自己紹介
はじめまして。
NTG代表の松田行正(まつだゆきまさ)と申します。かねてよりCAMPFIREにて、能登が香るクラフト・ジン「のとジン®️100mlボトル」「ノンアル のトニック」等を紹介させていただきました。その節は大変お世話になりました。

NTGは2021年から約4年間、能登の珠洲市で活動してまいりました。
能登の香りをボトルに詰め込み、爽やかな香りで能登への想いを寄せていただく「のとジン」や「のトニック」の商品を開発、販売してまいりました。

この度、能登半島震災の影響により、2025年に富山県・黒部市に拠点を移し「新川(にいかわ)トレーダーギャラリー」として新ブランドを立ち上げることになりました。
(新川(にいかわ)とは:富山県魚津市、黒部市、入善町、朝日町の2市2町の地区のこと)

MRO北陸放送 世界的コンテストで金賞受賞の“クラフトジン” 蒸留酒好きが高じて50代で一念発起した開発者の想い
ジンラボジャパン 能登半島の自然と英国ウェールズが織りなすジンの誕生 NOTO GIN (のとジン)のご紹介

そして今回、富山に移って初めての製品「CHA-CHA-CHA(チャチャチャ)」というジャパニーズクラフトジンを開発いたしました。
クラフトジン「CHA-CHA-CHA チャチャチャ」
このジンには、富山で支えていただいた方々への感謝の気持ちと、そして能登復興の願いを込めています。拠点は離れてしまいましたが、能登への気持ちは決して変わりません。
拠点を移した、と端的に申し上げましたが、実際はなかなか険しい道のりでした。次々立ちはだかる壁に悪戦苦闘しながら、たくさんの人に支えられてなんとか形になった新ブランドです。
本プロジェクトは「富山の方々からいただいた温かい思いを、温かみのあるジンとして表現したい。」という想いで立ち上げました。
冷やすのはもちろん、ホットでもおいしく飲める「CHA-CHA-CHA」。
ソーダ割ではキリッとしながらも柔らかな甘みを感じる香りが思わずグラスをすすめます。
そして、やさしい香りと口当たりはそのままに、ホットにするとふくよかに温まるジン。
飲んだ皆様が、温かい気持ちで助け合いや優しさを広げてくださることを願っています。
NTGと新川トレーダーギャラリーのご紹介
NTGは2021年から「のとジン」のプロデュースと販売を開始しました。活動を続けていくうちに、様々な出会いが生まれ、自然と活動が広がり、輸入酒の取り扱いや小売販売、その他海外製品の小売販売も手がけるようになりました。
のとジンシリーズに加え、ウェールズからの輸入酒の取扱も
ただ
「のとジンなのになんかいっぱい商品がある」
「ジンだけじゃなくなっててわかりづらい」
「なんか変わってしまった」
といったお声もいただきました。そこで、
能登に関連する事業は「のとジン NoTo Gin」
能登以外の事業は「新川トレーダーギャラリー Niikawa Trader Gallery」
とはっきりと分けて、2025年からは上記のように別々にご紹介しております。
新川トレーダーギャラリーでは、富山県黒部市の<あいの風とやま鉄道>生地駅そばで輸入酒・海外からの良品を扱うショップスペースを2025年10月よりOPENしています。
取扱中のお酒やグッズがずらりと展示された店内、壁には絵画も
これまで通り能登復興を願うのはもちろん、富山県からもクラフトジンやスピリッツの楽しさをお伝えしていきます。ぜひ応援よろしくお願いいたします。
このプロジェクトで実現したいこと
それは、
富山湾をぐるっと巡りながら過ごした震災後のこの1年で感じたことや、いただいたご縁を、まるッと1つのボトルに込めて、感謝の気持ちでお返ししたい、
ということです。
1年間に感じたことやいただいた出会いを、1つのボトルにして、味わっていただきたい、皆さんと分かち合いたい、そして、それが遠く対岸に見える能登半島の復興への橋渡しに少しでもなれればと願っています。
このプロジェクトで製作した、新しいクラフトジンをぜひ味わっていただけませんか?
そして、ささやかですが、富山湾の海の恵みもご一緒に味わってみていただけませんか?
一人でも多くの方と、この2025年を分かちあいたいと願っております。

プロジェクト立ち上げの背景
それでは、これまでの経緯を辿りながら、プロジェクト立ち上げまでの背景をお話します。
全てが一変した能登半島地震
2024年、1月1日。
能登の景色は、大震災で一変しました。
地震発生翌日の2024年1月2日の午後
地震発生当時、私はお正月のご挨拶で珠洲市内を車で走っているところでした。
不意に激しい揺れを感じ、慌ててブレーキを踏んで停車しました。
車ごとひっくり返りそうになりながら、窓から見たあの恐ろしい光景は忘れられません。
次々に倒れる付近の家、逃げ惑う人々、道のあちこちから上がる土煙。
本当にこの世の終わりのようでした。


世界農業遺産に登録されるほど美しかった能登の景色は、たった1日でめちゃくちゃに砕け散ったのです。
「能登から離れない」珠洲市で蒸留所建設の夢諦めず
珠洲市にあった私の事務所兼自宅は、倒壊はせず、奇跡的にボトルの在庫も無事でした。

