「食べものがない日には、枕をお腹にぎゅーっと押しつけて、空腹を紛らわして寝るんです」
5年間の活動で、子ども達のこういった切実なお話を聞いてきました。日本では今、17歳以下の子どもの9人に1人が、貧困状況で生活しています。
日本では親と子の2人で生活する家庭なら、月の手取りがおよそ15万円に満たないと、貧困層に位置づけられます。15万円でも、貧困層の中では「最も稼いでいる」水準です。それ以下で生活している子どもが、この国に9人に1人いるのです。


今日のご飯を満足に食べられていない。
明日のご飯が食べられないかもしれない。
自分の子に食べさせられないかもしれない。
そんな不安を抱えながら生活している家庭のことを、これまで多く見聞きしてきました。

ある人に言われたことがあります。「ご飯を食べられないってね、惨めなんですよ。」
「自分は惨めなんだ」という感覚を持ちながら生活するのがどんなことか、想像することが大切だと私たちは思っています。
そこで、日本中の子どもがお腹いっぱいご飯を食べて、元気いっぱい、笑顔いっぱいに外を駆け回って成長できるように、飲食店が場になって子どもの「今日の一食」と「毎日の安心」を支えるプロジェクト「フードリボン」を立ち上げました。
私たちについて

フードリボンは、地域の飲食店を通じて、子どもの「今日の一食」を支える仕組みです。
飲食店を利用するお客様が1つ300円でリボンをお店に支援すると、所定の年齢の範囲にいる子どもは、飲食店に飾られたリボンを使うことで、必要な時には誰でも、お店が営業している日には無料で食事ができます。


フードリボンを利用する子ども・家庭

「地域みんなで子どもを育て応援する」
そんな空気感によって、利用する親子が、恥ずかしい、申し訳ないと思うことなく、「今日の一食」を頼れる場所を増やすのが、私たちの試みです。
他にも、
・夏休みになると、毎日のようにリボンを利用しにくる子がいます。
・地元の社協の方から紹介された子が、頻繁に利用しにきています。
・心身ともに目一杯になってしまったシングルマザーの方が、お子さんを連れてきてくれました。
フードリボンが発足したのは2021年。コロナ禍で飲食業界が「不要不急」と言われ、営業規制と共に客離れが加速していた時期です。コロナが収束してからも物価高騰、人件費上昇、人材不足と、飲食業界は常に逆風の中にあると思います。
それでもフードリボン参加店の皆さんは、「こんな時だからこそ、もっと大変な思いをしている子どもや、お母さんたちがいるんでしょ」と立ち上がり、子どもが来る日も、来ない日も、「いつでも頼れる場所」として毎日変わらず存在し続けています。
フードリボン店からの声

フードリボンは、支援された300円がそのまま「子どもの一食分」になります。各地域からは多くの賛同と支援が集まり、一度お店が活動をスタートしたら活動が自走していきます。
フードリボン支援者の例


今回の挑戦では、この活動を日本中すべての子どもに届けていくため、「フードリボン参加店を増やす・支える」ための動きを、まず全国1,000ヶ所への展開に向けて行います。最終的には18,545すべての小学校区に拡大することが、私たちの目標です。
具体的にはこれから3つの活動を行います。

① 参加店舗を増やすための基盤づくり:飲食店がフードリボンを「知る→理解する→参加する」までの流れを強化します。ウェブサイトの改修、広報PRツールの作成、発信強化、参加店募集のガイドライン作成などを行います。
② 全国の支援者・飲食店とのネットワーク構築:全国の飲食店や支援者との関係構築のために、全国の飲食店の現場訪問や支援者との現地交流、講演会や勉強会の実施、PRグッズの活用などを行い、「繋がる→広がる」を作ります。
③ 既存店舗の活動サポート:各店舗のフードリボン活動が「定着」していくよう、実施ツールの充実、飲食店同士の事例共有会や経営勉強会などを実施します。
今回の挑戦で1000万円を目指すのは、これらの活動をより多くの地域で、より効果的な手段で、より強いチーム体制で実施するためです。
※このプロジェクトと並行して、行政自治体との連携強化や、大企業・チェーン店との連携開拓も進めていきます。

フードリボンはこれまで、出会った人々に活動の思いを伝えることで、それに共感いただいた皆様の協力を得て広がってきました。今回のクラウドファンディングのリターンも、その考え方で作っています。寄付で支えてくれる人も、講演の場を作って一緒に協力者を募ってくれる人も、オリジナルグッズを使って周りに伝えてくれる人も、どれも大切な応援の形です。

