
初めまして、私は愛知県常滑市で経営支援を生業としている松野伸吾(まつのしんご)と申します。
まずは、当プロジェクトに興味を持っていただき誠にありがとうございます。
昨年、代表者の福濱さんと一緒にヌーヴェルヴァーグというイベントを立ち上げまして、今回もクラウドファンディングという場をお借りして皆様からお力添えを頂きたくプロジェクトを再度立ち上げました。

昨年のヌーヴェルヴァーグが取材された時の様子(左:佐藤さん 中央:松野 右:福濱さん)
NOUVELLE VAGUE(ヌーヴェルヴァーグ)は、フランス語で新しい波という意味。
メンバーは、カフェ、お菓子、花、砥石、写真、雑貨、広告、印刷、芸術などなどバラバラに見えてそれぞれの良さを持ち寄ることで生まれる価値を重要視する小さな事業者たちの集団です。
2000年の伝統続くやきものの街-常滑- で新しい波となって成長していきたいと思いながら活動しています。
このヌーヴェルヴァーグというプロジェクトは、一言で申し上げるなら成り上がり支援です。
王道とはいえないけども、地域に根を張り着実に成長していく事業者さんたちの日々の研鑽を目の当たりにしてきた私が、なんとか彼らの努力が実を結んでほしいと思い取組み始めました。
代表の福濱さんは、経営支援する中でご縁がありまして今日に至ります。
溢れんばかりの「成り上がりたい」という熱にあてられ、このプロジェクトを立ち上げていくことになりました。
イベントは、2025年12月20日-21日 イオンモール常滑で開催されます。
基本的には、出店して下さる方たちの商品・サービスを購入していただけるマルシェ形式のイベントです。
他のマルシェと異なるのは、出展者さん同士のコラボ(fusion)であったり、今までとは一味違う取組に挑戦するための場であったり、空間を非日常に感じていただけるレベルで作り込んだり。
一般の消費者様からすると、違いは見えにくいのかもしれませんが出店者さんたちはこの日の為に様々なことに挑戦してくださっている。
そこが他のイベントと異なるところです。


福濱さんが経営される写真スタジオで撮影していただいた家族写真
私は、1994年に常滑市で生まれ育ちますが正直なところ常滑の事をあまりよく知らずに過ごしてきました。高校、大学は市外、社会人になってからは県外で、常滑市は住んでいるだけという感覚が強くありました。
常滑に戻ってからは経営支援という仕事をするようになり、ここでようやく常滑市について深く知るようになります。どんな人がいて、どんな考え方があって。市で活躍する事業者さんたちとの関わり合いは、私の世界を一段と広げるものとなりました。
経営支援をするようになって1年くらい経った頃、Kedibaskanというカフェを経営されている福濱さんと出会います。
カフェを経営されているというだけでも尊敬しかありませんが、2店舗目やフォトスタジオを出店されたり。
将来的には5店舗を経営したいと夢を語ってくださります。
極めつけは、ご自身で落語もやっていらっしゃるということで、「やれることはなんでもやる」という人生を一分一秒無駄にはしない姿勢に衝撃を受けたのでした。
社会人でそれなりに頑張っているつもりでしたが、本当にそんなことはおこがましいにもほどがあると。
「私がやっている経営支援なんて、この人たちからしたらお遊びみたいなものだ」と感じずにはいられませんでした。

若手経営者育成塾卒業式の様子(最前列にBranding Doctors村田匡一郎さんと友美さん)
福濱さんとの出会いは勿論衝撃でしたが、一流のテニスプレイヤーとして活躍する佐藤さんや同世代で経営者として活躍している渡邉さん、村田さん、ドローンサッカーを広めようと活躍の幅を広げている泊さん等々、数えきれない出会いがこの数年の中で凝縮されていきました。
しかし、経営支援をする中で、限界を感じます。この人たちにとって役立てる自分なのか?という自問自答を何度も繰り返していたころに常滑市出身の凄腕コンサルタントBranding Doctorsさんとのご縁がありました。
お互いに経営支援の在り方を模索し、試行錯誤する中で若手経営者育成塾が誕生しました。
塾の中で語られるのは、ありきたりな経営ノウハウではなく、塾生の幸せとは何かをとことん追求するというものです。
過去に様々な痛みを背負いながらも前を向いて歩き続けている皆さんに塾の運営という立場を忘れ感情移入する日々。
長かった経営塾も卒業式を終えれば、一区切り。
だけど、この塾の卒業生たちと一緒に、塾は終わっても繋がっていたいという気持ちが強く私の中でありました。それを感じ取ったのか、福濱さんから「ヌーヴェルヴァーグをやろう!」と一声。
元々、仲の良かった私も加えていただけることになり陰ながら支援できるようになりました。