震災を境に能登から離れていく人が少なくない中で、私は傾いて半壊認定された家に住み続けました。何しろ12月の年末に、ウェールズからの入庫があったばかりで、倉庫内はボトルでいっぱいだったのです。他にも炭酸飲料の在庫もたくさんあり、今すぐに動けるような状態ではなかったのが実際です。もちろん室内で気分が悪くなることはしょっちゅうあり、落ち着いて眠れない日もありました。
色々な方から、まずは落ち着くまでは離れた方がいい、と勧めていただきました。なかなか動こうとしない私に、親戚の皆さんも半ば呆れながら、早く移動するよう勧めてくれました。それでも「のとジン」や「のとトニック」の原料は、奥能登を中心とした地域から採取しています。「のと」と名乗って生業をさせていただいている私が、この地を離れてしまうのは、当時の私にはどうにも受け入れられなかったのです。
それから、もうひとつの強い想いがありました。奥能登で蒸留所を立ち上げる夢です。
再びこの地で蒸留所を新設したい気持ちは変わりませんでした。
2024年4月1日 PR TIMES社のApril Dream企画で発表された内容
しかし移転先を探すにも、奥能登地域では半数以上が被害を受けた市町ばかりです。こんな中では賃貸で新しく契約できるような物件はありませんでした。また、倒壊した家屋の整理もまだついていない状況では、新しい住宅建設も難しい状況でした。
そもそも大工さんや工務店の方々の中にも、金沢方面へ避難された方も多く、能登には十分な人はいなかったのです。
それでも諦めず、能登地域の各地、小木や柳田、姫、真脇などで、候補地を探し続けました。
能登のさまざまな候補地を探して 小木での風景
そうしていくうちに、地震の痛ましい傷跡と、荒れたままの街や道路、傾いた住居が、生活の中で少しずつ私の精神を削っていきました。
令和6年9月能登半島豪雨
2024年9月、想像もしなかったことが起こりました。
豪雨が能登を襲い、再び災害が訪れたのです。
大雨により再び自宅前に自衛隊が出動する光景に
普段車で通っている道に巨大な流木が散乱し、道は水で溢れ、まるで見たこともないような光景が広がりました。力が入らなくなるような無力感を感じました。
そして豪雨が終わると、珠洲市ではまたしても連日節水への協力が呼びかけられました。
この時、災害があるとすぐに制限されてしまう現地の水道インフラの脆弱さを、痛いほど痛感しました。
地震発生時、節水を心掛けるあまり、調子が悪くなったり、膀胱炎になったりした方がたくさんいらっしゃいました。私も例外ではありませんでした。
そんな地域の状況の中で、”蒸留という「新たに水をたくさん使う事業」を起こすのは、水が貴重な地域に住む皆さんに間違いなく迷惑をかけてしまう”ことになるということを、あらためて実感しました。
そう思い、珠洲市での蒸留所建設の夢は諦めざるを得ませんでした。本当に残念で、無念な思いでした。
豪雨は去ったものの自らの限界を感じた朝
なんとかしようともがき続けてきましたが、地震、豪雨と経験し、自然の力にはかなわないのだと打ちのめされたのです。
富山湾で見つけた新たな兆し
豪雨災害の後始末が少し落ち着いた10月の、とある日。
私は思い切って富山湾を渡って対岸の地を訪れました。
奥能登を離れるなら、いつも見ている立山連峰の麓の富山まで思い切って行ってみるのもいいかと、気分転換をかねて車を走らせたのです。
車窓から見えた立山連峰に続く北アルプスの山々
着いてみると、富山には、能登とは異なる落ち着いた豊かさがありました。
特に驚いたのは豊富な水量です。
最初は「雨が降ったからこんなに水量があるのかな」と思って現地の人に訊ねると、違いました。「年中こんな感じだよ」と。年間を通して水量が多いと知り、驚きと共に、心を奪われました。
“北アルプスの伏流水が豊かに流れる朝日町でなら、新たな蒸留所を建設できるかもしれない!”
珠洲市での新設を断念した矢先に、希望が見えたのです。

