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2025年2月22日
今日はどうしても伝えたいことを書きます。
私がこの土地に越してきて少しして、当時小学生の私は、道端で黒い子猫を見かけました。
可愛いと思い近付いたら、その子は両眼が目ヤニと涙で完全に塞がっていました。
その子は鼻水を垂らしスピスピ言いながら、何も見えないので、ただただ頭を揺らし周囲を見たいという動きをしながら後ろに下がっていきました。
小さい頃に、黒猫に思い切り引っかかれたことがあり、また病気で目が潰れた野良猫を触ってしこたま怒られたこともあり。
蚊にたかられながらただただ下がっていくその子をあと少し手を伸ばせば助けられた命をただただ見つめていました。
その子はどんどんどんどん下がって、ツツジの茂みの中に入り、そしておしりから、立ち入り禁止の敷地へと消えていきました。
あの子の姿はずっと、脳裏に焼き付いて離れません。
その地域に居着いている猫の中にその子が居ないということは、恐らく亡くなったのでしょう。
その子の家族と思しきシニア猫を3匹保護しました。
この子達は「地域のアイドル猫」のように扱われてきた子達です。
日本中にそのような猫がいます。
捕獲をしていると聞かれることがあります。
「あの猫ちゃん、捕まえちゃうんですか?」
と。
「今回のターゲットは違って…」
と言うと、決まって
「良かった。あの子は地域住民の癒しだから。」
と言われます。
はっきり言います。
地域住民の癒しの存在になった猫は不幸または不適切飼育です。
その一番の理由は「室内に保護することがタブーになっているから」です。
一生をお外(または半外)で終えることを義務付けられているのです。
アイドル猫の生活の質は蔑(ないがし)ろにされます。地域住民の癒しのために。
極寒の真夜中、酷暑の真っ昼間、誰も守ってくれない、誰も責任を取ってくれない存在である彼らは、気まぐれにチョコレートやレーズンクッキーを与えられ、それでは足りぬ空腹のため餌を探し彷徨い、何を思うのでしょうか。
ノミ、ダニ、シラミ、蚊にたかられ、お腹に寄生虫を抱え、懐いているので虐待や交通事故、感染症とも隣り合わせ。
私は「固定の餌やりさんがいる地域猫だから」という理由で、今回の3匹を言わば見捨てていました。
正直に言うと、十数年餌やりしてきたら、体調が悪くなった時は責任をもって保護すべきだと思っていました。
保護するだろうと思っていました。
そんな話が通用しない世界だとは思っていませんでした。
ある日、夜中に捕獲器を仕掛けて猫を呼んでいました。
すると夜中までお仕事をされていた小学校の先生が校門から出てきました。
お互いがお互いの存在にびっくりした後、夜分にお騒がせしてすみませんと挨拶を交わしました。
そこで食い気味に
「あの3匹の猫捕まえてるんですか!?」
と言われました。
その日はターゲットが違ったので、あの子達も十数年お外で頑張ってきた子なので、いずれは捕まえることになると思うとお伝えしました。
すると先生は肩を落とし脱力しながら「良かったあ…」と仰いました。
私が「どうしたんですか?」と聞く隙もなく
・砂場をトイレにされている
・遊具におしっこされてサビて使えなくなった
・雨の日に猫のためにさしている傘が飛んで行って子供に当たった
・猫がウロウロするから人感センサーが反応してこわい、電気代がかかる
・餌皿や餌を小学校の敷地内に放り込まれる
・猫に餌をやるために不法侵入される
・置き餌に虫やアライグマやハクビシンが集まる
といった実害の話をしてくださいました。
そして、餌やりさんに「ここで餌やりしないでほしい」と言ったところ…
「俺が増やした猫じゃない。引っ越した人が置いていった猫だ。俺に責任は無い。」
と仰っていたそうです。
(実際は近くのお家で産まれて餌やりさんのお家の庭で餌をあげて子育てをしていた子達だと餌やりさんから聞きました。)
「市役所や動物愛護センターに相談したら殺処分になるんじゃないかと怖くて、誰にも相談できなかった。今日渡邉さんに会えて本当に良かった…」
とその先生は仰っておられました。
私は何も知らないで、この子達を見捨てるだけでなく、周りの巻き込まれている人々のことも見捨ててきたんだと思いました。
3匹のうちの1匹は、もうガリガリで背中も曲がり後ろ足を引きずり、毛も黒色から茶色に変わってしまっています。
明らかに猫風邪の症状も出ています。
餌やりさんに発生している実害を伝え、もうシニアになって体調も悪く、極寒の夜にウロウロしているのを見ていられない、保護したいとお伝えしたところ、
「あの猫たちは十数年あそこで暮らしてきた。これからもあそこで暮らし、あそこで天寿を全うすべきだ。」
と言われました。
私は何度も何度も餌場を訪ね、餌やりさんのお家を訪ね、餌やりさんとそのご家族と話し合いを繰り返しました。
でも結果は良い方には向かず、保護していいという餌やりさんからの許可はおりませんでした。
その少し後、餌やりさんから何度も何度も「今日あの子を見なかったか」と連絡があり、ずっと餌場に通っていた子達が、寒さからかやはり餌場に来るのが厳しくなってきたのがうかがえました。
2025年2月18日
「最強寒波到来」の通知がスマホに来ました。夜になって外の気温は氷点下です。
迷う暇もなく捕獲セットを一式持って3匹の餌場に向かいました。
底まで凍った飲み水とこれまた表面がカチコチに凍った置き餌が小学校の前に放置されていました。
立ち入り禁止区域には餌やりに使ったであろうプラスチックのトレイがざっと見ただけでも20個ほど散らばっています。
地面にはカリカリが直置きされています。
ため息をついて、深呼吸して、いざ捕獲開始。
いろんな手段を使って一晩で3匹が無事に捕まってくれました。
黒猫のお母さん14歳と、息子の黒白ハチワレ13歳、黒猫の娘12歳とのことです。
お庭で子育てしていた(されていた)猫たちは8匹居たそうですが、生存しているのはこのお母さんと2匹の兄妹だそうです。

一番体調が悪かった娘の黒猫さん
お外ではちびくろサンボと呼ばれていたそうなので、名前は「珊瑚(さんご)」にしました。
病院に連れて行くと、既に体重は2kgを切っていました。
体格からすると3.0〜3.5kgはあって良いのですが…
猫風邪がひどく、鼻水をすすっていたため、また空腹が続いていたため、お腹にガスが溜まり、胃も腸もパンパンに腫れていました。
それから通院と投薬治療を続け、猫風邪が改善してきて、ガスもだいぶ抜けて、ご飯も食べられるようになってきました。
顔つきもだいぶ良くなりました。
黒白ハチワレの息子は猫エイズ陽性で、両目に東洋眼虫という寄生虫を抱えていました。
置き餌をアライグマやタヌキが食べに来ていたのを餌やりさんが嬉しそうに話していたので、そこから感染したものと思われます。
餌やりさんのご家族に保護したことを電話でお話しして、餌やりさんは一言「良かった」と仰っていたとのこと。
ご家族の方からも「安心しました。ありがとう。」と仰っていただけました。
これにて3匹のアイドル生活は終わりです。
これを読んでも、地域の愛され猫は完璧で究極のアイドルだと思いますか?
この3匹のように、保護や医療が必要な猫のための活動資金を集めるクラウドファンディングに挑戦中です。
どうか500円からのご支援にご協力いただけないでしょうか。
拡散も併せて、ご協力何卒宜しくお願い致します。




