2018/08/22 17:08
用賀サマーフェスティバル×ねつせた!コラボ記事

なんと、この度、

ねつせた!の運営メンバーが、

用賀サマーフェスティバルのスタッフを取材したいということで、

ステージ担当で頑張る平吹さんをインタビューしてもらいました!

 

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若者が自分の「やりたい!」をカタチにする『夢だめし』の場、用賀サマーフェスティバル。一体、そこではどんなDREAMERが集まっているんだろう?

 

 

今回はちょっとしたつながりから、若者が世田谷の魅力をSNSで発信する団体『情熱せたがや、始めました。(ねつせた!)』のメンバー「#2」が、用賀サマーフェスティバルのステージ担当を務める駒澤大学2年生のDREAMER 平吹紗良さんにお話を聞き、『夢』を語ってもらいました。

 

 

#2

大学ではどんな勉強をしているんですか?

 

紗良さん

経済学部松本ゼミでNPOだったりボランティアとか地域の活性化について勉強していて、ゼミ長やってます。ゼミはプロジェクト単位で動いていて、計画中のものも含めて今は

用賀で「neobar」と「食彩花ダートとのコラボ」

経堂で「後藤醸造」と「クラフトビール」でコラボ

秋田で「大仙地域福祉事業所 いぶりん」と「いぶりがっこ」でコラボ

沖縄で「パルシステム」とコラボ

宮崎で「ライチ」を使ったコラボ

の6つが動いています。

基本的には「neobar」でプロジェクトで活動している場所の商品を売るんですけど、ただ商品を売るんじゃなくて、お客さんに地域やモノに込められた想い、ストーリーを知ってほしいんです。

 

 

#2

すごい… たくさんのプロジェクトが動いているんですね。

どうして松本ゼミを選んだんですか?

 

紗良さん

NPOとか地域と関われるというのも理由の1つですし、なにより実際にフィールドに行けることに一番惹かれました。私、実際に動くことが好きなので、それが活かせるんじゃないかなって思ったんです。

最初はNPOとか詳しくなかったんですけど、人と関わって何かを成し遂げる事が好きなので。だから用賀サマーフェスティバルにもステージ担当として関わっているです。

大学生のうちに何かやっておきたい。社会に貢献できることをしたいというのが理由です。

 

 

#2

実際にフィールドに行けるって楽しいですよね。自分もそれがゼミ選びの1つの理由になりました笑

今動いているプロジェクトについて、いくつか詳しく教えてもらって良いですか?

 

紗良さん

秋田のプロジェクトは私が動かしてるんですけど、「いぶりがっこ」って知ってますか?

秋田県大仙市に「大仙地域福祉事業所 いぶりん」という所があって、そこでは働く上で支援を必要とする人がいぶりがっこを作ってるんです。別にいぶりがっこ自体に問題はなくて、私も食べてみたらおいしかったんです。でも、ゼミ生に聞いたらいぶりがっこを知ってる人がほとんど居なくて…。私は母が秋田出身なので秋田のことちょっと詳しいんですけど、東京ではこんなに知られてないんだって気づきました。

そして「いぶりん」で働いてるのは20~60代の方8人で、若い人が少ないんです。しかも労賃が100円程度なんですよ。安すぎるんですよ。それなのに頑張って作ってておいしい。だけど知名度も低くて全然売れてないってことが問題だなって思ったんです。

 

それで、用賀の「neobar」で「いぶりん」のいぶりがっこを売ることで、地域の課題や想いを秋田や東京・用賀の人にも知って欲しい。そう思ってプロジェクトを進めているんです。

 

『neobar』とは?

用賀商店街にある「よりみちバル」
曜日ごとに店長が変わり、店長の個性あふれるメニューや企画が行われている。

 

 

 

#2

「いぶりん」のいぶりがっこをキッカケに用賀と秋田をつなぐんですね。

 

紗良さん

そうです。つなぐ橋になる。

私のプロジェクトの名前を、いぶりがっこで橋渡しをするので『いぶりっじプロジェクト』って名付けてるんです笑

 

 

#2

なるほど、うまい!笑

 

用賀の「neobar」ではどんな事をしているんですか? 自分が「neobar」に行った時、水曜日は松本ゼミが店長で「”ゼミバル” 地域課題を研究し、課題解決に取り組む日」って書いてあるのを見たんですけど。

 

 

