はじめまして
株式会社ARCH代表取締役の
橋本千嘉子と申します。
私は、山口県下関市で
「Neighbors Stay(ネイバーズ ステイ)」という
宿をつくっています。
幼い頃から家業の不動産業を間近で見て育ちました。
電話を取る母の声、物件案内に走る父の背中。
私にとって“まちと人をつなぐ仕事”は、いつの間にか当たり前になっていました。
けれど気づけば、あの頃のまちの賑わいは消え、路地の灯りも少しずつ減っていった。
子どもたちに「下関って何にもない」と言われた時、胸が痛みました。
—もう一度、あの路地に人の温度を取り戻したい。
その想いから、空き家を再生して生まれる“まざる宿”が「Neighbors Stay」です。
まちの懐かしさに新しい営みをまぜて、人とまちがゆるやかにつながる仕組みをつくる挑戦をしています。
「暮らしにまざる」ことで、まちが動き出す。
そんな新しい宿のかたちが、
Neighbors Stay です。
あなたもこのまちの小さな動きに、
そっとまざってみませんか。


下関駅前の斜面地である茶山・竹崎エリアが「まざり」の舞台。
路地の風景。空き家も目立ちますが、今でも生活の営みが垣間見れます。
Neighbors Stayは、
懐かしさと新しい営みがまざり合う路地の日常を体感することで、自分の新たなときめきに出会い、自分と地域との重なりを見つけていく宿。
短い旅ではなく、滞在を通じて日常に入り込むことを大切にしています。
古いまち並みの中に息づく人の暮らしと、宿を起点とする新しい動き、アート、交流の芽。
それらが路地でゆるやかに交わり、まち全体がひとつの“まざる舞台”になっています。
宿のスタッフ=“路地ソムリエ”たちは、
そんなまちの小さな魅力を案内しながら、
地域の人・旅人・働く人たちが自然にまざり合うきっかけをつくっていきます。
ただの泊まる場所ではなく、路地から始まる「まざりのムーブメント」を仕掛ける拠点。
Neighbors Stay では、数泊の観光利用だけでなく、
数日、数週間、時には数ヶ月にわたる滞在も受け入れていきます。
働きながら滞在するノマドワーカーや、
地域の日常に触れながら時間を過ごしたい方にとって、
無理なく“暮らしの延長”として使ってもらえる宿を目指しています。
そして、この町の懐かしさに、新しい風を少しずつ吹き込んでいく存在でありたいと思っています。
また、私たちはこの下関・茶山竹崎での試みを、
“人とまちがまざり合いながら動いていく地域モデル/国際交流の拠点”として育てていきたいと考えています。
日本の暮らしや文化に関心を持つ海外の滞在者と、地域で暮らす人たちが、特別なイベントではなく日常の中で自然に交わる。
国籍や言葉を越えて、同じ路地で同じ時間を過ごすことから生まれる関係性を、この宿の価値として育てていきます。
ここで生まれる小さな変化が、全国のまちづくりや宿づくりの新しいヒントになれば——。
この想いに共感いただけましたら、あたたかい応援をどうぞよろしくお願いいたします。
ゲストハウス(ドミトリータイプ)予定の建物。 *改修工事前
ゲストハウス(ドミトリータイプ)予定の建物内。 *改修工事前
ゲストハウス(ドミトリータイプ)からの景色。 *改修工事前
一棟貸切施設(7名定員)予定の内観 *改修工事前
ご宿泊料金について
2棟同時オープンを予定しており、
幅広い層のお客様に「暮らしにまざる」体験を提供することを想定しています。

