
いつも応援ありがとうございます。
言い出しっぺの鈴木農史でございます。
暗渠探偵という漠然とした企画にたくさんの方が賛同して頂いていること、感謝申し上げます。
2025年も年の瀬。ここで私がこの映画で何をやりたいのか。長々とお話させてください。
企画「暗渠探偵」
暗渠探偵はオムニバス短編映画です。鈴木、宮崎、秋武による短編3本。「暗渠探偵」というストーリーテラーが暗渠と人を繋ぐ物語です。
例えば渥美清が毎回違う役で主人公を演じるテレビドラマ「泣いてたまるか」。パリの街を、街と人のオムニバスとして描いたオムニバス映画「パリところどころ」のような…
その探偵は、どんな人格で、何を生業にしていて、どこに生まれて…すべて謎であり、物語の数だけ暗渠探偵がいるのです。
3人の暗渠探偵に、ぜひ会いに来て頂きたいです。
そして、「暗渠探偵」は暗渠に魅せられた人全ての人を指します…
暗渠と映画
暗渠はその姿がみえません。地面に潜っていて、しかし川としては生きている。そして、それは工事によって人工的に作られた物です。繁華街にも、静かな住宅地にも、暗渠はあります。ひっそりと知られる事なく営みを続けるのです。でも、そこに生活していた人は川に思い出が残ります。今でも暗渠に橋の親柱や川のモニュメントが残るのはそうした人々の自然に対する想いが込められています。
映画は不可逆な存在です。未来を描いた作品も、それを撮影したのは過去なのです。過去の戻れない瞬間を投影します。そして上映が終われば映画館から消える。でも、それを好きな人々が名画座やソフトで映画を偲びます。それを観た人々が自分の人生を重ねるのです。
…如何でしょう?映画と暗渠は似ていませんか?
少なくとも、監督3人はそこにロマンを感じ、映画を感じたのです。
私は消えていくものに惹かれます。かつて存在していたものが消える事に哀愁を感じます。映画は、そこに集う想いを拾う事なのではないでしょうか。「感動」というものがあるとするなら、それは思いやりを掬い取った瞬間であると思うのです。
3人の監督で作りたい事
ウルトラマンの現場を通して知り合った鈴木、宮崎、秋武。この企画は我々が10数年掛けて撮影現場で感じた事や、商業作品ではやれない理想を課して取り組む企画です。
一般映画・ドラマの現場を歩きながら、なぜウルトラマンの現場に参加しているのか?それは特撮愛だけではなく、ウルトラマンが社会(時代)と人間を描く作品だからだと思います。巨大なヒーローに何かを託す事と、どこまでも広がる暗渠の世界に人生を仮託する事は底通しているのです。
そうした想いを、自分たちなりに表現する場が「暗渠探偵」の企画です。ですから、暗渠探偵はヒーローではなく、皆さんの鏡写しの存在として登場するでしょう。
映画が闇の中に光を照らすように、登場人物の暗闇に一瞬光をみせると思います。
もしこの企画にウルトラマンの光があるとしたら、その見えない光を感じ取って頂けたら成功といえるでしょう。
来年、どんどん前進してまいります。引き続きよろしくお願い致します!



