プロジェクトの実行者について
私は、社会的養護のもとで育ち、施設を出たあとの現実の厳しさを身をもって経験してきました。頼れる人がいない中で、生活のこと、手続きのこと、仕事のこと——すべてを一人で抱えることの苦しさを知っています。
だからこそ今度は、自分と同じように悩みながらも「もう一度やり直したい」と願う若者たちの背中を押したい。その想いから、『支エール』の立ち上げを決意しました。
北九州を拠点に、社会的養護を経験した若者が“安心して再出発できる居場所”をつくることを目指しています。
チームには、同じ経験を持つ当事者や、支援の必要性を理解してくれる専門家・仲間たちが集まっています。
一人ひとりのペースを大切にしながら、「支える」ではなく「一緒に歩く」ことを大切に、再出発を支える仕組みを形にしていきます。
このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトを通して目指しているのは、社会的養護を経験した若者たちが「もう一度、安心して歩き出せる場所」をつくることです。
それは、単に“住む場所”を提供するだけではありません。
誰かに話を聞いてもらえること。必要なときに相談できること。小さな「できた」を一緒に喜び合えること。
そんな温かい関係の中で、自分らしいペースで再出発できる環境を整えます。
支エールでは、居場所の提供に加えて、就労支援・生活相談・メンタルサポートなどを通じて、若者たちが「自分の力で生きていくための土台づくり」を支えます。
この取り組みを通して、彼らが再び社会の中で自信を持って活躍できるようになること――それが、私たちの願いであり、支エールの目指す未来です。
プロジェクト立ち上げの背景
社会的養護を経験した若者たちは、18歳を迎えて施設を出たあと、いきなり“ひとり”で生きていかなければなりません。
頼れる家族も少なく、住む場所、働く場所、人とのつながり――そのどれもが不安定な中で、再出発を強いられる現実があります。
私自身も同じような境遇を経験しました。
何度も立ち上がっては転び、それでも前を向くしかない日々の中で、「自分のように苦しむ子をこれ以上ひとりにしたくない」と思うようになりました。このプロジェクトを立ち上げた理由は、そんな思いからです。誰もが安心して「もう一度、やり直せる」環境をつくりたい。
助けを求める声が届く場所、そして“支え合う輪”が広がっていく社会を目指して――その第一歩として「支エール」を形にしていきます。
これまでの活動と準備状況
これまで、北九州市を中心に社会的養護を経験した若者たちの課題を調べ、実際に現場で声を集めてきました。
その中で見えてきたのは、「卒園後の支援が途切れてしまうこと」「頼れる人がいないまま孤立してしまうこと」でした。
私はその現状を変えるために、市や議員の方々へ自立支援や住宅支援などの陳情・提案活動を行い、行政との連携の必要性を訴えてきました。
こうした動きを通して、地域の理解も少しずつ広がり、支援に共感してくださる専門家や市民の方々とつながることができました。
現在は、行政書士・税理士・支援員などの専門家と協力しながら、NPO法人「支エール」の設立準備を進めています。
登記や体制づくりは最終段階にあり、クラウドファンディングを通して、社会的養護経験者が安心して再出発できる“居場所づくり”の第一歩を形にしていきます。
支援金の使い道(100万円)

① NPO設立費(30万円)
登記・定款認証などの法人立ち上げの費用です。
ここが整うことで、正式に支援を開始できます。
② 若者支援費(35万円)
支エールのいちばん重要な部分です。
・初回面談の交通費
・同行支援の実費
・緊急時の宿泊・移動
・居場所づくりの準備
実際に若者とかかわる現場で必ず必要になる費用です。
③ 設備・備品費(20万円)
相談記録や支援計画を作るためのPC・プリンターなど、
継続して活動するための最低限の設備です。
④ 広報・資料費(10万円)
行政・地域・学校へ届けるための資料制作費です。「知ってもらうこと」が支援の第一歩だと思っています。
⑤ 運営・予備費(5万円)
活動に必要な細かな経費や予期せぬ支援の発生時に対応するための費用です。
リターンについて
1,000円:お礼メール
・感謝の気持ちを込めたお礼メールをお送りします。
3,000円:活動報告PDF(デジタル版)
・お礼メール+活動報告書(PDF版)をお送りします。
・法人設立までの歩み、メンバーの想い、今後の展望などをまとめた報告書です。
5,000円:支援者限定レポート
・お礼メール+活動報告PDFに加え、支援者限定の「設立準備レポート」をお届けします。
・準備段階のエピソードや、関係者との打ち合わせ風景など、クラファン支援者だけが見られる内容です。
10,000円:感謝状+活動レポートセット
・お礼メール+活動報告PDF+感謝状(PDF)をお送りします。
・感謝状には代表田中義人の直筆メッセージとサインを添えてお届けします。