宿泊料金に含まれるサービス(予定)
宿泊料金の中に、
地域と”まざる”仕掛けをたっぷり盛り込みます。

資金の使い道
今回のクラウドファンディングでいただいたご支援は、宿の改装費に充てます。

リターンのご案内



*ご宿泊コースをお選びの方は、ご滞在中コワーキングスペースを
ご利用いただけます。
是非、働きながら旅するをご堪能ください。
スケジュール
2025年 12月下旬 クラウドファンディング開始
1月下旬 宿プレOPEN
2月上旬 お礼のメッセージお届け
2月下旬 ご宿泊券及び特別コースご利用方法のご案内
3月以降 宿泊券のご利用、特別コースのリターン開始
*スケジュールは変更になる場合がございます。
私が、空き家再生に挑む理由
1980年、私はこの街、下関駅前で生まれ育ちました。
家業は不動産業。子どもの頃に見たにぎやかな商店街が、少しずつシャッター通りに変わっていく。
その景色は、いつしか私の日常になっていました。
やがて結婚し、5人の子どもの母に。仕事と育児に追われる毎日の中でも、家業の不動産賃貸・管理の仕事は続けてきました。街の未来を考える余裕なんて、正直なかったのかもしれません。
そんなある日、中学2年生の息子が、私にこう言いました。
「下関って何にもないよね。ダサい。」
その一言は、まるで鋭い矢のように私の胸に突き刺さりました。
悔しいけれど、すぐに否定できない自分がいました。
私自身、心のどこかでこの街の暗さや寂しさを感じていたからです。
このままでは、私の子どもたちが「これが僕の、私のふるさとだ」と胸を張れる場所を残せない。
その瞬間、強い危機感が全身を駆け巡りました。
—「私がやらねば誰がやる」
そこから、私の挑戦が始まりました。
わらにもすがる思いで、まちづくりのセミナーや学びの場に飛び込みました。
「リノベーションまちづくりウォーカー」「次世代まちづくりスクール」…。
そこで出会った仲間や多くの事例は、私に新しい視点をくれました。

これまで「問題」だと思っていた空き家が、実は「可能性」の塊だったこと。 私がずっと培ってきた不動産の知識や経験こそが、この街を再生させる力になること。
目の前の霧が晴れていくような感覚でした。点と点が線になり、進むべき道が見えたのです。
株式会社ARCHの挑戦:
「何もない」から「何か面白いことがある」街へ
マイクロデベロッパーとして、地域に新しい風を吹き込む。
コワーキングスペースやレンタルスペースで人の流れを作る。
2022年、私は「ARCH」を立ち上げました。遊休不動産・空き家再生を事業として本格化させ、駅前や商店街に眠っていた建物に、もう一度命を吹き込む挑戦です。
「HACORI茶山」「HACORI豊前田」「HACORI幸町」など、レンタルスペースやコワーキング、シェアキッチンとして生まれ変わった建物に、人の流れや笑い声が少しずつ戻ってきています。
もちろん、簡単な道のりではありませんでした。資金繰りに悩み眠れない夜も、深夜まで図面や見積もりとにらめっこする日もありました。それでも、あの日の息子の言葉を思い出すたびに「ここで歩みを止めるわけにはいかない」と自分を奮い立たせました。
ありがたいことに、この挑戦は国にも評価され、国土交通省の「地域価値を共創する不動産業アワード」で優秀賞をいただくことができました。しかし、本当に価値があるのは、賞そのものではありません。
そこに集まる人が笑っていること。新しい挑戦が生まれること。そして、地元の人たちが「この場所ができて良かった」と、少しだけ街を好きになってくれること。それこそが、私の原動力です。
セミナールームには壁一面のアート。
おもし路地SUMMIT
1000名以上が訪れた、まちの"覚醒の日"
今年3月、私たちは竹崎・茶山エリア全体を舞台にしたイベント「おもし路地SUMMIT」を開催しました。路地での食・アート・音楽、子どもたちの自由な落書き、和太鼓の演奏。 1,000名以上が訪れ、様々な企画が街を彩った一日になりました。
「眠っていた路地が目を覚ました日」
「街がこんなに賑わうのを久しぶりに見た」
そんな嬉しい声に包まれ、私は確信しました。
「人が混ざり合うきっかけさえあれば、街は何度でも輝きを取り戻せる」
今回の宿づくりは、この挑戦の延長線上にあります。
一日だけの賑わいを、日常に続いていく仕組みにしたいのです。



最後に:あなたも、この物語の仲間になりませんか?
「Neighbors Stay」は、下関を「通過されるまち」から「立ち寄り、混ざり、また帰ってきたくなるまち」へ変え、子どもたちが誇れる街にする挑戦です。
そして、「暮らしに、少しだけ混ざる」体験が、誰かの“また来たい”や“ここで暮らしたい”につながると信じています。
そこに住む地域の人にとっても、外から来た新しい関係人口にとっても、ここ「Neighbors Stay」が大事な居場所となるのです。
空き家をただ残すのではなく、再生して、人が集まり、出会いが生まれる場に変える。夜の駅前に小さな光が灯り、人が集い、笑い合う。古い建物の扉を開け、「大好きなまち、下関竹崎に帰ってきた」と語る人がいる。そんな未来を、私は本気で信じています。
これは単なる資金集めではなく、「一緒に未来をつくる仲間」と出会うためのプロジェクトです。
どうか皆さんも、この挑戦に力を貸してください。一緒に、街に希望の灯をともしていきましょう。







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