朝日町では、12月末まで自宅が半壊以上の被災者を受け入れており、町営住宅に1年間住めることになったのも大きな転機でした。
傾いていない平らな家にようやく住めることも、正直とてもうれしかったのです。
仮の住居となった旭ヶ丘団地町営住宅
いざ富山県・朝日町へ
そして、朝日町に仕事場の拠点となる土地を、思い切って購入しました。
当初、蒸溜所建設予定地にと購入した国道8号線沿いの土地
しかし、計画は思った通りには進みません。
土地にあったはずの井戸が、実はつぶされていたのです。購入を決めてから知った事実に、まさかの井戸を掘るところからスタートしなければならないという事実に直面し、計画は一旦頓挫しました。
さらに、珠洲市の事務所から荷物を運び出す作業は、想像していたより過酷なものでした。
肉体的にも精神的にも、1人では成し遂げられませんでした。
ご協力くださったのは、能登町で以前から親交のある中森実鶴さんです。
のとジンの事業を節目節目で支えてくださった中森さん
中森さんは、能登里山マイスターの同級生。のとジンが最初に日本に到着し珠洲の倉庫に届いた時から、ずっと寄り添ってくださっています。昨年は「のとジン 願い星」のキーボタニカルのヒントになる、ブルーベリーの枝からの香りを教えてくださいました。
中森さん自身も、働いている農園に震災による地割れや崩落が起きて、育てていた多くの苗木を失う被害を負い、建て直しに尽力されました。にも関わらず、収穫が終わった後は、働いている農園から休職扱いになってしまっていたのです。それならば、と引っ越し作業をお願いさせていただきました。
しかし始めてみると、とても過酷な引っ越し作業でした。雪道を往復9時間以上かけて行き来する引っ越し。雪の凸凹道を、軽のワゴンに詰めるだけ詰んで走るのは神経を使う仕事です。また、珠洲の事務所兼倉庫にあった在庫は、町営住宅の間取りだけではとても置ききれず、ガレージを借りて倉庫にしました。
中森さんに3ヶ月間お願いして、軽ワゴンとハイエースで、20回近く往復し、ようやく約4ヶ月かけて完了させました。
2025年4月。
なんとか引っ越しを終え、腰を据えて活動ができるかと思ったそのときです。
少しずつ積もったストレス
震災から約1年半、知らず知らずのうちに今までのストレスが重なったのか、私は軽いメンヘラになってしまいました。

美しかった能登の風景はめちゃくちゃになり、1年経っても、というよりも、もう元には戻らないだろうことを思い知らされました。
一緒に働いてきた仲間も居なくなりました。
街は、解体の音とダンプなどの大型車両が往来し、静かだった頃からすっかりと変わってしまいました。街も道路も大型車両で渋滞ばかりのストレスの溜まる移動でした。
それでも希望を捨てずに、乗り越えようと行動してきましたが、現実は元々メンタルの弱い私の行く手を阻み、計画はスムーズに進まないことばかりでした。
肉体的にも堪える引っ越しも含め、満身創痍だった私は、何をするにもエネルギーが入らず、前向きな気持ちを失ってしまったのです。
先行きの見えない不安な日々が続きました。
そんなある日、不意に転機がやってきたのです。
音楽の力
2025年5月25日。
朝日町のアゼリアホールで、歌手・原田真二さんのチャリティコンサートが開催されました。
曲の合間のトークの中で、これまで1年間、原田さんは毎月のように能登半島に訪れ、地元広島仕込みのお好み焼きを作って炊き出しをやってこられたり、能登でコンサートを開催されてきたことを知りました。能登にいたのに、私はそのことを全く知らなかったのです。原田さんは震災後、10回以上も現地で炊き出しを行うなど、積極的に復興支援を続けていらっしゃったのです。
2025/5/25 朝日町アゼリアホールで開催されたチャリティコンサート
原田さんの揺るぎない行動力や力強いメッセージ、そして彼に続いて一緒に慈善活動に参加する全国から集まったファンクラブの皆さんにも感銘を受けました。
原田さんの能登への熱い想いや平和への願いを聞き
「いつまでも落ち込んでばかりいられない。自分にも何かできることがあるはずだ」
そんな情熱がわいてきました。
原田さんにいただいた記念のサイン
同じ広島市出身という共通点もあり、原田さんは郷土の誇りであり、尊敬する天才的音楽家です。
それ以上に、実際に生で原田さんの歌と演奏を聴き、素晴らしい楽曲とひたむきな姿勢が、落ち込んでいた私に勇気を与えてくれました。
そして、同じようにコンサートに出演されていた楽屋姫のシンガー英樹さんは、地元朝日町にお住まいで富山県内を中心に、音楽活動やラジオパーソナリティとして活躍されています。
そして、個人としても、楽屋姫としても震災後から能登の支援活動を積極的に行っていらっしゃいます。継続的に募金活動も続けていらっしゃり、その額は大変なものでした。
仕事もしながら、音楽活動も行い、そして、支援活動まで、と本当にそのエネルギッシュな活動に感銘を受けました。

また、同じように出演されていた布上智子さんも、音楽活動だけではなく、積極的に支援活動を行っていらっしゃいました。
チャリティライブなども頻繁に行われ、歌の力強さと共に、人を喜ばせようとするエンターテイメントの力を感じ、素直に感動しました。

地元朝日町で、これだけ素敵なミュージシャンの方が、地元の朝日町でチャリティでライブをされ、能登のために活動されているのを目の当たりにして、音に触れ、心から感動しましたし、本当に「一体自分は何をやっているのだろう」、と思いました。疲れ果てている場合ではない、と自分自身が情けなく、恥ずかしくもありました。
その時自然と「よし、温かく迎え入れてくれた朝日町への恩返しとして、地元のボタニカルを使ったジンを作ろう!」と決意したのです。
新しいクラフトジン「CHA-CHA-CHA」