30,000円:支エール応援パートナー枠
・感謝状(PDF)+活動報告書(フル版)+特別メッセージ。
・ご希望の方は支エール公式サイトに「応援パートナー」としてお名前(または団体名)を掲載させていただきます。
・掲載期間:法人設立後〜事業が継続する限り、公式サイトに掲載
・掲載方法:文字掲載(ロゴ希望の場合は要相談)
・支援時、必ず備考欄に掲載希望のお名前または団体名をご記入ください。
スケジュール
2025年11月:クラウドファンディング開始、SNSで発信開始。
2025年12月:行政書士・税理士との調整、法人登記準備。
2026年1月:資金確定・登記手続き、パンフレット配布開始。
2026年2月:設立記念説明会・意見交換会開催。
最後に
社会的養護を経験した若者たちが、もう一度歩き出せる社会をつくりたい。
この挑戦は、私たちだけでは成し得ません。
あなたの想いが、誰かの“再出発”を支える力になります。
どうか温かいご支援をお願いいたします。
この挑戦は、私たちの未来を変えるだけでなく、
地域の“支え合いの輪”を広げる第一歩になると信じています。
最新の活動報告
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現在の支援金の使い道について(7万円)
2025/12/15 16:35こんにちは。NPO法人「支エール」設立準備中の田中です。前回の活動報告では、最初に集まった支援金5万円をすべて「① NPO設立準備費」に充てる形でご報告しました。これは、法人設立の土台づくりを最優先に進めるための判断でした。その後、ご支援が少しずつ積み重なり、現在は支援総額が7万円となりました。今回は、「支援額が増えた今、どのように使い道を整理しているか」を現時点の金額(7万円)をもとにまとめています。■ 現在の支援金の使い道(7万円)① NPO設立準備費:3万円 定款作成、法人設立に向けた準備費用として使用します。② 若者支援準備費:2万円 今後受け入れる若者の支援体制づくりに向けた準備費です。③ 設備・備品費 現時点では使用せず、今後の支援額に応じて使用予定です。④ 広報・資料費:1万円 活動内容を伝えるための資料作成などに使います。⑤ 運営・予備費:1万円 突発的な必要経費に備えるための予備費です。支エールでは、「集まってから考える」のではなく、「今ある金額で、何ができているか」をできるだけ正直にお伝えしたいと考えています。目標額は100万円ですが、それを待つ間も、法人設立と若者支援の準備は一歩ずつ進めています。いただいたご支援は、進捗に応じて用途を分けながら、責任を持って大切に使っていきます。 もっと見る
なぜ今、『居場所を失いかけた若者』に支援が必要なのか
2025/12/15 07:00いつも支エールの挑戦を見守っていただき、ありがとうございます。今日から、クラウドファンディング後半戦がスタートします。ここからは、初めてページを見てくださる方にも「なぜ支援が必要なのか」をわかりやすくお伝えしていきたいと思います。■ なぜ今、居場所が必要なのか社会的養護を経験した若者は、18歳を境に・住まい・生活費・相談できる大人これらを一度に失ってしまうことがあります。そして彼らを追い詰めるのは、大きな問題ではなく「日常の小さな不安」の積み重ねです。電気が止まりそうな不安家に帰りたくない夜誰にも相談できない孤独助けてと言うのが怖い経験こうした不安が重なったとき、支エールは彼らにそっと寄り添い、「ここにいていいよ」と伝えられる存在になりたい。その小さな安心が、若者の明日を変える“命綱”になります。■ これまで支援してくださった皆さまへあなたの応援は、若者たちが「また頑張ってみよう」と思える力になっています。そして今日、広告を通じてページを見てくださった皆さまへ。もし「何かしたい」「誰かの力になりたい」と感じてくださったなら、その気持ちが若者の未来を確かに支えます。■ 最後に若者が安心して戻れる場所をつくるために、引き続きどうか力を貸してください。あなたの一歩が、「今日眠る場所を失いかけている若者」の明日を守ります。 もっと見る
ここから始める場所を、見に行ってきました
2025/12/14 07:56今日は、戸畑にある空き家を見に行ってきました。アスベストの問題を抱えている物件です。正直に言えば、「簡単な物件」ではありません。手間も、時間も、お金もかかる。なぜ、ここなのか。それは、問題を抱えた場所だからこそ、やり直しの拠点になり得る と感じたからです。社会的養護の若者も、最初から整った環境に立てるわけじゃない。むしろ、多くは課題を抱えた状態からのスタートです。この場所と向き合う時間は、その現実と向き合う時間でもありました。まだ決定ではありません。でも、現実から目を逸らさず、一歩ずつ前に進んでいます。引き続き、進捗はすべて共有していきます。 もっと見る






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