「ヌーヴェルヴァーグをやろう!」となったものの、コンセプトも何もありません。
でもどうせやるなら、私たちらしいものに仕上げていきたい。まずはそんな思いからスタートしました。

福濱さんが経営するカフェ「BARBARA COFFEE ROASTERS」
イオンモール常滑さんで開催するというところは、早い段階で決まり、空間をどう作り込んでいくのか?というところに立ち返った時に真っ先に思い浮かんだのが、福濱さんが経営するおしゃれなカフェです。
異国にいるようなそんな空間を、常滑のイオンに作れたら間違いなく面白い!
他の出店者メンバーも全会一致で即決でした。

コンセプトづくりに悩んでいたころに、ヌーヴェルヴァーグに出展して下さることになっていた、壺焼き芋の専門店Mili Miliさんとマカロン専門店のパティスリーマージュさんがお互いの良いところを出し合って、焼き芋マカロンを開発されたという話を伺いました。
一口食べてみたら、絶品でこれまで接点の無かった事業者さん同士が補い合って何か良いものを生み出そうとする姿勢に感銘を受けたのでした。
そこで、閃いたコンセプトが「fusion(融合」。ありきたりな「コラボ」ではなく、もう少し尖った表現を使いたかった為、馴染みのないfusionという言葉を選びました。

fusionのコンセプトを表現したポスター
空間演出やコンセプトがだんだんと形になっていき、僕たちが目指したかったイベントの輪郭がKedibaskanのyuccoさんの描くポスターでより鮮明になっていったのでした。

2024年7月開催のヌーヴェルヴァーグの様子
ヌーヴェルヴァーグでは、飲食スペースがあることが特徴の1つとなっています。
アンティーク家具を設えて、他のイベントでは感じられない独自の価値を模索しました。
コーヒーや、お菓子を購入いただいて温もりのある家具の手触りを感じながら、お買い物の疲れをほっといやすような空間が魅力です。
こうした取り組みの甲斐あって初開催のヌーヴェルヴァーグは、イオンモール常滑さんから
「毎年開催してほしい!」という大変うれしいお言葉を頂きました。
更に、イオンモール常滑は2025年で10周年ということで、ヌーヴェルヴァーグを周年記念事業の1つにしてくださるという願ってもいないチャンスまで頂けることになりました。
小さな事業者さんたちの取組が少し報われたような気がした瞬間でした。


ヌーベルヴァーグVol.2 Ēlan のコンセプトポスター
そんなこんなで、去年の取組よりも進化させる必要が出てきました。
絞りだした結果、今年のテーマを“Ēlan”=飛躍 とさせていただきました。
今までの伝統に息吹を与えるという意味や前回から一年経過して、個々の意識、この一年で新たに培われたものをこのイベントで表現したい。
その想いをĒlanという言葉に込めました。
ポスターは、扉が1枚中央に配置されたシンプルなデザインです。こちらの扉は昨年のヌーヴェルヴァーグで最後に撤去した空間演出用のアンティーク家具です。
この扉が次への飛躍を連想させてくれたのでした。

目標金額は 20万円。このお金でやりたいのは「豪華なイベント」ではなく、
“ヌーヴェルヴァーグたちが最高に輝く舞台をつくること”。
皆様のご支援がイオンモール常滑の一角を、丸ごと「NOUVELLE VAGUE-Ēlan-」の世界観に染める装飾
去年のものを超える空間演出で皆さまを非日常の空間へ誘います。

去年の反省は、出店したメンバー同士のブースに統一感が生まれませんでした。
今年は、こちらのイメージのように世界観をさらに強力なものにしていきます。
出店者がこちらの木製の小屋の中でブースを作るイメージを想定しており、世界観の統合を図ります。
こちらを彩る観葉植物や生花についても常滑で活躍されている事業者さんたちからお借りすることで実現できそうです。

空間づくりに欠かせない家具や雑貨は昨年同様にSTORE IN FACTORYさんからお借りします。
ファクトリーさんも私たちのイベントには欠かせない存在です。
福濱さんのまっすぐな熱を感じ取って、ヌーヴェルヴァーグという取組を後押しして下さっています。


