プロジェクトの実行者について
こんにちは、小野篤郎と申します。私は法務省で保護観察官として永らく非行少年や受刑者に関わり、その更生を助ける仕事をしてきました。
彼らの多くは、社会から見放され、誰にも相談できずに苦しんでいました。「もう一度やり直したい」「でも、どうすればいいのか分からない」——そんな声を、何度も聞いてきました。

2021年1月、地方更生保護委員会という法務省の役所を退職しました。少年院や刑務所の受刑者の仮釈放を審査する役所で、安定した立場にありながら、どうしてもカウンセラーとして一人ひとりに寄り添いたいという想いが消えませんでした。大学時代は臨床心理学を専攻し、カウンセラーになる夢を抱いていましたが、父を亡くし、大学院へ進む資金がなく、その夢を諦めざるを得なかったのです。しかし仕事を続ける中で、少年たちや刑務所出所者から「カウンセリングを受けたいけど、お金がない」という切実な声を何度も耳にしました。彼らが本当に必要としているのは、手の届く場所にある支援なのだと痛感したのです。
退職金を元手に2021年5月、依存症や非行問題専門のカウンセリングルームを奈良県の王寺町で開設しました。しかし、コロナ禍の影響で対面での面接がほとんどできず、思うような活動ができませんでした。それでもホームページを開設し、公共施設の会議室を借りながら、細々と活動を続けてきました。また、SNSカウンセラーとして、リストカットを繰り返す少女や友人関係で深く傷ついている子どもたちのLINE相談にも応じています。徐々にクライアントも増え、「もっと安心して話せる場所が欲しい」という声をいただくようになりました。その声に応えたい——その一心で、クラウドファンディングを決断しました。
このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトでは、薬物依存症、性依存症、ゲーム・ギャンブル依存症で苦しむ方々が、誰の目も気にせず安心して訪れることのできる専用のカウンセリングルームを開設したいと考えています。
これまで公共施設の一室を借りて活動してきましたが、利用者の方々は「人目が気になる」「ここに来ているのを見られたくない」という不安を抱えながら足を運んでくださっていました。依存症という問題は、誰にも言えない孤独との戦いでもあります。だからこそ、心から安心できる、温かく迎え入れられる空間が必要なのです。

専用スペースを持つことで、より多くの方々に「ここなら話せる」と感じていただき、回復への第一歩を踏み出すお手伝いをしたいと考えています。一人でも多くの方が、依存症から抜け出し、再び自分らしい人生を歩み始められるように——その願いを込めて、このプロジェクトに挑戦します。

プロジェクト立ち上げの背景
保護観察所の保護観察官や地方更生保護委員会職員として、少年院や刑務所の受刑者たちの心の声を聴いてきました。その中には、覚醒剤依存症で何度も失敗を繰り返してしまう人、ギャンブルで家族も家財も失ってしまった人、ゲーム依存の不登校の少年、性犯罪で周囲から白い目で見られ、誰にも相談できずに孤立している人がいました。
彼らは決して「悪い人」なのではありません。病に苦しみ、助けを求めているのに、その手を差し伸べてくれる場所がないのです。薬物依存の人には直接の被害者はいませんが、性依存者には被害者がいます。被害者のためにも、そして加害者自身が二度と同じ過ちを繰り返さないためにも、専門的な支援が必要です。
CASE A (事例は改変してあります。)
ある地方都市に住むAさん。小中学校と順調に進み、高校2年生のとき、知り合いの高校生から大麻吸引を誘われました。それまで非行とは縁のなかったAさんでしたが、友達の軽い誘いに乗ってしまい、その高校生の自宅で初めて吸引しました。吸った途端に何とも言えぬ幸せな気持ちになり、それが3時間ほど続きました。吸い終わったあとは、ぐったりして何もすることができませんでした。
A少年はそれ以後、頻繁に大麻を吸うようになりましたが、ある時、自宅に捜査官が訪ねてきました。A少年は警察で取り調べを受け、少年鑑別所に収容されました。鑑別所の部屋の中で少年は後悔するばかりでした。両親の面会時、泣き崩れる母親の姿を見て初めて自分の起こした行為がとんでもない行為だったことを知ったのです。家庭裁判所の審判で少年は保護観察処分になりました。

