
今日は、今回つくっている書籍の“テーマ”と“方向性” について少し深掘りしてお話ししたいと思います。
外観デザインの本、と聞くと「作品集?」「技術書?」そんなイメージを持たれるかもしれませんが、SIGNPOSTが目指しているのはそのどちらでもありません。
■ テーマ①
**惹かれる外観”を、じっくり味わう一冊に。**

今回つくる本は、ただの事例集やノウハウ本ではありません。
街でふと目が止まる外観。つい写真を撮りたくなる店構え。理由は説明できなくても、なんだか心が動く瞬間があります。
その“惹かれる感じ”を、SNSの小さな画面ではなく、紙の上でじっくり味わってほしい。
光、質感、空気。そこに立たなければ分からないものまでしっかり伝わるような一冊にします。
「看板=ニッチ」を超えて、外観デザインの魅力がもっと自由に届く一冊にしたいと思っています。
■ テーマ②
**UP CYCLE / VINTAGE 古いものに、もう一度光を当てる**

外観デザインの面白さのひとつは、使われなくなった看板や、古い素材の中に眠っている“価値のかけら”を再び輝かせること。
錆びた鉄、色あせた板、昔の文字、誰かの手が触れてきた痕跡——それらは決して“古びたもの”ではなく、次のデザインへとつながるヒントや物語の源です。
今回の本では、UP CYCLE(アップサイクル)や VINTAGE の視点を取り入れ、古いものにもう一度光を当てることで生まれた外観表現 も紹介していきます。
新しくつくるだけがデザインではない。“そこにあったものをどう活かすか”という発想こそ、SIGNPOSTが大切にしている考え方です。
■ テーマ③
**気軽にめくれる“アイデアソース”として**

今回の本は、重たい専門書ではなく、
✔ カフェに置いてあってふと手が伸びる
✔ 美容室で待ち時間にめくりたくなる
✔ 店づくりのヒントとして眺めたい
そんな“写真集のような一冊”にしたいと思っています。
デザインの解説というより、・場の空気・お店と人・街との関係を感じてもらえる本。
パラパラとめくるだけで「こんな外観にしたいかも」という小さな火種になるような存在でありたいです。
■ 方向性
「記録であり、未来の店づくりのヒントでもある本」
18年間の事例がただの記録で終わるのではなく、これからお店を始める人、街が好きな人、外観デザインに興味がある人にとって、次のアイデアにつながる “道しるべ(SIGNPOST)” になること。
この本の方向性は、その一点にあります。
■ 最後に
本づくりはまだ進行中で、写真選びやページ構成を日々調整しています。
ぜひ完成を楽しみにしていただけたら嬉しいです。そしてもし少しでも「面白そう」と思っていただけたら、“お気に入り”を押していただくだけでも大きな励みになります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。





