このたびは、数あるプロジェクトの中から当ページをご覧いただきありがとうございます! 山形県高畠町にある本屋〈ブックユニオンたかはた〉と申します。いわゆる「町の本屋」として、地域の皆さまが様々な本と出会える場所を提供しています。
🌟 自己紹介
私たちが店を構える高畠町は、「まほろばの里」と呼ばれています。これは古語で「稔り豊かな住みよいところ」を意味し、その名にふさわしく四方を山々に囲まれた肥沃な大地では、有機農業発祥の地として全国に先駆けて無農薬での米作りに取り組み、ラ・フランスやブドウなどの果樹栽培もさかんな、豊かな自然と食に恵まれた町です。
また、高畠町は文化的な背景も深く、京都、奈良と並ぶ日本三文殊の一つに数えられる「知恵の文殊様」亀岡文殊があり、古くから人々の学徳成就の信仰を集めてきました。さらに、童話作家「浜田廣介」の生誕地でもあり、代表作『泣いた赤おに』に象徴される、まごころや友情を大切にする精神が地域に根付いています。
このように文化的な土壌が深く根付く高畠町の駅前通りで33年間本屋を営んできたのが〈ブックユニオンたかはた〉です。当店は、地域の皆さまが様々な本と出会える場所を提供するとともに、この町の歴史や文化を未来につなぐ拠点となることを目指してきました。現在のブックユニオンたかはた店内の様子
また、併設されたカフェではゆったりとした時間が過ごせるほか、作家さんとのイベントやワークショップを開催、アート作品の展示等の取り組みを通じて地域の皆様に交流の場を提供し続けてきました。
書店併設のカフェ「pagecafe」
その〈ブックユニオンたかはた〉が今、存続の危機を迎えています。
📖 プロジェクトの背景:町の本屋のはじまりと歩み
📚75年前、多くの人に「本を届ける」という志
〈ブックユニオンたかはた〉の原点は、75年前、故・小林貞一が始めた〈小林書店〉にあります。戦後間もない頃「町の人に本を届けたい」という思いで立ち上げた小さな書店でした。3輪トラックで本の販売、バイクでの配達、雪の道はソリで集荷。
今のように豊かではなかった時代、本は貴重な娯楽であり、世界を知るための窓口でした。
そこには、本を買えず立ち読みをする子どもたちを優しく見守る店主夫妻の姿がありました。
開店当時のコバヤシ書店の様子(昭和20年代後半)
しかし、時代の流れとともに徐々に書店経営は厳しくなっていきました。
それでも店主は本を届けることをやめませんでした。
そして地方の小さな書店の未来を案じ、旧知の書店仲間と共に会社を立ち上げ、1992年に、その仲間たちと開店したのが当店〈ブックユニオンたかはた〉です。
ブックユニオンたかはた開店時の様子
📚町と共に歩み、変化を続けた33年
〈ブックユニオンたかはた〉は、本と文具を中心に、ゲームソフトの販売や携帯ショップの代理店など、時代に合わせて工夫を重ねてきました。地元の皆さまに支えられ、33年間営業を続けてこられたことが何よりの誇りです。
開店当初の店内の様子
2014年には店内の一角を改装し、カフェ〈pagecafe(ぺージカフェ)〉を開設しました。
「本を1ページずつめくるように、ゆっくり過ごしてほしい」――そんな思いを込めて名付けた空間です。
本とアートと1杯のコーヒーが、お客様に豊かな時間をもたらしてくれる……それを願って〈pagecafe〉では数々のワークショップの開催や、絵画などの作品展示を行っており、お客様にもアーティストの皆様にも好評をいただいております。
pagecafeで開催されたイベントやワークショップの様子
イベントや展示を通じて当店を盛り上げてくださっている作家さんやアーティストさんとの集合写真
📚厳しくなる書店業界の現実
カフェでの展示やイベントに加えて、地元の中高生が書店員を体験する「マチナカteens書店」など、地域とつながる新しい試みにも積極的に挑戦してきました。
しかし、書店を取り巻く状況は年々厳しさを増しています。
近年、全国的に書店の閉店が相次ぎ、活字離れやネット通販・電子書籍の普及といったオンライン化の進行により、書籍の売上は減少傾向が続いています。当店もその影響を真正面から受けているのが現状です。
故・小林貞一が最初に興した〈コバヤシ書店(小林書店)〉も現在、別会社として教育機関向けの教科書販売や配達など外販業務で運営努力をしています。しかし、高畠町において「手に取って本を選べる書店」は、いまやブックユニオンたかはた1店舗のみとなりました。
このままでは、高畠町から本屋が姿を消してしまう日が現実になりかねません。
それでも私たちは、この町の中に「本のある風景」を残し続けたいと願っています。
本を通じて人と人が出会い、語り合える場所を守るために――その想いで、日々工夫を重ねながら今も営業を続けています。
📚新たな挑戦=文化の拠点として生まれ変わるために
そんな厳しい状況を打破すべく、私たちは今、書店のリニューアルを計画しています。
リニューアル後はこれまで以上に、地域の人が集い、学び、語り合える場を作りたいと考えています。
本屋は、すべての人が未知の世界へ飛び出す扉。
本を探す。出会う。息抜きする。交流する。育児、学習、趣味、健康、そして少しの悩み。様々な思いを抱えた人々が集まる〈居場所〉です。人が学び、地域がつながる〈みんなの場所〉なのです。
その中で、読書会や子供たちの体験の場、地元作家の発表や地域の物語を掘り越すトークイベント、シェア型書店など、高畠町に気軽に参加できる〈集う場所〉〈ひといきの場所〉を作り、地域の皆様をはじめ周辺の多くの皆様にご利用いただけるようにと計画しています。
本をきっかけに、人が出会い、学び、語り合う場所づくり。それこそが、これからの地方書店の役割だと信じています。
🎯 このプロジェクトで実現したいこと
〈ブックユニオンたかはた〉の新しい取り組みとして、店内に地域内外の方が多目的に活用できる【コミュニティスペース】を作りたい!
📚新しい「文化の器」をつくる
私たちが守りたいのは、本を売るという営みだけではありません。本との出会いを通じて人と人がつながり、安心して立ち寄れる場所が町にあり続けることです。そのために、本と文化の拠点であり続けるため、店舗の一部を改装し、新しい空間づくりに挑戦します。
改装後に生まれる約60㎡のスペースでは、展示・ワークショップ・子どもたちの読書活動・地域の発表会など、多目的な利用を想定しています。訪れた人が気軽に作品や本を楽しめる「日常の中の文化空間」を目指します。
新しくできる空間は、単なる改装ではなく、この町にとっての「文化の器」をつくる挑戦です。
📚新しい空間で実現する活動と交流
このコミュニティスペースでは、以下の活動を通じて「本・人・文化」をつなぐ交流を創出していきます。