Kedibaskan 福濱さん夫妻
このお二人がいなければ、ヌーヴェルヴァーグは生まれませんでした。
Kedibaskanというカフェを経営されているお二人、美味しいコーヒーとyuccoさんお手製のスイーツが病みつきになります。
ヌーヴェルヴァーグの屋台骨ともいえる、コンセプトアートはyuccoさんが担当して下さっています。
人を惹きつける魅力あふれるお二人にいつも感謝に堪えません。

SOIL LIFE 荒井さん
ヌーヴェルヴァーグの影の立役者。泥団子を使ったアートやモビール制作を生業とされていて、最近は知らぬ間に絵画を自ら描くほど。
企画段階から駆けつけて下さって、当日の設営も荒井さんがいなければ成り立ちません。

boulangerie K2 井坂さん
素敵な笑顔と柔和な雰囲気の井坂さんは、boulangerieK2というパン屋さんを経営されています。
カンパーニュなどハード系のパンをメインに販売されていますが、いつ伺ってもジャンルにとらわれない豊富なメニューで驚いてしまいます。
初めてお会いした時は、ちびまる子ちゃんのキャップを被っていらしゃって、すぐに楽しい人なんだとわかりました笑

株式会社幸田企画 幸田さん
看板、Tシャツ、名刺にチラシ、広告物ならなんでも手掛けてしまうやり手の社長です。
いつも明るく元気で、言いたいことはズバズバいうタイプですが、すごく仲間想いでシャイな人です。
じつは、高所恐怖症。

TSUBOYAKI-IMO Mili Mili 佐藤さん兄妹
やきいも屋さんを経営されている佐藤さん。
常滑焼の壺を使って焼き上げる焼き芋は、驚くほどに甘く絶品です。
個人的なお勧めは、シルクスイート。ねっとりとした芋の甘さが癖になります。
やきいも屋さん以外にも社会人テニスでコーチを務められるほどのプロアスリート。

No Limit to Cheers 平賀さん
てきぱきと。しゃきしゃきと、チームを良い方向へ導こうとする姿勢が垣間見える平賀さん。
物販で成長する傍ら、大好きなお酒にかかわる事業を始められるとの事。
今回ヌーヴェルヴァーグに初めて参加していただけますが、Ēlanのコンセプト通りにこれからの飛躍に向けて、自社ブランドのクラフトビールを立上げ予定です。

パティスリーマージュ 光永さん
マカロン専門店を営まれていて、どのマカロンも美味しすぎます。
こちらも個人的なお勧めは、Mili Miliさんの焼き芋との共同で制作された焼き芋マカロン。
かつてフランスで修業をされていたそうで、その美味しさにも納得です。

宝友シール株式会社 村田さん
常滑で長く続くシール屋さんの次期社長。
イオンモール常滑で常滑土産を販売する「常滑.com」も経営。
後輩や同級生の面倒見もよくてみんなから頼られる存在で、ヌーヴェルヴァーグの活動をとても評価してくれています。

キング砥石株式会社 渡邉さん
もうすぐ創立100周年になる砥石製造を生業としているキング砥石の社長。
まだまだ若いにもかかわらず、既存の枠にとらわれない発想や熱量、砥石を世界に広めていくんだという強い意志が発せられていて、会うたびに刺激をもらいます。
新ブランドの10-good(トーグッド)は、砥石を研ぐ10の良いことをその意味に込めているそうです。

11月 クラウドファンディング開始
12月上旬 装飾・コラボ企画最終調整
12/20-21 NOUVELLE VAGUE 2025 “Elan” 開催
1月以降 活動報告公開・各種リターン発送

彼らと短くない時間を共に過ごして感じたこと。それは共通して何かに満足していないという”飢え”です。私からしたら皆さんどの人も紛れもなく超人です。
だけれど、もっとよくなりたい、もっと社会に認められたい、もっと世界にひろめたい。
そういう強い意志を皆さん持っていて。
過去に世の中の理不尽に苦しんだからこそ、それだけの熱量を絶えず持ち続けることができるんだと。
だからヌーベルヴァーグは彼らにとっての成り上がりの場であり、世間への下剋上の場なんだと思います。
王道とは言えないのかもしれないけれど、自分たちのやり方を貫き通す芯の強さをもったヌーヴェルヴァーグ達の挑戦。
彼らに会いに来てみてください。
そしたらきっとあなたも私のように彼らの熱にあてられてしまうでしょう。




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