
本気の挑戦、そして視野を広げた京都・広島
エルサルバドルの子どもたちは、現在56時間に及ぶ長い帰路の途中にいます。
日本で過ごした35日間。
その中でも特に印象的だったのが、日本滞在最後の公式戦となった
第65回大阪国際招待卓球選手権大会(全国オープン)への挑戦でした。

この大会は、各都道府県の予選を勝ち抜いた選手のみが出場できる、日本でも非常にレベルの高い大会です。
小学生から一般まで細かくカテゴリーが分かれ、全国トップクラスの選手が集結します。
海外選手には出場枠が設けられているため、
エルサルバドルからはジュニア3名、一般の部に1名、計4名が挑戦しました。
日本滞在中には合計4回の大会に出場しましたが、これが最後の大会。
そして約25日間、日本で積み重ねてきたトレーニングの成果を発揮する大切な舞台でもありました。
今回の目標は「勝つこと」ではなく、
“1ゲームを取ること”。
日本のトップ選手相手に、厳しい試合になることは分かっていました。
結果は4名全員が0-3で敗戦。
数字だけを見れば完敗です。
しかし私は、心から誇りに思っています。
子どもたちは全国大会という大舞台の雰囲気に飲み込まれることなく、堂々とプレーしました。
臆することなく積極的に攻める姿。
試合後にはハイレベルな試合を食い入るように観戦し、必死に学ぼうとする姿。
「今の自分との差」を直視しながらも、目は確実に未来を見ていました。
勝敗以上に、大きな価値のある挑戦だったと感じています。

このような貴重な経験の場を提供してくださった大会運営の皆様にも、心より感謝申し上げます。
素晴らしい大会に参加させていただき、本当にありがとうございました。
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ラケットを置いた2日間
大阪大会終了後、日本滞在中で初めてラケットを置いた「完全OFF」の2日間がありました。
車での移動はなかなかの弾丸スケジュールでしたが、どうしても連れて行きたい場所がありました。
●京都

SNSや動画で見ていた景色に、実際に自分の足で立つ。
画面の中の世界だった場所に、いま自分がいる。
夢で見ていた景色にも、努力と行動によって辿り着ける。
何事も不可能ではない。
そう感じてもらえていたら嬉しいです。
●広島

そして、当初から必ず訪れたいと考えていたのが広島です。
子どもたちは、国内の内戦が激しかった地域の出身です。
国同士の戦争と国内の内戦。事情は異なります。
しかし、争いの記憶が今も残る場所に立つことには、大きな意味があると感じていました。
原爆ドームを静かに見つめる子どもたちの表情は、とても真剣でした。
自国の歴史と重ね合わせながら、何かを感じ取っていたのではないかと思います。
卓球の遠征でありながら、
歴史や平和について考える時間。
この経験が、彼らの人生のどこかで意味を持つ日が来ることを願っています。
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最後に
挑戦し、打ちのめされ、それでも学び続ける。
そして、競技の枠を越えて視野を広げる。
この数日間には、そんな濃密な時間が詰まっていました。
日本で積み重ねた経験は、必ずエルサルバドルに持ち帰られます。
この挑戦を後押ししてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
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日々の活動の様子は、
Instagram(@takuma.es.jp)で少しずつ振り返り投稿をしていきます。
ぜひ引き続きご覧ください。





