プロジェクトの実行者について
舞台造形アトリエ Qeppet(ケペット) です。
これまでストレートプレイ、ミュージカル、2.5次元舞台などで、造形小道具・大型パペット・特殊造形を担当し、作品をより豊かに見せる造形を追求してきました。


近年はより多くの作品、大がかりなパペットも受注するようになり、チームで動くことも増えました。
これからもより活動的に、演出家や舞台スタッフの「これが欲しい!」「これを形にしたい!」という声に応えるため、より広いアトリエの整備が急務となりました。

自分が10年、舞台造形として活動する中で痛感したのは、安心して創作できる環境と、続けられる仕組みの不足です。
- 技術はあるけれど拠点がなく、小規模な作品しかできない
- 舞台スタッフとして続けたいけれど、安定した仕事がなくて続けられない
- 舞台は好きだけど、人脈をどう作ればいいかわからない
やる気があっても入口がない。続けていくには難しい。
狭く濃い人情あふれる業界だからこそ、継続の難しさを痛感してきました。
私自身、アシスタントの力を借りながら制作を進める中で、
師弟的な支え合いは残しつつも、若手が自立し、健やかに仕事を続けられる拠点を整えたいと思うようになりました。
それが本プロジェクトの原点です。
このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトの目的は、2026年春の完成を目指して、舞台シェアアトリエ「パタパタ」を新規開設することです。
このアトリエは、Qeppetの制作拠点であると同時に、
舞台小道具家・美術・衣装・製作・演出家・俳優など、
舞台に関わる人々が集い、道具・技術・時間を共有できるハブのような場所を目指します。
Qeppetを含む造形家たちが安心して制作に専念できる環境を整えることで、
それぞれの専門がより高いクオリティで作品づくりに集中できるようにします。


さらに、スタッフ同士が分野を越えて交流し、知恵や技術を共有することで、
**舞台全体の表現力を底上げする「創造の交差点」**をつくります。
ここで目指すのは、良い舞台作品を生み出すための“土台”を整え、
健康的で長く続けられる文化拠点を築くこと。
このアトリエを通じて、その創造の力を次世代へ、そしてより多くの人々へと広げていきたいと考えています。
アトリエ「パタパタ」構想
目指すのは、クオリティの高い作品を生み出す制作環境と、
舞台関係者が行き交い、つながる“ハブ”のような拠点。
築古の木造建物を、舞台スタッフたち自身の手で改修し、
造形・衣装・美術・演出など、さまざまな分野が交わるアトリエへと生まれ変わらせます。
🛠 1階:舞台小道具アトリエ&シェアオフィス

畳の和室3部屋を壁を壊して土間化し、
剣や鎧から大型パペットまで対応できる、広い造形スペースを整備。
工具を揃えて時間貸し・日貸し利用も可能です。
小規模公演の美術セットや、舞台監督・美術家のサブ作業スペースとしても活用できます。

現在の台所スペースを改修して、ネット環境・コピー機などを備えた制作スタッフ向けの共有オフィスに。
打ち合わせや見積作業、台本確認などに利用でき、
ここから新しい出会いや企画が生まれる場を目指します。
🎨 2階:オープンスペース(稽古・展示・交流)

元はアパートとして2世帯が居住していたスペースを、1つのオープンスペースに。
補強、防音など改修作業も多岐渡ります。
将来的には、稽古・展示会・ワークショップなどに対応。
舞台関係者だけでなく、クラフト作家・デザイナーなど、
異業種のクリエイターともつながる“ものづくりの交差点”に。

💰 支援の使い道

いただいたご支援は、主に拠点整備のDIY費用に使わせていただきます。
換気・防音・耐震・耐火など、地域にも受け入れられる安全な環境整備を優先。
また、シェアスペースとして運営するためのプラットフォームの整備、
貸出用工具の購入費にも当てさせていただきます。
また、舞台関係者によるDIYとはいえ、
参加者にはきちんと人件費をお支払いし、賃金面でも健全なプロジェクトとして実施します。
🌱 プロジェクト立ち上げの背景
舞台芸術の現場では、制作環境の不備や人材育成の遅れが長年の課題となっています。
多くの職人が限られた設備で工夫を重ね、ノウハウは個人に依存しがち。
「環境と機会さえ整えば、もっと人が増え、もっと良い舞台ができるのに」
そんなジレンマを抱えてきました。
だからこそ、舞台関係者が自由に創作し、技術を学び合える場所をつくりたい。
このアトリエを通じて、舞台芸術の発展と文化の継承を目指します。

📅 スケジュール
- 2025年12月 クラウドファンディング実施
- 2026年1月 改修着工
- 2026年4月 アトリエ完成・リターン開始
- 2027年 シェアアトリエ事業開始
🎁最後に
舞台芸術は私たちに感動を与え、心を豊かにしてくれるものです。
このプロジェクトを通じて、未来の舞台人たちがその魅力を存分に発揮できる場をつくりたい。
どうかご支援を通じて、この“ぱたぱた”の輪に加わってください。
あなたの一歩が、舞台の未来を支える力になります。








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