紗良さん

まず、前期(4~7月)はお店の経営を必死に勉強しました。そして5.6月に用賀の世田谷ビジネススクエアでアンケートを取ったんです。なぜかというと、用賀で働いているサラリーマンの方って用賀の商店街じゃなくて渋谷や二子玉、三茶に行って夜ご飯を食べることが多くて…。それってなんでだろう?って思って、まず用賀働く人たちがどんな生活をしてるか知ろうってなったんです。

アンケートはたくさんの方に答えてもらいました。もう結果は分析できていて、なぜ商店街に行かないのかという理由を知ることはできたので、後期(秋以降)は具体的に動き始めたいと思ってます。

他にも後期はプロジェクトを通じて知った商品を売ったり、私達のプロジェクト活動を記録として動画に残しているんですけど、それをneobarで流してより詳しく地域の事を知ってもらおうと思っています。

 

 

#2

neobarは経営を学ぶだけじゃなくてプロジェクトを発表する場でもあるんですね。

 

紗良さん

そうですね。

つなげたいんです。それを成し遂げることでneobarでお金を使ってもらいたい。実際にneobarに持ってきた地域の商品を食べてもらって、持って帰ってもらって、広まって、また帰ってきてつながってくれれば良いなって思います。

 

 

#2

世田谷区・用賀にあるneobarを起点に地域と地域・人と人がつながるんですね。

それってなんか嬉しいし、誇らしいかも。

 

松本ゼミの世田谷との関わりってneobar以外に何かあるんですか?

 

紗良さん

「アートフリマ」(注:毎年春と秋に三軒茶屋のキャロットタワー内で開かれる手作りアートの市場)と「サマーステージ」(注:用賀商店街が夏に開くお祭り)に参加することですかね。「アートフリマ」ではフェイスペイントを行ったり、用賀のクイズラリーをしました。「サマーステージ」ではストラックアウトやゴミステーションに常駐してゴミ分別のお手伝いをしました。どちらも活動の中で世田谷の人と関われる良い機会になってます。

 

それと、ゼミ生がマップを作ってます。もう卒業した先輩が実際に歩いて作った「YOUGA WALKER」っていう用賀のグルメマップがあって、一個上の先輩は学生が空きコマや放課後に寄れる店を掲載するマップを駒澤で作ろうとしてます。

 

YOUGA WALKER

 

私達の代は用賀マップ第2弾を作ろうとしていて、2020年にオリンピック馬術競技が世田谷・馬事公苑で行われるので多言語にしたり、小さいポケットサイズにすることを考えてます。

 

 

#2

世田谷のイベントに参加したりマップを作ることで地域の人とのつながりを作ろうとしているんですね。

 

最後に聞きたいんですけど、紗良さんの『夢』ってなんですか?

 

 

紗良さん

最終目標は世田谷を自分の地元と同じように知れるようになって…。

なんかその知るっていうか、私こう思ってずっと言ってるんですけど、自分が人にモノを伝えるには自分が詳しくなくちゃいけないし、詳しくなるには好きにならなきゃいけない。だからまず自分が好きにならなきゃいけない。好きになるにはまず自分が行ったり食べたりしなきゃダメだと思うんですよ。

松本ゼミは生まれも育ちも世田谷という子がほとんど居なくて。良い商品を広めるとかつながりを広げるとか言ってますけど、つなげる仲介役になるためにはまず全員がその両方を知らないといけないんです。そのために『世田谷も地域も好きになってつなげる』それが私の『夢』です。

 

 

【編集後記】

お話を聞いて、自分がフィールドにしている世田谷にはこんなにアツい若者が居るんだ!と、とても嬉しく思うと同時に、紗良さんの想いに触れて「いぶりっじプロジェクト」をこれからも追っていきたいなぁと感じました。

 

紗良さんとは当日初めてお会いしたのですが、お話を聞き終わった後は勝手に仲良くなったと感じます笑(同席した用賀サマーフェスティバル実行メンバーやねつせた!メンバーもそう感じたらしいです笑)

 

みなさんの周りにも実は知らないだけで、まだまだアツい若者が居るかもかもしれません… 

というか絶対います!

 

ねつせた!は今まで以上にアツい若者にスポットを当てて、一緒に世田谷を盛り上げていきたいと思います

以上、地域と地域の橋掛け人 平吹紗良さんへのインタビューでした!

(#2)