2019/02/12 06:55
三丁目にあった、とつぼやさん。
私が本当に独りぼっちだった時、
あんまり物が食べられなかった時、
たっぷりした定食を出してくれて、
話しかけてくれて、助けてくれた、
とつぼやのお婆ちゃん。たくさん、
写真も撮らせていただいた。街が、
静まり返っているのを嘆いていた。
私、あの空き家に入ります。そう、
話したら喜んでいらした。それが、
もう4年前。お婆ちゃんは一昨年、
亡くなった。働き者で、最期は
店先で亡くなっていたという。
知るのが遅くてお通夜にも行けず、
お線香もあげられなかったことを、
悔やんでいる。お婆ちゃんの、
作ってくれたご飯を食べて、
私は今、生きている。
HAGOROMOのある三丁目には、
そんな思い出がある。
そして、旧町内のどの通りにも、
私を私にしてくれた、街の灯が
ゆらゆらと灯っている。