島根県内の小麦生産量は年間約219トン(令和6年産)であるのに対し、県内消費量は年間約20,717トン(令和6年一人当たりの年間平均消費量32.3kg・島根県人口641,396人)であり、県内自給率は約1%です。日本全体でも小麦の自給率は約15%にとどまり、8割以上を国外からの輸入に依存しているのが現状です。
昨今の異常気象や国際情勢の変化、物流の混乱は、地域の製パン・製麺業者等にまで影響を及ぼしています。このままでは、国内産・県内産小麦の安定供給体制が整わず、地域の加工業者等は不安定な輸入依存が続くことが見込まれます。私たちの「当たり前の食卓」も、水面下で揺らぎ始めているのかもしれません。
出雲の国小麦プロジェクトでは、生産、物流、品質管理、製粉、卸、加工、小売まで、サプライチェーン全体の関係者がプロジェクトに参加し連携体制を構築していることが最大の特徴です。この仕組みにより、各段階での細やかなフィードバックを迅速に反映させ、品質向上と効率化・体系化を進めながら、県内産小麦の安定供給と利用拡大を目指しています。
また地域の方が日常的に購入・使用する小麦粉・小麦商品等にも島根県産小麦が使用され、地域全体で県内産小麦が身近にあるような生活を目指していくことも、ビジョンのひとつとして活動しています。
出雲の国小麦プロジェクト サプライチェーンの全体イメージ
2023年7月に発足した出雲の国小麦プロジェクトは、ビジョンをもとに様々な活動を行ってきました。
◆ 活動沿革 ◆(一部を抜粋)
2023年7月:出雲の国小麦プロジェクト推進協議会を発足
2023年10月:第1回シンポジウムを開催
2024年1月:第2回シンポジウムを開催
2024年8月:品質評価会を開催
2024年8月:島根県産小麦『出雲阿麦』供給・出荷を開始
2024年9月:山陰中央新報社(敬称略)主催『わくわくタウン・パン商店』にイベント出展
2024年12月:第3回シンポジウムを開催
2025年4月:圃場視察研修会及び総会を開催
2025年7月:全国米麦改良協会の助成事業に採択が決定
2026年1月:イベント『しまねの小麦の日』を株式会社みしまや(敬称略)と共同開催
2026年2月:第4回シンポジウムを開催(予定)
2026年2月:スーパーマーケットトレードショー2026に出展(予定)
2024年9月16日 山陰中央新報社(敬称略)主催『わくわくタウン・パン商店』イベント出展ブース
2024年12月1日 出雲の国小麦プロジェクト 第3回シンポジウム
2026年1月24日 株式会社みしまや(敬称略)との共同開催イベント『しまねの小麦の日』◆ 小麦出荷実績 ◆
2026年1月現在、30を超える事業所・店舗で島根県産小麦を使用した商品を製造・販売いただいています。また出荷実績は17,000kgを超え、出荷量は増加傾向にあります。

現在は、地域のベーカリーやカフェ等の店頭などでも「島根県産小麦」を掲げていただいており、皆さまからの心強いサポートによって、認知の拡大がさらに加速しています。
【ベーカリー】BakeHouse HARVEST(敬称略):島根県松江市(←左)
【カフェ】カフェ ブラウニー(敬称略):島根県松江市(右→)
今回のクラウドファンディングで集めた支援金をもとに、以下の内容に取り組みます。
①新商品の開発・普及を促進させる企画の実施
島根県内産小麦を使用したパン・麺・菓子等の新商品開発および市場展開を促進させるため、試作品・試食品の製造費用(原料費・加工費・設備投資費等)、ブランド強化のためのパッケージデザイン費用、商品PR用の写真・動画撮影および制作費用等に充当します。
②小麦生産者の新規参入を支援する仕組みづくり
島根県内産小麦の安定供給体制を強化するため、新規生産者の参入を促進させることを目的として、種子や資材の提供支援費用、技術指導や研修会の開催費用、生産者ネットワークの構築にかかる費用等に充当します。
③島根県産小麦の利用拡大につながる広報活動
県内外の消費者に「島根県産小麦の価値」を伝え、共感を広げるために、プロジェクトロゴの商標登録にかかる費用、メディア発信(新聞・ラジオ・ウェブ等)・SNS広告運用にかかる費用、シンポジウムなどのイベントPR資料制作・展示費用、会員企業向け広報宣伝POPの制作費用等に充当します。
④その他
上記①~③を中心に取り組みつつ、当プロジェクト内で協議を重ねながら、プロジェクト運営に必要となる費用、島根県産小麦の利用拡大と安定供給につながる活動にかかる費用に充当します。
皆さまからご支援頂いた支援金の一部を、返礼品(またその配送にかかる費用等)として充当します。島根県産小麦および関連商品、また今回のクラウドファンディング限定の品をご用意させて頂きました。ご支援金額に応じた様々な返礼品をお楽しみください。
※画像は返礼品のイメージです
私たちの食を「だれか」に任せきりにするのではなく、「みんな」で守る時代が来ているのではないでしょうか?小さな応援のチカラが集まれば、未来を変える大きなチカラになり得ます。
この協議会は、皆が主役になれる開かれた場でありたいと願っています。直接この活動に関わることができなくとも、県内産小麦を使用した商品を購入すること、食卓に並べること、そんな一人ひとりの日々の行動一つひとつが、このプロジェクトのビジョンを叶えることにつながっているのです。
食の問題は、どこか遠い国のニュースではありません。いま生きている私たちの手で守らなければなりません。たとえ小さな一歩だとしても、やがて地域を支える大きな柱になるでしょう。
その一歩を、私たちと一緒に歩んでいきましょう。
出雲の国小麦プロジェクト推進協議会 会長 田尻一輝

・出雲の国小麦プロジェクトの概要は公式サイトをご確認ください。
・日々の活動内容についてはインスタグラムを通して発信しています。