また、地元作家の展示、教育機関や地元企業と連携したブックイベント、町民の創作活動、県内外から訪れる方々との文化交流など「誰もがワクワク参加・利用できる書店」として再生を目指します。
💰 資金の使い道
今回のクラウドファンディングで集まったご支援は、主に以下の費用に充当させていただきます。
・店舗改装費
・シェア型書店に向けた什器等の購入費
・展示設備の購入費
・リターン商品の仕入れ費
・CAMPFIREへの手数料
🎁 リターンについて
リニューアルしたお店を体験できるものから、当店がある山形県のおいしいものをお届けするものまで、様々なリターンをご用意しました。
リターン一覧にまとめましたので、ご覧ください。
実際にご支援いただく際は、必ずリターンごとの詳細をご確認のうえでお選びくださいますようお願いいたします。
🗓️ スケジュール
2025年12月15日: クラウドファンディング開始
2026年1月31日: クラウドファンディング終了
2026年2月上旬: 店内棚移動作業
2026年2月中旬~下旬: コミュニティスペース設営工事
2026年3月上旬: リニューアルオープン
2026年3月~: 順次リターン発送予定
🤝 最後に
本は、人を育てる力を持っています。
しかし、その力を手渡すには「人と場所」が不可欠です。
75年前、店主が三輪トラックで本を届けたように、今度は私たちが文化を未来へ運びます。どうか皆さまの力で、この挑戦を共に実現させてください。
高畠町の本の灯を、次の世代へ——
📣応援のメッセージ
当プロジェクトにご賛同いただいた皆さまから応援メッセージを頂きました!
この場をお借りして紹介させていただきます!
ウメチギリさんは本プロジェクトのリターンにもご協力いただいています!
リターンにもなっている「ひとふでちぎり」制作の様子を下記の動画からご覧いただけます。

暖かい応援メッセージ本当にありがとうございます!
今後も当プロジェクトならびにブックユニオンたかはたをよろしくお願いいたします!




コメント
もっと見る