本プロジェクト公開から2日。
既に37名もの方から44万円のご支援をいただいております。
ご支援くださった皆様、シェアやRTしてくださった皆様、本当にありがとうございます!
昨夜は えもとから活動報告『upとLabってどう違うの?(えもと)』をあげさせていただきました。今夜はぼくが、ぼくから、改めてTsukuba Place Labというコワーキングをつくば市で運営しつつも、駅前にup Tsukubaをはじめる理由を書かせていただきます。
最初の起業
そもそも、なのですが。ぼくは4年前、筑波大学在学中に最初の起業をしました。
それが現在Tsukuba Place Labの運営会社である株式会社しびっくぱわーです。Labの運営会社として、この2年間はクラウドファンディングにはじまり、DIYを開催し、2016年12月にオープン。以降、1年8ヵ月で550本以上のイベントを企画 / 運営 / 登壇いずれかでかかわる、というスタイルで営業を続けてきました。とは言え、会社は遡ること2年前から”存在”します。
Lab設立以前、何をしていたのかと言いますと、行政コンサルをしていました。
”していました”とは、方便で、今もしています。
むしろ株式会社しびっくぱわーの主業務はコンサルです。
行政計画策定支援業務を担ったり、そのための職員研修をしたり。
会社設立よりさらにさかのぼれば、3年間フリーランスとしてそういった業種にかかわってきたので、ぼく個人のコンサル業務は今期で8年目になります。
”行政コンサル”として全国の様々な市町村に携わらせていただきました。九州から関東まで広くどのエリアにも行かせていただき、本当に貴重な経験を多くさせていただきました。
「うちには人材がいない」
ただ、そんな中で、思うところがあり「コンサルという”プランナー”から実働の”プレイヤー”へ。さらに言うとそんなプレイヤーを育てる事業へ、自分のしごとを変えていきたい」そう強く思いました。
そのきっかけは、どのまちへ行っても、人口1,000人の秘境と言われる”村”に行っても、人口30万人の県庁所在地の市へ行っても「うちには人材がいない」と言われ続けたことにあります。
もちろん、それぞれのまちに、それぞれの課題があります。
それぞれのまちの人に、それぞれのやりたいことがあります。
それぞれの自治体に、それぞれの方針があります。
それはとやかく言う話ではないし、なんなら当時のぼくは、”コンサル”としてそういった課題をひとつずつ潰していくことが”しごと”でした。
とはいえ、違和感もまた同時にすっごくあって。それは「人材がいない」という課題に対して、目先の問題をつぶしていく”作業”では、絶対にジリ貧である、という思いです。
もちろんいろんな問題があります。
今、この場で、対処しなければならない問題がたくさんあります。
特に行政の計画策定案件であれば「今年度中につくりなさい」と国から命ぜられたものを、ある意味合いにおいて、機械的に処理するという”作業”もまた、必要不可欠なものとして、存在していることをもちろん理解はしています。そしてそれらが、本当に大切なことであり、様々な場面で、まちで、人たちを助けていることも理解はできているはずです。
それでも、それでも。やっぱりぼくの中では違和感だった。
だから、”まちで活躍する” ”まちを使って遊ぶ” プレイヤーを育てたい。
そう思いました。
思い立ったが吉日
まず最初に行動したのが、グリーンバードつくばの立ち上げです。
というのも、ぼくは筑波大学に在籍こそしていたものの、休学して2年間京都に移住してみたり、コンサルとして全国を回っていました。そのせいで、ぼくがつくばのことを全然知らなかったんです。だから、まずはぼく自身がまちのことを知るために。まちのごみ拾いをするボランティア団体ではNPO法人グリーンバードのつくばチームを立ち上げることからはじめました。2016年4月のことです。
そこからあれよあれよと、5月にはLabの事業に着想して、7月にはクラウドファンディングを実施、8月から物件契約して、9月からDIY、(その間にクラファン達成していました!ありがとうございました!)、11月末まで目一杯DIYを続け、12月にLabオープン。そんな感じではじまったのがLabです。
お金についても、お話しさせてください。
昨夜の江本の活動報告でも触れられていましたが、Labは収支があっていません。
とはいえ、それは”失敗”かというとそうでもなくて。(ちょっと言い訳がましい?)
