2018年9月5日~20日までミクロネシアに渡航し、JAPANESIA6次隊の活動を行ってきました。
今回の渡航では主に2つの活動を実施しました。
1つ目は現地のオオミネ小学校とネッチ小学校での環境教育活動です。
例年と同様にミクロネシア連邦の子ども達にごみを分別することの大切さを理解してもらうことに加え、今年は“ごみを資源として捉える”という視点を得てもらえる要素を劇とワークショップに組み込み、実施しました。子ども達の反応もとても良く、その返答や発言、行動などで彼らがしっかり理解してくれたことが分かりました。
2つ目はタイヤサンダルプロジェクトです。
タイヤサンダルプロジェクトでは、大きく分けて4つのことを実施してきました。
1. ダンプサイト訪問
ダンプサイト内は粗大ごみ、土に還るごみ、還らないごみ、廃油、廃タイヤ、廃車でそれぞれしっかり区分されていて、においもほとんど無く、しっかり管理されている様子が見られました。
そこで働いている方々にも現状や問題、それらに対してどのような策を講じているのかなど様々なことを伺いました。
また、ダンプサイト内で廃棄されていたタイヤを幾つか頂き、それらを使いタイヤサンダルを製作しました。
2.インタビュー調査とプロトタイプ製作
ポンペイ刺繍を製作している方々とポンペイスカートを販売している方々にインタビュー調査を行いました。
その結果、タイヤサンダルプロジェクトを進める上で重要な多くの情報を得ることができました。
また、タイヤサンダルとタイヤサンダル用のポンペイ刺繍を製作する意思も示して頂き、今後製作者として携わって頂くことになりました。
その方々に今回様々なデザインのタイヤサンダル用のポンペイ刺繍もプロトタイプとして製作して頂きました。
3.タイヤ取り扱い店への訪問
日本人である山中さんという方がポンペイに移住し、タイヤ屋さんを営んでいるということで訪問させて頂き、お話を伺いました。ミクロネシアは自動車社会であるうえ、道路は凹凸が酷い為、タイヤのすり減りもはやく交換する人が多いそうです。その結果、廃タイヤが増え、その多くはダンプサイトに溜まる一方だということをお話してくださいました。加えて、もしタイヤサンダルがうまくいけば山積するタイヤのごみを減らすことができ、雇用問題も解消できる可能性がある良いアイデアだとタイヤサンダルに対して称賛の声も頂きました。
4.ミクロネシア短期大学の学生とのタイヤサンダルプロジェクト立ち上げ
JAPNESIAのカウンターパートの役割を担って頂いているミクロネシア短期大学にある起業センター(Center for Entrepreneurship)という組織での新事業として、タイヤサンダルプロジェクトを採用して頂き、そこに所属する学生と共にタイヤサンダルプロジェクトを進める準備を行ってきました。
その他にもJICAのミクロネシア事務所や日本大使館、世界遺産であるナンマドール遺跡への訪問、ワールドクリーンアップデイの日に現地学生と海岸沿いのゴミ拾い活動など様々な活動を行いました。