CASE B(事例は改変してあります。)
主婦のBさんは、家事の空き時間に、スマホのゲームをするようになりました。そのゲームはBさんにとって今まで経験したことのないほど、楽しいものになっていました。夫のすきを見ては夜遅くまでゲームをするようになっていました。課金制で課金の金額は数十万円になっていました。夫が気づいたときはBさんはゲーム依存になっていました。ゲーム依存に対応してくれる病院に入院することになりました。夫はBさんの行為を許せず、とうとう離婚に至ってしまいました。子ども達は小学生の子どもは夫が引き取り、1人寂しく実家で生活するBさんでした。ゲームさえなかったらと後悔する日々を送るAさんでした。

しかし日本国内では、依存症専門のカウンセラーは極めて少ないのが現実です。
私の活動が全国に広がり、依存症カウンセリングの輪が広がっていくことを、心から願っています。
Erick's Counseling Roomという名称でホームページを立ち上げ、依存症で悩む方々からの相談を受けてきました。専用の相談場所がなく、やむを得ず公共施設の会議室を借りて活動していますが、大阪市で専門ルームを開設する方が、より多くの方に届けられると考えています。理想を言えば複数箇所での展開が望ましいのですが、まずは1か所、確実にスタートさせたいと思っています。
必要なのは、場所の賃料、備品代、そしてカウンセリングに必要な治療用具、人件費(共感してくれるカウンセラーを雇用したいと考えています)です。クラウドファンディングで資金が集まり次第、すぐにでも開設に向けて動き出します。
大阪でIR施設ができれば、ギャンブル依存症の方が急増することも予想されています。今、手を打たなければ、救える命も救えなくなってしまうかもしれません。

どうか、私に力をお貸しいただけないでしょうか。あなたの支援が、誰かの人生を変える一歩になります。皆様のご支援を、心よりお待ちしております。
これまでの活動と準備状況
◎カウンセリングルーム開設
2021年4月Erick’s Counseling Room開設。
2021年5月 Counseling Room開所。
2022年10月 Counseling Room閉鎖。
以後、王寺町内の公的施設の会議室を借りてカウンセリングを行う。
◎2021年9月依存症クライアントに対してホームページ開設
◎2021年12月からSNSカウンセラーとして活動
■ 集めた資金の使い道(内訳)
項目費用(予定)
物件取得費(保証金・礼金)120万円
開業時の人件費140万円
家具・設備(机・椅子・鍵付きロッカーなど)60万円
PC・プリンター・心理支援ツール30万円
HP制作・予約システム30万円
開業時の運転資金(家賃・光熱費)80万円
広報費・地域連携費用40万円
合計:500万円
■ 実施予定事業
● 個別カウンセリング(依存症専門)
MI(動機づけ面接)、CBT、SSTなど
● 家族支援(CRAFTプログラム)
家族の疲弊を防ぎ、本人の治療導入を促すプログラム
● 相談が途切れた人への継続支援
保護観察・司法ケースの専門や対応も可
● オンライン相談
ひきこもり、社会不安障害等を抱えた方

リターンについて
◎ 3,000円
御礼メール
開設後の活動レポートPDF
◎ 5,000円
オリジナル「依存症理解ミニガイドPDF」
御礼メール
◎ 10,000円
オリジナルカウンセリング教材「感情コントロールカードPDF」
活動報告レポートPDF
◎ 30,000円
「家族のための依存症サポート講座」(オンライン90分)招待
活動報告レポートPDF
-
◎ 50,000円
依存症・家族支援のオンライン個別相談(60分)1回(※法律相談には該当しない範囲)
-
◎ 100,000円
事業所HPに「支援者としてお名前掲載」※希望者のみ
オンライン相談1回+講座参加(令和8年4月1日から令和8年12月31日まで)
開設記念PDF
-
スケジュール
・2025年12月:クラウドファンディング開始
・2026年3月:物件契約・内装発注
・2026年4月:HP公開・備品購入
・2026年5月相談受付開始(プレオープン)
・2026年5月お礼状と粗品発送
・2026年6月正式オープン
最後にこのプロジェクトを通じて、依存症に悩む方々が自分を取り戻し、明るい未来に踏み出すための一助となりたいと考えています。皆さんの支援があってこそ、多くの方が安心して訪れることのできる空間を提供することができます。どうか、私たちの取り組みにご賛同いただき、一緒にこのプロジェクトを成功させていただければと思います。ご支援、よろしくお願いいたします。







コメント
もっと見る