5周年のこの節目に、創業者の橋本が「事業への思い、未来に託す思い、創業の原点」を語ります。そして、志を受け継ぐ新代表・加藤紘章が、決意とビジョン、活動方針を発表します。
その瞬間に、ぜひ立ち会っていただきたいです。

私たちの言葉で協力者を募るための機会として、講演やトークセッションに呼んで頂けると、フードリボンを推進する大きな後押しになります。
成功事例をお伝えする講演にはならないかもしれません。でも、日本の子どもを取り巻く社会問題の実態、それに対して私たちがどう考え、どんな未来を、どんな手段で作ろうとしているのか。その「姿勢」を、真剣にお伝えします。


2026年5月5日、こどもの日。フードリボンプロジェクトは設立5周年を迎えます。この大きな節目に、代表のバトンは創設者の橋本展行から、加藤紘章へと引き継がれます。
5年前、この世界に「フードリボン」という言葉すらありませんでした。ゼロから始まったこの歩みを支えてくださった、飲食店、地域の皆様、寄付者、自治体、そして全てのパートナーの皆様に、心より感謝申し上げます。本当に、本当に、ありがとうございます。
私たち本部は、「全ての子に今日のご飯を届けたい」と言いながら、実際に食事を提供しているのは飲食店の皆様であり、リボンを支援する地域の皆様であります。
その事実を深く自覚しながら、フードリボンのビジョン実現というゴールに向かって、日本中の多くの人に社会貢献の「やり方」と「やり場」を提示し続けて参ります。
一人でも多くの方にフードリボンを知っていただき、共感と協力を募っていきたいと考え、今回のクラウドファンディングに挑戦することを決めました。ご賛同頂けましたら、ぜひ応援して頂けますと幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
一般社団法人ロングスプーン協会
フードリボンプロジェクト 一同


最新の活動報告
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フードリボン:地域に溶け込んだ恩送り
2026/09/18 17:23さぬき市のフードリボン店「ごんべや」さんに伺ってきました。朝7:00からお店がオープンしているので、朝ごはんを食べにお客様がいらっしゃいます。ちょうどお店に入ったとき、フードリボンを利用しに来ていた子もいたので、提供しているご飯を見せてもらいました。おっきいおにぎり1個と、味噌汁、佃煮、お新香。とっても温もりのある内容でした。温かかったのはご飯だけじゃなく、お店の雰囲気。若い山畠ご夫妻が、経営されています。山畠オーナーの生き方やお店を立ち上げたエピソードと、その結果取り組んでいる今の活動のそれぞれから、学ぶことが本当に多いです。ときには、ご飯を食べにきた子ども達がそこで宿題をやっていったり、ゆったりと時間を過ごして休憩したりすることもあるそう。地域の子ども達の「当たり前の日常」に、ごんべやがあるんだなと思いました。それができるお店づくりを設計されたことにも、ご夫妻の人柄が現れているのだと思います。 もっと見る
チームふくしまさんより、講演登壇の場をいただきました!
2026/09/16 17:56NPO法人チームふくしまさんが福島市内で開催された、「お互いさまの街ふくしま 研修会・全国フォーラム」にて、創業者の橋本展行と、代表理事の加藤紘章によるW講演の機会をいただきました!チームふくしまさんとは、「ペイフォワード」をテーマに活動する団体同士、日頃から思いを共有させていただいております。今回の講演では「フードリボン」をテーマに、私たちなりのお互いさまの文化づくりについてお話させていただきました。創業者の橋本からは、フードリボン発足に込めた思いや、事業のコンセプト、社会問題の実態についての見解について発表し、現代表理事の加藤からは、「フードリボンを日本の文化に」のタイトルで、これから目指す社会の姿とビジョンについて、お話させていただきました。このようにたっぷりと私たちの思いを伝える機会は本当に貴重で、温かい場を作ってくださったチームふくしまさんには心より感謝、感謝、感謝です。講演依頼はいつでも受け付けています。私たちの活動を発信する場を設けてくださる方、ぜひぜひ私たちに出番をください!いつもありがとうございます。https://longspoon.net/lecture/ もっと見る
泉大津市をはじめ、関西方面の行政訪問を行いました。
2026/08/23 19:00包括連携協定を結んでいる大阪府の泉大津市に伺ってきました。市内の参加店訪問に加えて、行政と地元議員さんにご挨拶と活動報告・意見交換をさせて頂きました。お店訪問の途中では泉大津市長の南出さんにバッタリ遭遇しました。その他、隣接する高石市や忠岡町にも伺うことができました。日をまたぐことにはなりましたが、兵庫県尼崎市とも知人の紹介でご縁をいただき、現地の視察と行政内の方々へのご挨拶回りまで行えました。これからのご縁の広がりがとても楽しみです。 もっと見る









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