【マジメな毎日に、ひとさじのパンクを】DIY作家が人生を懸けた小説の増刷を応援!

<40代おっさんの無様なチャレンジ>小説本文はもちろん表紙デザインや版下データまで自分でつくるDIY作家「児玉ロウ」。初のヒット作品『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』の増刷(第2刷)を応援

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【毎日更新】第23回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』


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「とにかく俺たちも向かおうぜ。その、五階の部屋によ」

 ボンにそう言われた時、要するに俺はビビっているんだな、ということがハッキリ分かった。

 いくら三十年も経ってるとはいえ、友達になっておきながら一度も友達らしいことのできなかった彼女には会わせる顔がねえ。

 いや、そんな誠意ある感情じゃねえな。なんつうか、要は気まずいんだよ。

 あの頃の自分の態度、行動が、ものすげくダセぇっつうか、だからこそ俺はこの記憶自体を封印していた節がある。あのレストランに行って窓からの景色を眺めるまで、俺はマカロニグラタンを食うためにここに来たんだと本気で思ってたんだから。

 まあ、彼女に会いたくない、会うのが怖いってんだったら、なおさら涼介を止めるべきなんだが、その辺は人間の複雑さっつうかさ、単純にビビリながらもその裏では妙な期待もしていたわけで、いや、何を期待してんのかは分かんねえよ。多分、こいつらとの遊びっつうのがそういう、なんていうかハプニングを楽しむみたいなことが基本だったから、癖でさ。

 いや違う、違うだろ。

 お前が期待してんのは、お前のビビってるもんとイコール、つまりは彼女との再会それ自体だ。

 ……クソ。うるせえよ。

 そんな自分の心の声と格闘しつつ、俺はボンに頷いて見せた。何にせよ、ここでアホ面ぶら下げて待ってるわけにはいかねえ。

「さあ、てめえのマカロニグラタンに会いにいこうぜ」

 ボンがそう言って、唇の端を持ち上げて煙を吐き出した。


〜第24回に続く〜

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本日はここまでです。

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それでは、また明日。

児玉ロウ

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