今回のクラフトジンには「CHA-CHA-CHA(チャチャチャ)」という名前を付けました。ネーミングの由来は以下のとおりです。
3種類の「お茶」をボタニカルとして使用
楽しくなるような音楽とダンスのチャチャチャ
富山弁の「〜ちゃ」と富山のブランド米「富富富」がヒント
フレーバー&テイストのコンセプトは、
ジンとしてのキリッとした味わいもありながら、癒されるふくよかな香り
これからの季節にホットでも美味しく楽しめるやさしい味わい
宅飲みでもサクッと楽しめる重くならない軽さと程よい酸味
を意識してボタニカルの選定と設計を行いました。
これまでの「のとジン」シリーズで実現してきた、「能登はやさしや ジンまでも」という基本コンセプトは変わらず維持しながら、やさしさのあるジンを目指しました。
そのように感じ取っていただけたら本当にうれしく思います。
使用したボタニカル(植物材料)
1. ホーリーバジルティー
今回のジンのキー・ボタニカルは、ホーリーバジルです。ホーリーバジルの甘く癒される香りが、このジンをとても魅力的な香りに仕上げてくれます。
独特の甘い香りが立ち込めるホーリーバジル
最近、巷で大変人気のあるホーリーバジルティー。ご縁のあるECサイトでも、人気商品の一つになっているそうです。ホーリーバジルの花言葉は「神聖」「祝福」を意味し、インドでは古くから「不老不死の霊薬」といわれています。
今回、採用を決めたのには、とあるご縁がありました。
2025年3月22日、地元バレーボールチーム「KUROBEアクアフェアリーズ富山」が東京大田区の体育館で、NECレッドロケッツと対戦するのを観戦に行ったのです。かねてからメンタルが低下していた私は、バレーボールに救いを求めていたところもありました。
2025年3月22日 大田区総合体育館でのKUROBEアクアフェアリーズ富山 NECレッドロケッツ戦
深夜バスで東京に到着したところ、午前中時間があったので、東京・青山で開催されていたファーマーズマーケットを訪れました。心のどこかで癒しを探していたのかもしれません。
そこで偶然ホーリーバジルを見つけました。とても素敵にパッケージされたホーリーバジルは、養蜂家の中川翔子さんご夫妻が手がける「Good Bee Vibes」のものでした。
かねてから興味を持っていたハーブでしたが、手に取ってみると見事な香りにすぐに魅了されました。自分たちで松戸市で畑で栽培されていることを伺い、さらに興味を持ちました。松戸市と言えば、現在まで蒸留をお願いしているTLピアス蒸留所の以前の事務所のある場所ということで、不思議なご縁を感じました。
早速、ジンに使わせてもらえないか相談したところ、「収穫は八月頃になるけれどもそれでよければ」、と快く承諾していただきました。
キーボタニカルとして申し分ない材料に出会うことができたのです。
2. バタバタ茶
朝日町を代表する名産品であるバタバタ茶。
自然な香りで、ふくよかな優しさと味わいの奥行きをジンに与えてくれます。

富山県朝日町南保の蛭谷(びるだん)で親しまれている黒茶です。
専用の茶碗と茶筅を使い、泡立てて飲みます。泡立てる時のバタバタ、という音や、朝の忙しい時間帯にたてることからこの名がつきました。山菜料理や漬物と一緒に味わい、地域の茶会では住民同士の交流を深める大切な飲み物として愛されています。
バタバタ茶は、日本にたった四種類しかない後発酵茶の一つです。後発酵茶は茶葉が持つ酵素の働きを熱加工によって止め、真菌(カビ)や乳酸菌を人工的につけることで微生物発酵をさせます。中国のプーアール茶が有名です。
朝日町観光協会 あさひ暮らし旅 あさひさんぽ 「山村で続く暮らしの文化バタバタ茶」 より
実は、バタバタ茶にも縁がありました。
のとジンを発売し、石川県内の雑誌で取り上げられた頃のことです。石川県野々市市に住んでいる大学時代の同級生が「もしかして、松田君?」と声をかけてくれました。30年以上も会っていなかった同級生と、石川で出会うことになるとは全く想像もしていませんでしたが、それから何度か会うことがありました。
そして、震災の件で朝日町に移動することを伝えると、偶然にもお母様の実家が、朝日町の蛭谷で、子供の頃夏休みには大阪から毎年遊びに来ていた、というのです。そのため、バタバタ茶についてはよく知っていて「飲んだことがある、美味しいよ」と教えてくれたのです。実際、飲んでみると優しい味わいで、ふくよかな豊かさを感じました。それで、「いつかぜひ使ってみたい」と思ったのです。

また、もう一つのご縁といえるかも知れませんが、朝日町のバタバタ茶は、住居として1年間住まわせていただいた町営住宅のそばにある南茂商事さんで取り扱っていらっしゃるという偶然もありました。
3. カリン茶
柔らかな酸味があり、ホッと癒される味わいです。
朝日町に移住した日にすぐに買って飲んでみた、思い入れのあるハーブティーです。
朝日町にある百日豚(いっぷく)美術館で栽培から加工まで行われているものを使用しています。

