支援制度)があるのです。
これはアーチスト・イン・レジデンス(略称 AIR)と呼ばれます。

諸外国の AIR では文学関係者も受け入れてもらえます。
しかし国内の AIR では作家や詩人、翻訳者などは除け者です。
海外に行けば、文学者専用のレジデンス施設(つまりライター・イン・レジデンスの施設)がいくつもあります。
しかし日本には一つもないのです。

■フロリダの施設を視察して思ったこと

じつは今年(2013年)の5月下旬、フロリダのライター・イン・レジデンス施設を取材してきました。
「ケルアックハウス」と呼ばれるその施設は、今年の夏に公開されて話題になった映画「オン・ザ・ロード」の作者ジャック・ケルアックが「路上(「オン・ザ・ロード」の原作)」を仕上げた家でした。
「ケルアックハウス」はケルアックの住んでいた家を、若手作家のために役立てようという意図で地元の NPO が無報酬で運営しており、感銘を受けました。

なおかつ素晴らしかったのは、現地で知り合った作家や詩人たちと友達になれたことです。
私は取材に行っただけでしたが、半分レジデンスに参加した気分になり、すっかり感化されまま帰国しました。
*このファンディングプロジェクトのトップ画像はケルアックハウスの書斎です。

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このときのレポートは、以下の URL からお読み頂けます。

新人作家の創作の場になったケルアックの家 « マガジン航[kɔː]
http://www.dotbook.jp/magazine-k/2013/07/18/writers_in_residence_at_kerouac_house/

ディズニーランドとジャック・ケルアック | STUDIOVOICE
http://studiovoice.jp/?p=40362

ケルアックが住んでいた家は、今も創作の培養室だった - 骰子の眼 - webDICE
http://www.webdice.jp/dice/detail/3957/

上記レポートについて、ジャーナリストの佐々木俊尚さんから「日本にもこういうのあればいいのに」とツイートして頂きました。

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■フロリダで見た来たことを、自分でも実践してみたい

フロリダで見た来たライター・イン・レジデンスを自分でも体験し、新しい文芸創作のあり方を積極的に模索したい。それが私の願いです。

きっとブロガーや電書作家にもよい影響がおよぶと思います。

フロリダからの帰国後、海外のレジデンス・プログラムに参加した人を訪ね歩いたり、支援する側であるセゾン文化財団や在日オランダ大使館でレジデンスのコーディネイターを担当していた方に会って話を聞くなどしました。

文章を書くのは原価がかからないと思われがちですが、ノンフィクションの場合、かなりの手間が掛かり一筋縄ではいきません。

まず調査に莫大な時間を取られます。資料として本を買ったりもしますし、取材のための交通費や宿泊費も必要です。海外取材の場合は、通訳や翻訳の経費も支払わなければなりません。パソコンや周辺器機、カメラなどは数年経つと型遅れになりますから、買い換えたくなります。またオフィスの維持費も必要です。 しかし、現状、支援制度はありません。

日本で十分な予算を使ってノンフィクションの本を作ることは決して簡単とはいえません。自己啓発本やビジネス書、あるいはラノベのように興行として成立させる事が難しく、とくに政治・社会問題と直接関係ない作品の場合、マーケットがそのものが十分に確立していません。また出版物には、映画のように出資してくれる団体も制度もありません。多くの書き手は経済的に困窮しながらがんばるか、方向性を変えてしまうか、どちらかの道を選んでいると思います。

今回の浦河町のプロジェクトはクリエイター支援の施策ではありませんが、参加資格が<プログラマー、ライター(著述家、小説家、ブロガー)、経営者、デザイナー、イラストレーターなど。業務上居住場所に縛られない方>となっています。

運良く浦河町内の関係者の方が、私の「ケルアックハウス」の記事を見て面白いと感じて下さり、急遽ライターやブロガーにも枠を広げて下さったことでこの形になったそうです。

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■本の制作費を前払いで受け取る

美術や演劇の世界だと制作はもちろん、リサーチのための資金援助制度まであります。しかし文学の場合は、出版社がなにもしてくれなければ援助は一切ありません。そして出版社が援助するのは、出版社の方から原稿を依頼する場合だけだといっていいでしょう。

つまり持ち込み原稿の場合は、調査/取材費も執筆中の生活費や経費も、すべて書き手の自己負担なのです。そして作品が出版されても、原稿料と別に経費が支払われるわけではありません。
1冊の本を書くには長い時間が掛かります。

