半田濃史氏の染付技法は、とても特殊です。かつて焼物は、すべて薪窯で焼かれていました。薪の油分や水分、さらには気候などの不安定な要素によって熱量が変化し、絵柄が滲んでしまうことがあります。中国では、そのような滲みは失敗品と見なされていました。しかし日本の茶人たちは、その偶然生まれる滲みに美しさを見出したと言われています。半田氏は、その“失敗の美”を意図的にコントロールする技法を生み出しました。そしてその技法を用い、伝統性と現代性をあわせ持つ独自の紋様作品を発表しています。今回用いられている技法は、「濃絞手(だみしぼりで)」と呼ばれるものです。染付において面を塗りつぶすことを「濃み(だみ)」と言います。この作品では、「ひらくる」の形状だからこそ生まれる、濃みによる面の滲みや揺らぎをお楽しみいただけます。企画意図により、今後この染付仕様は展開しない予定となっております。そのため、本作品は今回のクラウドファンディングのリターン限定でのご案内となります。ぜひ、この機会にご支援いただけますと幸いです。