朝日町観光協会 あさひ暮らし旅より 百日豚美術館
実は、百日豚美術館には特別なご縁があります。
2025年6月末に開催された「ウイスキー&スピリッツフェスティバルin大阪」での出来事です。大阪南港で開催されたブースでは、大阪への思いを表すよう、南海ホークスの帽子を被って立っていました。そこに、1人の男性が、「懐かしいなぁ!」と立ち寄ってくださったのです。大変な南海ファンだったそうで、南海が福岡に移るために最後になる大阪での試合も観戦に行かれたそうです。
会場にて アンドスピリッツLtdのフィリップさんと
往年の名選手や名監督の話に花が咲いた後、その方はウェールズにも触れてくださいました。ウェールズにも何度も行ったことがあり、懐かしそうに話してくださいました。
するとその方は、「ウェールズの本を書いたことがある」、とおっしゃいました。伺ってみると、なんと長年愛読していた”ケルト紀行シリーズ”の著者である、武部好伸さんだったのです。まさか一生のうちに、あの壮大なケルト紀行シリーズを執筆されたご本人にお会いできるとは思いもしませんでした。
本当に感動しました。野球、ウェールズ、お酒、という様々な共通の話題が一気に咲き、夢のような時間になりました。
武部好伸さんとのご縁をいただいたウイスキーフェスティバル2025 in 大阪
後日、武部さんから別のペンネームで書かれている小説『おたやんのつぶやき』をご紹介いただきました。というのも、私が朝日町に住んでいることを知った武部さんが、実は朝日町ともご縁がある、とおっしゃったのです。なんと、この小説の主人公「おたやん」は百日豚美術館に展示されているおたふくの像のことだったのです。

私はこの不思議なご縁に、言葉では言い表せないほど感動しました。そして、この美術館のカリンを使った試作品を武部さんにも飲んでみていただきました。
生姜
2024年金沢の、とあるセミナーの打ち上げで1人のとてもユニークな男性とお知り合いになる機会がありました。
西山慎吾さんという方で、クリエイティブなサラリーマンをされながら、ご自宅のある石川県白山市・番田にて、お1人で生姜を栽培されている、とのことだったのです。
お1人でやられているので生産量は限られているものの、金沢市の有名な某八百屋さんで取り扱っていただいたり、知り合いを通じて、毎年少しずつ収穫量を増やしてらっしゃるというお話を伺いました。
せっかくなら、と生姜の葉をいただけないかとお願いをしたところ、ご快諾いただくことができました。乾燥させてみると、爽やかな生姜の香りと、ちょっと甘味のある温かみのある香りがしました。
「ぜひいつか何かのタイミングで使ってみたいな」と思いを温めていました。
西山さんの香り高い完全無農薬の「番田ジンジャー」
今回、温かみのあるジンを作ろうと思った時に、この生姜のことがすぐに頭に浮かびました。
そこで、西山さんの生姜の実と、生姜の葉を使わせていただくことにしたのです。
ゆず
ジンには柑橘の香りが欠かせませんが、柑橘にはやはり柚子を選択しました。朝日町のあたりでは、小さな実の多田錦を育ててらっしゃる方がいらっしゃいます。いつかは朝日町のゆずも活用していきたいと思いますが、今回はやはり復興への願いも込めて、珠洲市のゆずを使用することにしました。
毎年珠洲市の皆さんにお世話になっている柚子の実
富山弁の「ちゃ」と、富山のブランド米「富富富」
富山弁の語尾につく「ちゃ」と、それから富山のプレミアムブランド米「富富富(ふふふ)」にちなんでいます。口に出して楽しくなる語感ですので、ぜひ親しみを持って呼んでいただければと思います。
ちなみに、富富富も”消費者に幸せな気持ちとおいしさを届けること”を目指しており、CHA-CHA-CHAと通ずるところがあります。
音楽とダンスのチャチャチャ
製作のきっかけをくれた原田真二さんのコンサートでの体験のように、音楽の力は、人々を励ます大きなパワーを持っています。
移り住んだ新川地区のコミュニティラジオ局ラジオミューから流れてきた石井明美さんの「CHA-CHA-CHA」。
そして、長年パーソナリティを続けてきた石川のコミュニティラジオ局FMかほくで流れていたビートたけし&たけし軍団の「抱いた腰がチャッチャッチャッ」。
上記の2曲には、懐かしさと同時に落ち込んでいた気持ちに、元気をもらいました。
そして、この二つの曲から「もうわかっただろ?」「名前は決まったよな?」と言われた気がしました。
ラベルデザインも地元の方々に
それからラベルデザインは、富山県下新川郡・入善町出身の若手三人で立ち上げたベンチャー企業「Teens Venture」にお願いしました。
Teens Ventureの皆さんは、朝日町の「春の四重奏」のグッズなどを製作されていました。そのセンスの良さに、ぜひデザインをお願いしてみたいと思いました。

ラベルに描かれた楽しげに踊る姿は、ダンスの「チャチャチャ」から着想を得ています。社交ダンスのチャチャチャのように、見ていて心踊るような華やかな仕上がりになりました。
(※ Teens Venture制作の商品も、リターンで選んでいただけるよう追加しました)
500mlは、バーに並んでいたら「あれ、なんのお酒?」と思わず尋ねたくなるような、ポップな目を惹くデザインに。250mlは、お土産で手に取りやすく、思わずプレゼントしたくなるようなかわいさを表現していただきました。
500ml ボトル と 250ml ボトル(表記が500mlとなっていますが訂正してあります)
いずれも、お部屋に飾っておくだけでうきうきするような魅力的なボトルになっていたら嬉しいです。
蒸留は引き続きTLピアス蒸留所
今回も蒸留はTLピアス蒸留所です。マイケルさんに製品のコンセプトを伝えたところ、「面白そうだね」と気に入ってもらえました。そして、3度の試作を重ねて誕生した「CHA-CHA-CHA」。