私は書籍を2冊出していますが、1冊目は5年、2冊目は10年かかりました。ノンフィクションの場合、取材に時間が掛かるのです。こういうケースは珍しくありません。

しかも、その間の収入は一切ありません。実際には食べていくために働いてはいますが、製作中の作品がお金になるのは何年も先の話です。しかも出版されても、入金は発売してから平均3ヶ月後。かなり長い期間、無収入で作業を続けなければいけませんし、その結果として得られるものは、ささやかな報酬とやり遂げたという満足感くらいです。

▶これまでの作品

【主な著作タイトル】
『ヴードゥー大全』夏目書房 (2006)
『消えた横浜娼婦たち』 データハウス (2009)
『平凡なフリーメイソンの非凡な歴史』 kindle (2012)
『ネオンライト:バーキーパーの見た横浜横須賀の夜』 kindle (2013)
『ケルアックの暮らした家』kindle (2013)

▶檀原照和『消えた横浜娼婦たち』(Kindle版) - PV


▶オンライン上で読める作品
ヒビレポ
http://www.repo-zine.com/archives/tag/%E6%AA%80%E5%8E%9F%E7%85%A7%E5%92%8C

横浜ナウ
http://yokohama-now.jp/home/?cat=37

■今回滞在する浦河町について

浦河町は、北海道の襟裳岬から約50キロメートル、札幌市から約180キロメートルの場所にある海に面した町です。人口は約1万3千人。競走馬の飼育で知られ、町内のおよそ200の牧場に4,000頭以上のサラブレッドがいます。
海洋性気候の影響で夏は涼しく、冬は積雪が少なめ。「日高昆布」の産地としても知られています。

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浦河町での滞在施設(浦河町向が丘西2丁目)
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■滞在中にしたいこと

・書き下ろし短編の執筆(横浜・黄金町で起きたタイ人娼婦バラバラ殺人事件がテーマ)
・戦前の朝鮮半島と東京・横浜を舞台にした描き下ろし長編新作の下準備
・すでに書き上がっている原稿の電子書籍化作業
 (予定:「デコトラ」取材記事、雑誌「ビッグイシュー」販売体験記、東日本最大の違法売春地帯だった黄金町のレポート)

電書化前(雑誌掲載時)の状態。レイアウトは変更します。流用できない写真もあります。
epubおよびmobi(Kindleフォーマット)の形でファイルにします。

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■必要な費用

▶集めたい費用総額=18万円

▶内訳
単身赴任で必要な2ヶ月の費用。家賃を除いた場合、光熱費、日用雑貨、食費、交際費、通信費の1ヶ月の合計は平均約7万円〜9万円ほどとされています
(典拠 http://xn--68j2bw97lw2dmvr7t9drea65g.com/category18.html)。
今回は機材費などの負担も生じています。

■レジデンスの報告

ウェブ媒体の「マガジン航」(http://www.dotbook.jp/magazine-k/)に浦河町逗留のレポート記事を書く約束になっています。支援額5,000円以上の方には、記事の末尾に「支援者」としてお名前を入れさせて頂きます。

また滞在終了後、1ヶ月以内に東京都内で報告会を実施する予定です。報告会では一般論としてのライター・イン・レジデンスについても説明しようと考えています。

■リターン

前述の通り、ウェブ媒体の「マガジン航」に掲載される記事の末尾に「支援者」としてお名前を入れさせて頂きます(支援額5,000円以上の方)。

「マガジン航」は随時更新のため、具体的な掲載日時は未定ですが、できるだけ報告会に合わせる形にしたいと考えています。

滞在中、すでに書き上がっている原稿を電子書籍にする作業もするつもりですが、高額寄付者には電子書籍の末尾にも「支援者」としてお名前を入れさせて頂きます(支援額1,0000円以上の方)。

また高額寄付者の方は、逗留終了後開催予定の報告会にご招待します。都内で2014年4月の週末開催の予定です(日程と場所はまだ決めていません。追ってお知らせいたします)。

▶500円
・感謝の想いをメッセージします。

▶1,000円
・感謝の想いをメッセージします(プロジェクト成立後、滞在終了後の2回)。

▶3,000円
・感謝の想いをメッセージします(プロジェクト成立後、滞在終了後の2回)。
・現地から絵はがきを出します。

▶5,000円
・感謝の想いをメッセージします(プロジェクト成立後、滞在終了後の2回)。
・現地から絵はがきを出します。
・ウェブ媒体の「マガジン航」に浦河町逗留のレポート記事を書く約束になっています。その記事の末尾に「支援者」としてお名前を入れさせて頂きます。

