【緊急支援】台湾|台風18号 被災地に向けチームが出動、緊急支援を開始します

キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

9月23日台風18号の影響により、日常が一変した被災地。その翌日、私たち緊急支援チームは日本を出国して以来、10月6日現在も現場で活動を続けています。 急ピッチで街の復旧作業が進められているいま、現地で本当に必要とされる支援を届けていくために、皆さまからの温かいご支援をお願いいたします。

もうすぐ
終了

現在の支援総額

1,000,500

100%

目標金額は1,000,000円

支援者数

184

募集終了まで残り

7

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目標金額1,000,000

支援者数184

9月23日台風18号の影響により、日常が一変した被災地。その翌日、私たち緊急支援チームは日本を出国して以来、10月6日現在も現場で活動を続けています。 急ピッチで街の復旧作業が進められているいま、現地で本当に必要とされる支援を届けていくために、皆さまからの温かいご支援をお願いいたします。

誰ひとりこぼれ落ちることなく、必要な支援を本当に必要としている人に届けるためにはどうすればよいのか。その答えのひとつが、“被災地で避難者を支える地元の人びと”です。

今回のレポートでは、この1週間で空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”のスタッフが出会った、誰かに頼まれたわけではなく、自主的に支援活動を行う地元の人びとの存在を紹介します。

ボランティアを含め500人を受け入れ、被災者を支えた

PXL 20250930 061821607 1被災した蔡さんの自宅にて

光復郷の郷長でもある蔡(サイ)智輝さんは、住民が自主的に開設した教会避難所の運営者でもあります。自身も被災していますが、教会でボランティアを含め500人ほど受け入れ、被災者を見守ってきました。

「避難者はみな教会のイスや床に雑魚寝で寝泊まりしているため、ほぼ眠れていない状態が続いていました。寝不足によるストレスや被災時の精神的ダメージが見られ、物資などの支援だけでなく、心のケアがこれからは必要になってくるでしょう

PXL 20250930 071918171家の外には、浸水で使い物にならなくなった家具や災害ごみが山積みになっていた

また、サイさんは、ボランティアが多く集まり町の復旧を支えてくれたことに感謝しつつ、一方で小さな村などには支援が足りていない現状も訴えます。県政府が主導する大きな支援はどうしても中心部などに集中し、小さな集落などは後回しになってしまう課題は、台湾でも起きているようです。

もうひとつ、サイさんが気にかけていたことがあります。高齢者の食事の問題です。

PXL 20250930 062413549

「県政府が今後もお弁当を支給していきますが、これまでお年寄り向けの柔らかい食事が提供できていません。老人向けの弁当を届ける企業が市内にあったのですが被災してしまい……高齢者が多い地域なので、このことも心配事のひとつになっています。こうした些細な問題も含めて、県政府と村の連携は今後の大きな課題ですね」

感染予防の意識を少しずつ広めていく

李雪燕(リー・シャオイエ)さんも、教会の避難所を支えるひとりです。ご自身の家は被災は免れましたが、教会の幹部でもあり、ボランティアとして運営をサポートしています。
彼女が気になったのは、衛生環境の問題でした。

PXL 20250927 064734866感染予防につながる石鹸などの衛生用品について「こうしたものがあると本当に助かるし嬉しい」と話す

「避難所内の衛生環境の悪化が気になって、ボランティアとして毎日、清掃していました。それと台湾では、手洗い等で石鹸を使う習慣はあまり一般的ではありません。コロナ禍を機に私も含め一部の人たちは手洗いやマスクの重要性を意識するようになりましたが、こうした感染予防に対する認識は特にこの周辺の原住民には馴染みがなく、なかなか理解を得ることが難しいこともあります。それでも、避難者の健康を守るためには、地道に伝えていかなければなりませんね」

PXL 20250927 072402394不特定多数の人が使用するトイレなどは感染症の温床になりかねない。清潔さを保ち、アルコール消毒などを行うことが避難者を守ることにつながる

空飛ぶ捜索医療団では、蔡さんや李さんのようなキーパーソンともコミュニケーションをとりながら必要とされた衛生用品などの物資を支援するとともに、スタッフ自身も気づいたときに避難所周辺を掃除するなど衛生環境の改善に努めました。
こうした行動を見て真似たり、一緒に清掃してくれる人も、少しずつ増えていったといいます。

営業を一部停止し、自主的に避難者を受け入れを始めた

PXL 20250930 085014314ホテルには毎日医師も駆けつけ、診療を行ってくれるなど環境面が整っていることから、車いすや介助が必要な被災者も避難してきたという

現地調査を進めていくなかで、自主的に避難者の受け入れを始めたという旅館に出会いました。被災地、光復から車で約20分ほどの離れた地区にある『虎爺(フーイエ)温泉館』です。およそ280名ほどの被災者が避難してきたといいます。

営業を一部停止し避難者を受け入れ、ホテルの居室やホールを開放し、食事は3食を提供。1日20万元ほどかかる受け入れ費用は全額自己負担で行い、生活用品などは県政府ではなく、個人からの支援が多く集まり、助けられたといいます。

PXL 20250930 085150353.MPホテルには全国から支援物資が届けられた

被災地には、自身も被災しながらも被災者や避難者を支え、周辺地域には「自分たちができること」を考え、被災者に手を差し伸べる人がいます。こうした人びとの存在が、こぼれ落ちそうな脆弱な人たちの力になっているのです。

空飛ぶ捜索医療団は、復旧作業を支援するとともに、大きな支援の裏側でこぼれ落ちてしまうような被災者の声にもできるだけ寄り添い、被災地と被災者を支えていく活動を続けていきます。

皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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