優しい味わいは、冬の季節にはお湯割りでもツンとするアルコール臭のない柔らかな飲み口で美味しくいただけますし、ソーダ割りで飲むと嫌味のない上品な味わいで、本当に美味しい一杯になっています。
このジンが、飲む人の心を少しでも温かくできれば幸いです。
リターンについて
それでは以下に、リターンについてご紹介します。

1。CHA-CHA-CHA 500ml サイズ違いの表ラベル 2枚 + 新川TG 500円分クーポン券
今回、250mlボトルのラベルを制作するにあたり、あろうことか、チェックミスのために再印刷をしてしまうことになりました。
私のことをよく知る方なら、「あー またおっちょこやってるわ。」とご納得かと存じます。
本当にどうしてこうも私はおっちょこばかりなのか、皆さんから見ると、わざとやってるとしか思えないようなミスを引き起こすのです。
ミスで刷り上がった250mlボトルサイズのCHA-CHA-CHA 500ml フロント・ラベル。

こちらが手元にございますので、せっかくですので、記念に皆様と分かち合えればと存じます。ミスが合ったとはいえ、デザインはTeens -Venture様の秀逸なものですし、ラベルもプラスチックラベルでしっかりしたものですので、
・250mlのラベルを張り替えて、あなただけのボトルにして楽しんだり、
・500mlのフロントラベルの代わりに貼ってみて、そのデザインの違いを味わったり、
・パソコンに貼って、カフェやシェアリングオフィスで周りからの視線を集めたり、
・白い車の一部に貼って、世間をあっと言わせたり、
楽しみ方は無限に広がります。いずれにしましても非売品の、このリターンでしか手に入らないステッカーですので、ぜひお楽しみいただければと存じます。
また、将来的にCHA-CHA-CHAが買える通販サイト「新川トレーダーギャラリー」でご活用いただける500円クーポン券もお付けします。
・ご利用方法:チケットはNTGサイト「新川トレーダーギャラリー(https://www.niikawatg.com)」でご利用いただけます。
:チケットは新川トレーダーギャラリー店舗でのお買い物の際にも、ご利用いただけます。
・有効期限:2026年1月から2026年12月末まで
以上を郵便にてお届けさせていただきます。ぜひご利用くださいませ。
2。富山県朝日町Kanburiya うにのリエット または 牡蠣のアッシェ
富山県下新川郡朝日町で、地域の水産物などの特産品を加工して販売してらっしゃる有限会社テイスト様の、Kanburiyaブランドとコラボしていただけることとなりました。
とっても美味しい二つの缶詰。このいずれか1つをリターンとして、お楽しみいただきたくご紹介させていただきます。
うにのリエット

富山県魚津市にある新川高等学校の学生が開発し、「ローカルフィッシュ缶グランプリ2024」で『ベストグルメ賞』を受賞した商品です。
富山湾のムラサキウニと、地元である富山県朝日町の農家であるマッキーファームの人参と玉ネギを使用した「うにのリエット」を缶詰にしました。保存料などを一切使用せず素材本来の味をたのしむことができる商品です。

リエットはフランス語で「豚肉の塊」という意味で、パンなどに塗って食べるペースト状の料理のことですが、この商品は豚肉ではなく「うに」を使用してペースト状の料理を作りました。
この商品を開発するに至った経緯:
富山湾に温暖化の影響でムラサキウニが大量発生し、富山湾の海藻を食べ尽くす問題が起きています。特に被害が大きい地域が富山県下新川郡朝日町です。この問題を解決するために立ち上がったのが、新川高等学校の生徒でした。
ムラサキウニを美味しく加工して、消費量を上げていくことで、富山湾の海の環境を守れないか。という命題に果敢に取り組んでくれたのです。

富山湾のムラサキウニと、地元旭町の農家マッキーファームさんの規格外の人参と玉ネギを使用してSDGsの考え方を取り入れた商品、「うにのリエット」。海の幸と大地の幸を余すところなく活用し、最高の味わいを生み出してくれました。
美味しい食べ方とCHA-CHA-CHAとの合わせ方

濃厚な味わいのうにのリエットはカリッと焼いたパンに合わせていただくととても美味しいです。
もちろん、パンの代わりにご飯やおにぎりも、イケます。温かいパンやご飯よりも、常温のパンやおにぎりの方が濃厚さが重たくならず、スナック感覚で楽しめます。
その場合は、ぜひCHA-CHA-CHAのソーダ割で合わせてみていただけたらと思います。さっぱりとした味わいの中に、口の中で立ち上がる濃厚な香りが、CHA-CHA-CHAの柔らかくも温かみのある香りと共にマッチして至福の体験ができます。
<名称> うにのリエット
<原材料名> 玉ねぎ(富山県産)、人参、塩うに、無塩バター、白ワイン、塩、黒胡椒、食用油(一部に乳成分を含む)
<内容量> 100g
<保存方法> 直射日光、高温多湿を避け、常温で保存してください。開封後はお早めにお召し上がりください。
<製造者> 有限会社テイスト Kamburiya 富山県下新川郡朝日町月山234-4 tel 0765-82-2178
<企画> 学校法人荒井学園 新川高等学校
<栄養成分表示 1缶100gあたり(推定値)>
エネルギー 141kcal、タンパク質 2.4g、脂質 11.1g、炭水化物 6.4g、食塩相当量 0.8g
アレルギー物質(28品目中) 乳成分
牡蠣のアッシェ