▶1,0000円
・浦河町滞在中、毎日あなた宛に twitter でメッセージをつぶやきます。
・現地から絵はがきを出します。
・ウェブ媒体の「マガジン航」に浦河町逗留のレポート記事を書く約束になっています。その記事の末尾に「支援者」としてお名前を入れさせて頂きます。
・報告会にご招待します(逗留終了後、都内で開催予定)。

▶2,0000円
・浦河町滞在中、毎日あなた宛に twitter でメッセージをつぶやきます。
・現地から絵はがきを出します。
・ウェブ媒体の「マガジン航」に浦河町逗留のレポート記事を書く約束になっています。その記事の末尾に「支援者」としてお名前を入れさせて頂きます。
・滞在中制作する電子書籍の末尾に「支援者」としてお名前を入れさせて頂きます。
  (ePub,kindle フォーマットのいずれかをご希望に応じて)
・報告会にご招待します(逗留終了後、都内で開催予定)。

▶5,0000円
・浦河町滞在中、毎日あなた宛に twitter でメッセージをつぶやきます。
・現地から絵はがきを出します。
・ウェブ媒体の「マガジン航」に浦河町逗留のレポート記事を書く約束になっています。その記事の末尾に「支援者」としてお名前を入れさせて頂きます。
・滞在中制作する電子書籍の末尾に「支援者」としてお名前を入れさせて頂きます。
   (ePub,kindle フォーマットのいずれかをご希望に応じて)
・書き下ろし短編を冊子にし、サインを付けてお送りします。
・あなたの好きな日程で、あなたのために報告会を開催します(逗留終了後、仙台〜広島までなら伺います)。

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■最後に

このファンディングが成功することで、作家やライター、ブロガー、電書作家など文章の書き手のための新しい創作支援システムが日本でも知られるようになり、導入事例が拡がっていくことを祈っています。

最新の活動報告

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  • 4月5日(土)、浦河滞在の報告会を東京の「世田谷ものづくり学校(IID)」で実施いたしました。 有料入場者は12名でした。 単なる報告会では面白くないだろう、という考えから「ライター・イン・レジデンス」に関するディスカッションの場にしました。 前半=レジデンスの実例を三人のゲストが実体験を元に発表。 後半=ディスカッション。 この時の模様はUstreamで配信されました。 当日の様子が録画データとして公開されています。  ▼ 2014/04/05 ディスカッション~【トークイベント】「ライター・イン・レジデンス」に参加する理由 前半(51:43) http://www.ustream.tv/recorded/45781839 後半(48:57) http://www.ustream.tv/recorded/45782885 おまけ(準備風景 9:41) http://www.ustream.tv/recorded/45781612   もっと見る

  • 浦河滞在終了後の報告会の詳細です。 1万円以上支援して頂いた方は、無料でご招待します。 ▼ ▼ ▼ 【トークイベント】「ライター・イン・レジデンス」に参加する理由 目的=ライター・イン・レジデンスの報告会および勉強会 小説家、詩人、俳人、翻訳家、戯作家、ノンフィクション作家、絵本作家など「作家」と呼ばれる人たちの創作を援助する長期滞在型システム「ライター・イン・レジデンス」について勉強する会です。 この制度は、欧米は勿論、中国、台湾、韓国、インド、東南アジア諸国、果ては南太平洋の島国にも存在しますが、日本にはありません。 今年の2月〜3月にかけて北海道日高地方にある浦河町で体験した事例の報告、およびパネリストの方々の体験を聞きつつ、レジデンス全般について知識を共有する集まりにしたいと思います。 参考:ライター・イン・レジデンスとはなにか http://www.slideshare.net/tellkazdambala/cf-29166613 ▲出演者 ・仲俣暁生(フリー編集者/「マガジン航」編集人)=司会進行 ・檀原照和(ノンフィクション作家) ・川崎昌平(作家・アーチスト・フィルムアート社編集者) ・本田孝義(映像作家)  *現在、交渉中の方がいるため、あと1〜2名増えるかも知れません。 ▲日程=4月5日(土)の15〜17時(会場は14時から借りています) ▲会場=世田谷ものづくり学校(IID)の2-A教室  〒154-0001 東京都世田谷区池尻2−4−5  03-5481-9011 ▲料金=カンパ1,000円(会場費に充てます) ▲要予約(配付資料コピーの都合により) ▲予約/問合せ=yanvalou.deetee@gmail.com (@は半角にして下さい) トークイベントは下の画像のようなイメージになります。   ▼ この画像は、日本で最初のAIRであるARCUSPRrojectさんの最近のトークイベントの様子です。 会場となるIIDの教室がこの会場とそっくりだということもあり、転載させて頂きました。 もっと見る

  • 2月14日付の北海道新聞日高版でレジデンスのことが紹介されました。 もっと見る

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