というのも、もともとLab単体で収支を合わせるという計算をしていません。なぜならばLabはすべての人に開かれた場であり、そこに経済的理由が障壁となることを最も忌み嫌った、ためです。(とは言え無料のフリースペースにすると”有象無象”になるのが嫌だ、という考えから”お金”をいただくことにしました)様々な学びを、遊びを、チャンスを、お金が理由で享受できない状態をつくりたくなかったんです。
つくばエクスプレス開業から13年。陸の孤島と呼ばれたのはそれ以前の話…でもなくて。やっぱり東京はどこか”遠い国”。なんとなく遠いんです(九州出身の僕からしたら陸続きなだけええやん、って思っていました。でもやっぱりつくばに住んでると、遠い)いろんな機会が東京と比べて、少ない。あるいは得るための障壁が高い。もっと簡単に言いましょう。交通費がバカ高いんです。東京と往復すると3,000円。たかがそれだけ?学生が週に2~3回で続けるにはバカにならない。
だから、それだからこそ、東京に出なくても「こんなにもおもしろいイベントが!」「こんなにもおもしろい人が!」「こんなにも学びの機会が!」つくばにあるんだ。つくばでもこんなことができるんだ!って驚きと感動がある場にしたかった。純粋にその気持ちだけで運営してきました。
だから、とにかくイベントを打ち続けました。とにかく多種多様なイベントを開催してきました。参議院議員の先生の講演会が夕方にあったかと思えば、夜にはアイドルが躍ってる横でみんなも一緒に踊り狂ってる。若手起業家のトークイベントをやってる最中にDJが音楽かき鳴らす。チョコレートセミナーやワインセミナーもあるけど、昆虫食イベント(ふざけたやつじゃなくてホントのやつ。※なにがほんとかわかんないけど…)もやる。イベントのテーマが変われば、もちろん参加者が変わる。声を変える人が変われば、また違う人が来る。それが純粋に楽しかったし、そこから生まれるセレンディピティにわくわくしっぱなしでした。
でも、もちろん会社です。
収支をどこかで合わせなければなりません。これは2016年5月に描いたモデルです。
2017年度 コンサル業務+Lab=とんとん
2018年度 Lab+駅前コワーキングオープン=とんとん
2019年度 Lab+駅前コワーキング=黒字転換!
そんな感じで描いていました。
…ちょっと遠回りしましたが、端的に言います。
ぼくは駅前コワーキングをやるために、Labをはじめています。
なぜ駅前でやりたいのか?聞かれて毎回困る質問です。ここでかっこよく答えられればいいんだろうなぁと毎回思いつつ、やっぱりそんなかっこよくはない僕は「なんとなくわくわくするからです」としか答えられません。
いろんな挑戦を応援してきたこの2年間。
純粋に楽しかった。
みんなの挑戦にぼく自身も一緒になって挑戦できたこの2年間が本当に楽しかったんです。
みんなの挑戦をもうほんのちょっとでも進められたら。
もっともっと多くの人の挑戦を応援できたら。
そう思った時に、筑波大学そばのコワーキングプレイスTsukuba Place Labだけでは足りなかった。つくば駅前コワーキング ”up Tsukuba”がこれからどう展開できるのか、本当に毎日わくわくしています。このわくわくこそがすべてだと思っています。
つくばがもっとわくわくするまちであれたら、ぼくは幸せでいれるし、きっとそのわくわくは、幸せは、共有できるものだと思っています。
だからこそ。
今回、つくば駅前でもコワーキングをはじめたい、そう思っています。