アッシェは、フランス語で「みじん切り」「細切(こまぎ)り」を意味する料理用語。
つまり、牡蠣のアッシェとは、新鮮な牡蠣を細かく刻んだ料理です。
塩とバターでシンプルに仕上げることで、牡蠣本来の濃厚な旨味とクリーミーな食感が、より一層引き立ちます。
そのままはもちろん、パスタやソースの材料としても使えます。牡蠣の豊かな風味を手軽に味わえる贅沢な一品です。
美味しい食べ方とCHA-CHA-CHAとの合わせ方
野菜スティックと合わせて、そのまま召し上がるなら、さっぱりとCHA-CHA-CHAのソーダ割りをおすすめします。牡蠣の旨みをじっくりと味わいながら、CHA-CHA-CHAのソーダで後追いで流してみてください。何度でも食べたくなること間違いなしです。

温かいパスタと合わせるなら、ぜひCHA-CHA-CHAのお湯わりをお試しいただけたらと思います。牡蠣の濃厚な旨みと香りが、CHA-CHA-CHAの温かいやさしさで包まれます。

<名称> 牡蠣のアッシェ
<原材料名> 牡蠣(宮城県産)、玉ねぎ、ニンニク、バター、白ワイン、塩、コショウ(一部に乳成分を含む)
<内容量> 100g
<保存方法> 直射日光、高温多湿を避け、常温で保存してください。開封後はお早めにお召し上がりください。
<製造者> 有限会社テイスト Kamburiya 富山県下新川郡朝日町月山234-4 tel 0765-82-2178
<栄養成分表示 1缶100gあたり(推定値)>
エネルギー 337kcal、タンパク質 10.0g、脂質 27.5g、炭水化物 16.1g、食塩相当量 4.6g、アレルギー物質(28品目中) 乳成分
リターン2。におきましては、
うにのリエット または 牡蠣のアッシェ いずれか一点をお選びいただけます。
どうぞよろしくお願い致します。
3。 CHA-CHA-CHA 250ml + CHA-CHA-CHA 500ml サイズ違いの表ラベル 2枚
リターン3では、CHA-CHA-CHA 250mlボトルに加え、失敗作のフロント・ラベルを2点おつけしてお届けいたします。
商品発送時には正しい250ml記載のラベルが貼られた状態でお届けいたします
【洋酒(スピリッツ)】クラフトジンCHA-CHA-CHA 250mlを1本提供します。
・サイズ:約21cm・重量:約870g・アルコール度数:43度
・品名:スピリッツ
・保存方法:常温(直射日光を避けて保管)
・消費期限もしくは賞味期限:未開封であれば期限なし
・原材料、主原料の原産地:
国産原料アルコール(兵庫県産)、水(千葉県産)
使用ボタニカル
ホーリーバジル(千葉県松戸市)、バタバタ茶(富山県下新川郡朝日町)、カリン茶(富山県下新川郡朝日町)、生姜(実及び葉)(石川県白山市)、柚子の皮(石川県珠洲市)
・添加物表示、アレルギー表示:なし
※ 原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます。 商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルや注意書きをご確認ください。
4。【早割】CHA-CHA-CHA 500ml (24名様限定)
今回、早割設定で、24名様限定で、送料無料でお届けをさせていただきます。将来的に店舗でお買い求めになるのと変わらない感覚で、リターンを楽しんでいただけます。ぜひお早めにお申し込みくださいませ。

【洋酒(スピリッツ)】クラフトジンCHA-CHA-CHA 500mlを提供します。
・サイズ:約26cm・重量:約1250g・アルコール度数:43度
・品名:スピリッツ
・保存方法:常温(直射日光を避けて保管)
・消費期限もしくは賞味期限:未開封であれば期限なし
・原材料、主原料の原産地:
国産原料アルコール(兵庫県産)、水(千葉県産)
使用ボタニカル
ホーリーバジル(千葉県松戸市)、バタバタ茶(富山県下新川郡朝日町)、カリン茶(富山県下新川郡朝日町)、生姜(実及び葉)(石川県白山市)、柚子の皮(石川県珠洲市)
・添加物表示、アレルギー表示:なし
※ 原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます。 商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルや注意書きをご確認ください。
5。CHA-CHA-CHA 500ml
リターン5。は CHA-CHA-CHA 500ml 1本でのご提供です。ぜひ味わってみてくださいませ。
詳細は上記をご参照ください。
6。 CHA-CHA-CHA 250ml + うにのリエット または 牡蠣のアッシェ
リターン6。は CHA-CHA-CHA 250ml 1本に、おつまみとして、富山県下新川郡朝日町産の「うにのリエット」または「牡蠣のアッシェ」いずれか1つを合わせてのご提供です。おすすめのリターンです。
詳細は上記をご参照ください。
7。 CHA-CHA-CHA 500ml + おつまみセット うにのリエット & 牡蠣のアッシェ
リターン7。は CHA-CHA-CHA 500ml 1本に、贅沢に二つのおつまみ、富山県下新川郡朝日町産の「うにのリエット」と「牡蠣のアッシェ」を合わせて、思いっきり楽しんでいただけるご提案です。
2025年の軌跡を、濃厚な香りと共に、ぜひ味わってみてくださいませ。
詳細は上記をご参照ください。
スケジュール
12月 クラウドファンディング募集開始
1月 クラウドファンディング終了・リターン発送開始・終了
2月 一般販売開始
今回は、一般販売開始前の予約販売のように、とてもシンプルなスケジュールです。
リターンの金額設定も商品の価格だけにさせていただいてます。
このプロジェクトは、この製品を皆さんと分かち合いたい、それがメインテーマです。
ボトルを手にしていただいて、味わっていただければ、それだけで嬉しいです。
株式会社Teens-Venture 代表
上田彬央(うえだあきひろ)さん インタビュー by にしだかおりさん
ラベルデザインを手がけてくださったのは、富山県出身の同級生3人で運営する「株式会社Teens-Venture」さん。
代表の上田彬央(うえだあきひろ)さんにお話を伺いました。

Q. 本プロジェクトに関わることになったきっかけを教えてください。
A. 2025年6月ごろ、松田さんからメールでデザインのお話をいただいたことがきっかけです。建築やグッズデザインの仕事がメインなのでお酒のラベルは初めてでしたが、富山出身者として力になれればと思いご一緒させていただきました。
Q. 制作はどのように進めましたか?
A. 弊社は東京に拠点を置いていますので、実は松田さんとはまだ直接お会いしていません。3ヶ月間すべてメールやビデオ通話のやりとりで制作を進めました。だからこそ、着実に信頼を築きながら完成させられたと思います。
「CHA-CHA-CHA」というネーミングと使用する素材をどう表現するか、松田さんと話し合いを重ねて理解を深めていきました。
松田さんから最初に以下のコンセプトの要望をいただきました。
ジャケ買いしたくなるようなインパクトある仕上がり
ターゲットは若年層の女性を中心にかわいらしい印象に
「楽しくチャチャチャを踊っている様子」を表現
ボタニカルのホーリーバジルの色味を活かす
こちらを元に着想し、ボトルの形も考慮しながら進めていきました。
色味については、ホーリーバジルをイメージしたカラーを作って、デザインに落とし込んでいます。
これまでの「のとジン」とは一風変わった新しい印象になっていると思います。
Q. 今回のラベルデザインに込めた想いを教えてください。
A. 何度もディスカッションを重ねて、試行錯誤して完成させたデザインです。本プロジェクトが成功できるよう後押しできたらと思います。これまでの「のとジン」のイメージを良い意味で刷新し、新しい風とともにファン層も広がれば嬉しいですね。
上田様、ありがとうございました。 (にしだかおり)
ライター にしだかおりさん
最後に
能登半島地震からもうすぐ2年、そして豪雨災害から1年以上になります。
当時は多くの関心が寄せられましたが、徐々に情報が少なくなっていく中、現地にいない方は、被災者の生活が今どうなっているのかお気になさっているかもしれません。
車道は幹線道路においては復旧が進みかなり良くなり、新しい家も立ち並ぶようになりました。
とはいえ、現在も復興活動は続いており、以前の生活を取り戻せないでいる方が数多くいらっしゃいます。
私自身も、珠洲市での蒸留所建設の目標に挫折し、落ち込む時期もありました。
自分の不甲斐なさや、街を出ていく自分を裏切り者と感じたりもしました。
そんな中、やさしく声をかけてくださった奥能登の方々の広い御心、そして、温かく迎え入れてくれた富山の方々の優しさ、そして音楽や偶然の出会いといった様々なご縁に支えられ、再び前を向くことができました。
富山県朝日町の尾根から登る朝日
このたび完成したクラフトジン「CHA-CHA-CHA」は、やさしい奥能登の方々と、見ず知らずの移住者を受け入れてくださった富山の方々への深い感謝を込めたものです。
拠点は少し離れてしまいましたが、富山湾を挟んで対岸み見える能登半島を毎日眺めながら、県外からにはなりますが、ジンを通じてこれからも能登を応援したいと考えています。

このジンが、飲む人の心を温かくし、思いやりや愛情が連鎖していくことを願っています。そして、このプロジェクトが、能登の復興への関心を、再び呼び起こすきっかけとしていただけたなら幸いです。
私自身もここで立ち止まらず、次のステップに進むことができればと思っています。
2025年の思いを託した、この一本のボトルを一人でも多くの方と共有したい、というのが願いです。
もし、これまでの経緯に関心を持っていただけたなら、ぜひ、応援の方よろしくお願いいたします。
新川トレーダーギャラリー
小売卸売販売事業者 魚津法7047号:NTG 松田行正
〒938-0001 富山県黒部市荒俣98-3TEL/090-1525-8111 MAIL/shop@niikawatg.com
適格請求書発行事業者登録番号:T5810571848589

※20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。20歳未満の方はこのリターンを選択できません。
最新の活動報告
もっと見るネクストゴールを目指します
2025/12/04 06:46こちらの活動報告は支援者限定の公開です。




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